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ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

ピアノの調べとバレエ、そして朗読が絡み合い、ドラマの大きなうねりを生み出した『イノック・アーデン』

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki『イノック・アーデン』ウィル・タケット:演出・振付ウィル・タケット演出・振付の『イノック・アーデン』を観た。朗読は田代万里生と中嶋朋子、そして東京バレエ団の秋山瑛と生方隆之介、南江祐生が物語の登場人物を舞踊で演じ、ピアノ演奏を櫻澤弘子が務めた。タケットの演出では、朗読者の二人が会話を交わしているように感じられ、演劇性が高められてい

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2025/03/13掲載

東京バレエ団とM.ベジャールのつながりの強さを改めて感じさせられた素晴らしい『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『くるみ割り人形』モーリス・ベジャール:振付東京バレエ団が、創立60周年記念シリーズの掉尾を飾って、モーリス・ベジャールが自身の幼少期をファンタジー豊かにバレエ化した『くるみ割り人形』を上演した。チャイコフスキーの三大バレエの一つ『くるみ割り人形』は、クリスマス・イヴに少女クララ(またはマーシャ)が見た夢を描

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2025/03/10掲載

ウィル・タケット演出・振付『イノック・アーデン』に出演する秋山瑛にきく「クラシックバレエとは違うアプローチで自分の表現の幅を広げるために日々模索しています」

ワールドレポート/その他インタビュー=香月 圭3月7日(金)~3月16日(日)、新国立劇場 小劇場で『イノック・アーデン』が上演される。原作は、イギリスの桂冠詩人アルフレッド・テニスンが1864年に著したドラマ性の高い物語詩で、夏目漱石も絶賛している。偶然にも、この年に生まれたリヒャルト・シュトラウスが、テニスンの詩に音楽的韻律美を感じ取って、同名の朗読劇を1890年に作曲した。演出・振付は英国ロ

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2025/03/06掲載

NHKバレエの饗宴でオデット・デビューを果した秦悠里愛、ジークフリード・デビューとなった小池京介にインタビュー、牧阿佐美バレヱ団

ワールドレポート/東京インタビュー=関口紘一――秦さんはNHKバレエの饗宴2025でオデット・デビューとなりましたが、それが決まったことは、いつ知りましたか。秦 キャストが発表されたのは、昨年の12月の初めくらいです。小池 事前には、個別に三谷先生からお話しがありました。――いつもそんな感じになるのですか。小池 そうですね、基本的には主役に抜擢されるような時には直接、1対1で伝えられます。ですから

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2025/03/05掲載

新国立劇場バレエ団の2025/2026 シーズンのラインアップが発表された

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi吉田都 舞踊芸術監督 撮影:阿部章仁2月13日、新国立劇場バレエ団の吉田都 舞踊芸術監督により2025/2026シーズンのラインアップ説明会が新国立劇場のリハーサル室で行われた。まず、新シーズンのバレエ&ダンスのラインアップは9演目、73公演と発表された。全幕ものはフレデリック・アシュトン:振付の『シンデレラ』、新制

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2025/02/26掲載

『白鳥の湖』からブルノンヴィル、ダンカン、パ・ド・ドゥ集、ロビンズ『コンサート』とヴァラエティに富んだ構成だったNHKバレエの饗宴 2025

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi SekiguchiNHKバレエの饗宴2025牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』三谷恭三:演出・改訂振付(テリー・ウエストモーランド版に基づく)ダンサー:秦悠里愛、小池京介、牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』秦悠里愛、小池京介撮影/ 根本浩太郎今年のNHKバレエの饗宴は、牧阿佐美バレエ団のウエストモーランド版に基づく三谷恭三:演出・改訂振付『白鳥の

