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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

救いようのない悲劇の中の一瞬の救い、牧阿佐美バレヱ団『ロミオとジュリエット』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『ロメオとジュリエット』アザーリ・M・プリセツキー、牧阿佐美:演出振付牧阿佐美バレヱ団が『ロメオとジュリエット』を再演した。音楽はセルゲイ・プロコフィエフ、演出振付はアザーリ・M・プリセツキーと牧阿佐美である。公演パンフレットの故薄井憲二氏の文章にもあるように、シェイクスピアの『ロメオとジュリエット』

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2024/07/22掲載

新国立劇場バレエ団の人気作、デヴィッド・ビントレー振付『アラジン』が華やかに9公演開催された

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『アラジン』デヴィッド・ビントレー:振付新国立劇場バレエ団がデヴィッド・ビントレー振付の『アラジン』全3幕の再演を行った。初演は2008年で、当時、ビントレーは新国立劇場の芸術参与だったが、翌シーズンにはサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団と兼任で、新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任した。デヴィ

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2024/07/10掲載

秋山瑛のジュリエット、大塚卓のロミオ、宮川新大のマキューシオが表情豊かに踊り、見事にドラマに集約された、東京バレエ団『ロミオとジュリエット』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ロミオとジュリエット』ジョン・クランコ:振付東京バレエ団が、シュツットガルト・バレエ団の創設者で、物語バレエの巨匠とうたわれるジョン・クランコの傑作『ロミオとジュリエット』を再演した。2022年に、日本のバレエ団として初めて上演したばかりだが、シェイクスピアの戯曲を基に、言葉を話すように踊りで演じるダンサー

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2024/07/10掲載

5年ぶりにNDTが来日、モルナー芸術監督が記者会見。 フォーサイス、ゲッケ、パイト他による5作品を上演する

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiオランダのハーグを拠点に、国際的に活動するコンテンポラリーダンス・カンパニー、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)が5年ぶりに来日し、高崎芸術劇場、神奈川県民ホール、愛知県芸術劇場の3か所で公演を行っている。今回上演されるのは、日本で初公開となるシャロン・エイアールとガイ・ベハールによる『Jakie』、ウィリアム・フォーサイス

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2024/07/02掲載

アントニオ・ナハーロ インタビュー「私自身の舞踊団と来日できるのは、夢のようです」

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiスペイン舞踊の伝統を踏まえた鋭い現代感覚により、華やかにショーアップされた舞台を創って観客を魅了する振付家アントニオ・ナハーロが、7月に自身の舞踊団による初来日公演を行う。2002年に立ち上げたナハーロの舞踊団は、彼がスペイン国立バレエ団芸術監督を務めた(2011年~2019年)休止期間を経て、本格的に活動を再開した。スペイン国立

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2024/06/24掲載

愛知県芸術劇場の芸術監督に就任した唐津絵理にきく、「劇場は地域の発展を支える〈新しい広場〉。〈世界への窓〉として国際文化交流にも寄与する存在です」

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki4月1日付で愛知県芸術劇場の芸術監督(アーティスティック・ディレクター)に就任した唐津絵理。彼女は、日本発のダンス専門の学芸員として愛知芸術文化センターで活動を始め、一貫してずっと地域文化に貢献しつつ、ダンス公演の企画制作を行ってきた。舞踊の創作におけるより良い環境づくりを目指して、2020年にダンスハウス「Dance Base

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2024/06/19掲載

バレエ『セントルイス・ブルース』、堀内元のリードにより日本とアメリカのアーティストたちが力を合わせて創った唯一無二の舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi堀内元 BALLET FUTURE 2024~バレエ『セントルイス・ブルース』by セントルイス・バレエ&フレンズ~バレエ『セントルイス・ブルース』堀内元:振付ほか周知のように堀内元は2000年にセトルイス・バレエの芸術家督に就任している。そして2010年に兵庫県立芸術文化センターで「堀内元 バレエ USA」を開催し

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2024/06/10掲載

表現力豊かなダンサーたちにより、踊りでドラマが綴られる完成度の高いブルメイスティル版『白鳥の湖』、東京バレエ団

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団〈上野の森バレエホリデイ2024〉『白鳥の湖』ウラジーミル・ブルメイステル:改訂振付東京バレエ団によるゴールデンウイーク恒例のイベント〈上野の森バレエホリデイ〉が、今年は4月25日から29日まで東京文化会館で開催された。子どもから大人まで幅広い層にバレエに親しんでもらおうと盛り沢山なプログラムが用意されたが、

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2024/06/10掲載

上野水香、町田樹、高岸直樹という傑出したキャリアを持つ三人による、バレエとフィギアを掛け合わせる素晴らしいパフォーマンス

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団〈上野の森バレエホリデイ2024〉" Pas de Trois"《バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》〈上野の森バレエホリデイ2024〉で特別な注目を集めたのは、" Pas de Trois "《バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》と題された特別公演だった。東京バレエ団ゲストプリンシパルの上野水香と、フィギュ

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2024/06/10掲載

「堀内元 BALLET FUTURE 2024」でバレエとブルースの融合を目指す『セントルイス・ブルース』を発表する堀内元にきく「ジャズのリズムにバレエのステップは結構ハマる」

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki5月31日、東京・めぐろパーシモンホール 大ホールにて「堀内元 BALLET FUTURE 2024~バレエ『セントルイス・ブルース』by セントルイス・バレエ&フレンズ~」が開催される。ニューヨーク・シティ・バレエやブロードウェイでの華々しい活躍を経て、アメリカ中西部のセントルイス・バレエの芸術監督として24年目を迎えた堀内元が

