ワールドレポート

2024年12月

2024年12月の記事一覧

バデネスとフォーゲルによる『椿姫』はノイマイヤーが細部にわたって磨きを掛けた極めて完成度の高い舞台だった

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiシュツットガルト・バレエ団『椿姫』ジョン・ノイマイヤー:振付ドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団が、フル・カンパニーで6年ぶりに12回目の来日公演を行った。今回の演目は、バレエ団の創始者、ジョン・クランコによる『オネーギン』(1965年初演)と、ジョン・ノイマイヤーによる『椿姫』(1978年初演)の2作品。共に文学作

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2024/12/10掲載

ダンサーたちの卓越したテクニックと表現力により、薫り高きロシアの国民文学をバレエで味わう幸福感に浸った

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiシュツットガルト・バレエ団『オネーギン』ジョン・クランコ:振付ドイツの名門、シュツットガルト・バレエ団がフル・カンパニーで6年ぶりに来日した。元々は2022年に予定されていた日本公演がコロナ禍により見送られ、〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉と題した11名の精鋭たちによるガラ公演に代わったため、今回はカンパ

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2024/12/10掲載

ニューヨークのホリデー・シーズン、今年もバランシン版『くるみ割り人形』オープニングナイトの幕が開いた!

ワールドレポート/ニューヨーク針山 真実 Text by MAMI HARIYAMANew York City Ballet ニューヨーク・シティ・バレエGeorge Balanchine's The Nutcracker by George Balanchineジョージ・バランシン版『くるみ割り人形』今年もこの時期がやってきました。バレエ界の『くるみ割り人形』シーズンの到来です。全米のほとんどの

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2024/12/10掲載

パリ・オペラ座の華やかな舞台を彩った美しい「宝石」たちの展覧会がガルニエ宮で開催されている

ワールドレポート/パリ三光 洋 Text by Hiroshi SankoExposition : Bijouex de scène de l'Opéra de Paris展覧会「パリ・オペラ座の舞台を飾った宝石たち」11月28日から2025年3月28日までガルニエ宮で「パリ・オペラ座の舞台を飾った宝石たち」展が開かれている。今回の展示された約70点の「宝石」は、19世紀後半の第2帝政時代からオペ

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2024/12/10掲載

運命が織りなす古典と現代のダブルビル、地主薫改訂振付『ラ・バヤデール』より婚礼の場と遠藤康行の新作『Symphonie du Destin』──地主薫バレエ団

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna地主薫バレエ団地主薫;改訂振付(『ラ・バヤデール』より婚礼の場)、遠藤康行:振付(『Symphonie du Destin』)地主薫がバレエを始めて60年、バレエ生活の還暦を迎えての公演。倉永美沙や奥村康祐、金子扶生といった世界のプリンシパルを育てて来たとともに、振り付けたオリジナル作品が2度、文化庁芸術祭大賞

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2024/12/10掲載

ささやかな幸せを理不尽に奪われてしまった人々のそれでも失われることのない命の強さを描いた新作『まつろわぬものたちのまつり』──菊本千永モダンダンスステージVI

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna菊本千永モダンダンスステージVI菊本千永:振付(『まつろわぬものたちのまつり』)藤田佳代舞踊研究所モダンダンス公演として研究所のダンサーたちが出演しての「菊本千永モダンダンスステージVI」。前半には、藤田佳代作舞(部分的に若手たちが振付を手掛けた様子)の『雨の庭で』が再演されたが、筆者はスケジュールの都合で、後

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2024/12/10掲載

パリ・オペラ座バレエのコンクール(昇進試験)の今後について――「フィガロ」紙バレエ評論家、アリアーヌ・バヴリエに聞く

ワールドレポート/パリインタビュー=三光 洋フランスを代表する日刊紙「フィガロ」のバレエ評論家、アリアーヌ・バヴリエさんに昇級試験をめぐる、一連のオペラ座バレエ団の動向についてお話を伺った。 ――昇級試験が11月16日土曜日に行われました。午前11時から男性、午後1時半から女性で、男性5名と女性6名がコリフェに昇進することが決まりました。前回までと異なり、今回はカドリーユだけだったのですね。アリア

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2024/12/03掲載

オニール 八菜 インタビュー「パリ・オペラ座バレエ団のエトワールとして踊って」

ワールドレポート/パリインタビュー=三光 洋ガルニエ宮での『マイヤリング』出演が終わった11月16日にオニール 八菜さんにお話を伺った。インタビューは、父親のクリス・オニールさんがメンバーだったニュージーランドのナショナルチーム、オール・ブラックス(八菜さんはこのチームの熱狂的なファン)とフランス代表とのラグビーの試合が始まる前の時間帯に、パリ市内のカフェで行った。――前回エトワールに昇進された時

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2024/12/02掲載

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