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2025/02/25掲載

二山治雄『EOL』を語る「ハンブルク・バレエのプリンシパル二人と僕が融合して、どのような調和が生まれるのか、楽しみにしてください」

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki2014年、日本人として、3人目となるローザンヌ国際バレエコンクール第1位を受賞して以来、その卓越した才能で多くのバレエファンを魅了している二山治雄。今年1月には、谷桃子バレエ団の『ラ・バヤデール』でニキヤへの思慕の念を抱く苦行僧マグダヴェヤという難役を見事に演じ、新境地を拓いた。5月23日から、彩の国さいたま芸術劇場小ホールで上

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2025/02/12掲載

「Jewels from MIZUKA 2025ジュエルズ・フロム・ミズカ 2025」について上野水香が語る「神奈川県民ホールに感謝の気持ちを込めて踊りたい」

ワールドレポート/東京インタビュー=香月 圭神奈川県民ホールは令和7年1月に開館50年を迎え、記念公演として「かながわ観光親善大使」で東京バレエ団ゲスト・プリンシパルの上野水香プロデュース・出演によるバレエ・ガラ公演「Jewels from MIZUKA 2025 ジュエルズ・フロム・ミズカ 2025」を3月8日(土)に開催する。2014年、2018年に続いて第3回目となる今回の公演で、上野は『ド

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2025/02/07掲載

テクストを用い身体表現の可能性を多角的に探求する、愛知県芸術劇場xDance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2024

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2024 神奈川公演【Aプログラム】小暮香帆 × ハラサオリ 『ポスト・ゴースト』、島地保武 『Dance for Pleasure』【Bプログラム】岡田利規 × 酒井はな 『ジゼルのあらすじ』、柿崎麻莉子 『Can't-Sleeper』、島

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2025/01/22掲載

フランチェスカ・ヘイワードとウィリアム・ブレイスウェルが踊った『不思議の国のアリス』の映像が1月17日より1週間限定で公開される

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を原作とする英国ロイヤル・バレエの同名のバレエは、クリストファー・ウィールドンが振付け、ジョビー・タルボットが作曲し、美術はボブ・クローリーが担当。2011年にロイヤル・オペラハウスで世界初演された。カンパニーにとっては16年ぶりとなる全幕バレエの新製作だった。当時、カレン・ケ

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2025/01/12掲載

アナニアシヴィリがチャイコフスキーの『くるみ割り人形』を愛情を込めてジョージアの文化と融合させた素敵な舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiジョージア国立バレエ団『くるみ割り人形』ニーナ・アナニアシヴィリ:改訂台本(E.T.A.ホフマンの童話に基づく)、ニーナ・アナニアシヴィリ、アレクセイ・ファジェーチェフ:改訂振付・演出ジョージア国立バレエ団の『くるみ割り人形』は、E.T.A.ホフマンの原作に基づいてニーナ・アナニアシヴィリが台本を改訂している。そして

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2025/01/10掲載

バデネスとフォーゲルによる『椿姫』はノイマイヤーが細部にわたって磨きを掛けた極めて完成度の高い舞台だった

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiシュツットガルト・バレエ団『椿姫』ジョン・ノイマイヤー:振付ドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団が、フル・カンパニーで6年ぶりに12回目の来日公演を行った。今回の演目は、バレエ団の創始者、ジョン・クランコによる『オネーギン』(1965年初演)と、ジョン・ノイマイヤーによる『椿姫』(1978年初演)の2作品。共に文学作

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2024/12/10掲載

ダンサーたちの卓越したテクニックと表現力により、薫り高きロシアの国民文学をバレエで味わう幸福感に浸った

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiシュツットガルト・バレエ団『オネーギン』ジョン・クランコ:振付ドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団がフル・カンパニーで6年ぶりに来日した。元々は2022年に予定されていた日本公演がコロナ禍により見送られ、〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉と題した11名の精鋭たちによるガラ公演に代わったため、今回はカンパ