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2024/05/21掲載

ヤングケアラーのシンデレラを取り巻く狂気と錯乱、分断、そして崩壊する現実を鮮明に描いたK-BALLET Opto『シンデレラの家』

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei KazukiK-BALLET Opto『シンデレラの家』ジュゼッペ・スポッタ:演出・振付・舞台美術、クリストフ・リットマン/和田 永(S・プロコフィエフ「シンデレラ」):音楽小林美奈、森優貴©Hajime WatanabeK-BALLET TOKYOが2022年に東急文化村と共同で立ち上げた新たなダンスプロジェクトK-BALLET Optoは

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2024/05/20掲載

舞台『未来少年コナン』出演、宮尾俊太郎インタビュー

ワールドレポート/東京インタビュー=上村 奈巳恵宮崎駿氏が監督に抜擢され1978年に放映されたテレビアニメーションシリーズ「未来少年コナン」が舞台化される。(2024年5月28日~6月16日 東京芸術劇場 プレイハウス、6月28日~30日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)躍動感あふれる描写や、世界観など、その後の宮崎駿作品へと受け継がれている要素がぎっしり詰まった名作として知られこの作品は、地

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2024/05/14掲載

光あふれる美しいインドを背景に小野絢子、福岡雄大、直塚美穂が踊った壮大な愛の悲劇『ラ・バヤデール』、新国立劇場バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』マリウス・プティパ:振付、牧阿佐美:演出・改訂振付小野絢子、福岡雄大(3幕)撮影/瀬戸秀美新国立劇場バレエ団の牧阿佐美版『ラ・バヤデール』は、2000年11月に初演されて以来、度々、再演されてきた。私は初演(ニキヤ/アンナ・アントーニチェワ、ソロル/カルロス・アコスタ、ガムザッティ

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2024/05/10掲載

抑圧された若者たちのエネルギーが爆発したマシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei KazukiMatthew Bourne's ROMEO +JULIETマシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』マシュー・ボーン:演出・振付男性が白鳥に扮する衝撃的な『白鳥の湖』で一躍、脚光を浴び、古典バレエや映画、小説などの多彩なジャンルの原作を大胆に解釈した話題作を発表し続ける、英国の演出家・振付家マシュー・ボーン率いるニュー・アドベン

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2024/05/10掲載

柴山紗帆と中島瑞生が順々と演技を深めていく様子が興味深かった、新国立劇場バレエ団『人魚姫』公開リハーサル

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki新国立劇場『人魚姫~ある少女の物語~』公開リハーサル新国立劇場バレエ団が、「こどものためのバレエ劇場2024」として7月に世界初演する『人魚姫~ある少女の物語~』の公開リハーサルを、4月17日、オペラパレスで行った。「こどものためのバレエ劇場」は、次世代を担うこどもたちに、優れたバレエ芸術に触れられる機会を提供しようと、

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2024/04/28掲載

日本の美を知るディヴィッド・ビントレーならではの素晴らしいバレエ『雪女』―――「オール・ビントレー」、スターダンサーズ・バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiスターダンサーズ・バレエ団『Flowers of the Forest』『The Dance House』『雪女』デヴィッド・ビントレー:振付スターダンサーズ・バレエ団が「オール・ビントレー」公演として、『Flowers of the Forest』『The Dance House』『雪女』というデヴィッド・ビントレ

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2024/04/10掲載

東京バレエ団による『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』全幕公演と《Pas de Trois-バレエとフィギュアに捧げる舞踊組曲》

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団が、ゴールデンウイーク恒例のイベント〈上野の森バレエホリディ2024〉でブルメイステル版『白鳥の湖』を上演し、続けて5月末から6月にかけてクランコ版『ロミオとジュリエット』の再演に臨む。今年8月の創立60周年に向けて、全幕物の大作に相次いで取り組んでいる東京バレエ団のパワーはさすが。それぞれの公演の紹介の前に

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2024/04/02掲載

新国立劇場バレエ団が2024/25新シーズン・ライナップと来年7月、英国ロイヤル・オペラハウスで『ジゼル』を上演することを発表した

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi2月28日、オペラパレスのホワイエで新国立劇場バレエ団の2024/25シーズン舞踊ラインアップ説明会が行われた。コロナ禍を経てようやく平常を取り戻し、未来への期待を実現する時節となって行われる説明会だ。吉田都芸術監督が一人で登壇し、すべてにわたって説明を行った。吉田都芸術監督 © Chacott Web Magazi

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2024/03/11掲載

パク・セウンとポール・マルクが見事なパフォーマンスをみせたヌレエフ版『白鳥の湖』、パリ・オペラ座バレエ公演

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiパリ・オペラ座バレエ団『白鳥の湖』ルドルフ・ヌレエフ:振付Photo Kiyonori Hasegawa(写真は他日公演より)パリ・オペラ座バレエ団が4年振りに来日した。前回は、新型コロナの感染が拡大している最中で、国内での様々な公演や海外からの来日公演が軒並み中止される中、パリ・オペラ座バレエ団は当時の芸術監督オレリー

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2024/03/11掲載

ウルド=ブラームとガニオによる3幕の凄絶なパ・ド・ドゥは深い余韻を残した・・・パリ・オペラ座バレエ公演

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiパリ・オペラ座バレエ団『マノン』ケネス・マクミラン:振付・演出パリ・オペラ座バレエ団が4年振りに来演した。別項に書いたヌレエフ版『白鳥の湖』に続くプログラムは、ドラマティック・バレエの巨匠とうたわれるケネス・マクミランの振付・演出による『マノン』だった。マクミランが英国ロイヤル・バレエ団の芸術監督在任中の1974年に、ア

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2024/03/11掲載

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