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2024/12/10掲載

遅咲きのインド人ダンサーを追うドキュメンタリー映画『コール・ミー・ダンサー』主演マニーシュ・チャウハン インタビュー

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki11月29日にインドのドキュメンタリー映画『コール・ミー・ダンサー』が公開される。大学生のときにダンスに目覚めた主人公の青年、マニーシュ・チャウハンがプロのダンサーを目指して羽ばたいていく様子が捉えられている。来日したマニーシュは笑顔が魅力的な好青年で、映画の撮影時のエピソードや現在の活動のことなどを話してもらった。© 2023

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2024/11/22掲載

宮川=由良之助は暗い舞台をダイナミックに駆け、宙を切るように飛び、恐れや逡巡を克服して仇討ちに突き進む強固な意志を表した

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ザ・カブキ』モーリス・ベジャール:演出・振付東京バレエ団が創立60周年記念シリーズの第10弾として、モーリス・ベジャールが『仮名手本忠臣蔵』を基に黛敏郎の音楽を用いて創作した『ザ・カブキ』を、国内では6年振りに上演した。現代の青年がタイムスリップして「忠臣蔵」の世界に迷い込み、由良之助となって主君の仇を討つ

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2024/11/11掲載

新作バレエ『オズの魔法使い』(三浦太紀:振付)をダンスユニット・シャリマーが初演

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiダンスユニット・シャリマー第1部:バレエコンサート、第2部:新作『オズの魔法使い』三浦太紀:振付・演出・出演相模原における芸術文化の発展と地域活性化を目的として結成されたダンスユニット・シャリマーが、昨年9月の旗揚げ公演『ピーターバン』に続いて『オズの魔法使い』を上演した。芸術監督/振付・演出はBonanzagram主宰の三浦太紀

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2024/11/11掲載

ジュリアン・ファヴローの"メロディ"を踊り終えた姿は、実に清々しく映った。ベジャール・バレエ団公演Bプロ

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiモーリス・ベジャール・バレエ団Bプロ:『だから踊ろう...!』ジル・ロマン:振付/『ボレロ』モーリス・ベジャール:振付ほかモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が3年振りに来日した。今回は、ベジャール亡き後、16年にわたりBBLの芸術監督を務めてきたジル・ロマンに代わり、この9月に正式に芸術監督に就いたジュリアン・ファ

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2024/10/22掲載

バランシン、カィェターノ・ソト、森優貴という異なったスタイルのダンスによるトリプルビル、スターダンサーズ・バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiスターダンサーズ・バレエ団「DANCE SPEAKS 2024」『ワルプルギスの夜』ジョージ・バランシン:振付、『Malasangre』カィェターノ・ソト:振付、『Traum - 夢の中の夢 - 』森優貴:振付スターダンサーズ・バレエ団が「DANCE SPEAKS 2024」として、ジョージ・バランシン、カィェターノ

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2024/10/10掲載

ファヴローをはじめダンサーたち全員のベジャールへの愛、ベジャール作品を守る固い決意が現れた『バレエ・フォー・ライフ』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiモーリス・ベジャール・バレエ団Aプロ:『バレエ・フォー・ライフ』モーリス・ベジャール:振付モーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が3年振りに来日した。今回は、ベジャールの没後、16年にわたり芸術監督を務めてきたジル・ロマンに代わり、新たに芸術監督に迎えられたばかりのジュリアン・ファヴローに率いられての来演である。芸術監

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2024/10/10掲載

S.アッツォーニとA.リアブコが創った愛のストーリーバレエ『EOL(イー・オー・エル)』に二山治雄が加わって2025年5月に上演される

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiハンブルク・バレエ団プリンシパルとして長年活躍しているシルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコが愛をテーマとするストーリーバレエ『Echoes of Life』を創り上げた。ピアノの生演奏に合わせて、二人が様々な愛を舞踊によって描き出すこの作品は、2022年4月にイタリアのヴィチェンツァ市立劇場で初演され、ヨーロッパ各地

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2024/10/07掲載

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