ワールドレポート

2019年4月

2019年4月の記事一覧

金子扶生(英国ロイヤル・バレエ ファースト・ソリスト)インタビュー「カルロス・アコスタ版『ドン・キホーテ』を踊って」

ワールドレポート/ロンドンインタビュー構成・関口紘一----金子さんは2013年にカルロス・アコスタ版『ドン・キホーテ』でキトリを踊られました。アコスタ版はとても素晴らしいヴァージョンでしたが、最初に踊るときには、アコスタから主役を踊るためにどのような要望がありましたか。金子 今回もカルロスに少し指導に来ていただいて、いろんな指導をいっぱいいただきました。カルロスの『ドン・キホーテ』、"これがこう

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2019/04/30掲載

スリリングな亡命ドラマを描き、<黒豹>と言われたヌレエフの踊りの「孤独な魂」に迫った映画『ホワイト・クロウ』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi20世紀の大スター、ルドルフ・ヌレエフが、1961年旧ソ連からフランスへ亡命したパリの空港での出来事をドラマティックに描いた、映画『ホワイト・クロウ』を観た。昨年10月東京国際映画祭に続いて二回目の鑑賞だが、なかなかおもしろく観ることができた。というのも英国BBC製作のヌレエフ亡命現場の再現ドキュメンタリー"Danc

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2019/04/26掲載

アリーナ・コジョカルが見事に踊った独自の解釈による久保綋一版『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiプティパ、イワノフ、ガリーナ・サムソヴァ振付の『白鳥の湖』を、久保綋一が改訂振付、演出したヴァージョンが、アリーナ・コジョカル、平田桃子、エルマン・コルネホをゲストに迎え、NBAバレエ団により上演された。プティパ、イワノフ、サムソヴァ振付の『白鳥の湖』は、2006年3月にNBAバレエ団により日本初演されており、私も観

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2019/04/23掲載

クイーン×ベジャール! 伝説の舞台『バレエ・フォー・ライフ』を東京国立博物館で野外上映

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi舞台を観たり、ワークショップに参加したり、ショッピングや手作り体験をしたり......と、ゴールデンウィーク中、東京文化会館を中心に気軽にバレエとふれあえる「上野の森バレエホリデイ」も、今年で3年目となる。予約不要・無料のイベントも多く、昨年は7万8千人もの来場者があった。今年は、このバレエホリデイと東京国立博物館とのコ

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2019/04/23掲載

第25回黄金のマスク賞受賞式がボリショイ劇場で行われた

ワールドレポート/モスクワ香月 圭 text by Kei Kazuki最優秀作品賞『ヌレエフ』左よりユーリ・ポソホフ、キリル・セレブレンニコフ Photographed by Dmitriy Dubinskyロシア全土の2017-2018年シーズンに上演された演劇・オペラ・ダンス界の公演の中で著しい功績を挙げた作品や演出/振付家や出演者を表彰する第25回黄金のマスク賞授賞式が2019年4月16日

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2019/04/21掲載

ユース・アメリカ・グランプリ ニューヨーク ファイナルがディヴィッド・H・コーク劇場で後半が行われた

ワールドレポート/ニューヨーク針山 真実 Text by Mami Hariyama4月12日から始まったユース・アメリカ・グランプリ ニューヨーク ファイナルも後半となりました。参加者たちは日々マスタークラス、グランド・デフィレのリハーサル、そしてスカラシップ・クラスに参加し有意義な時間を過ごしているようです。私もいくつかのマスタークラスを見学しましたが、どの先生も共通して仰っていたのは顔と首回

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2019/04/21掲載

ユース・アメリカ・グランプリ ニューヨークファイナルが始まりました!

ワールドレポート/ニューヨーク針山 真実 Text by Mami Hariyama4月12日からユース・アメリカ・グランプリ ニューヨークファイナルがアメリカ・ニューヨーク州立パーチェス校で始まりました。ニューヨークファイナルには日本を含む全国各地で行われた予選から選ばれたダンサーたちが参加します。ここへ来ることは今や多くの若いダンサーたちの憧れであり、また狭き門になっているようです。校内には三

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2019/04/16掲載

高田茜がキトリを踊った『ドン・キホーテ』が上映される、英国ロイヤル・オペラ・ハウスのシネマシーズン 2018/19

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi© ROH 2019. Photo by Andrei Upenski英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19では、高田茜がキトリを踊った『ドン・キホーテ』が5月17日より、TOHOシネマズ他の全国の映画館で上映される。高田茜は2015年にワジム・ムンタギロフのパジルと、アコスタ版『ドン・キホーテ

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2019/04/15掲載

2019年度ローレンス・オリヴィエ賞授賞式が行われ、マシュー・ボーンに特別賞が贈られた

ワールドレポート/ロンドン香月 圭 text by Kei Kazuki英国の演劇・オペラ・舞踊界で、その年に際立った功績を残した人々や作品に対して授与されるローレンス・オリヴィエ賞の授賞式が、2019年4月7日開催された。会場はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、動画でその模様が公開された。今年は日本人俳優の渡辺謙が『王様と私』の主演で、2015年のトニー賞ノミネートに続いてローレンス・オ

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2019/04/15掲載

オニール 八菜 ロンドン・デビュー!『白の組曲』とヌレエフ版『シンデレラ』を踊る

ワールドレポート/ロンドンアンジェラ・加瀬  Text by Angela Kase4月7日、パリ・オペラ座のプルミエール・ダンスーズであるオニール 八菜が、由緒歴史あるコロシアム劇場の大舞台に登場。『白の組曲』とヌレエフ版『シンデレラ』のパ・ド・ドゥを踊ってロンドン・デビューを果たした。photo/Angela Kaseこれは英国ロイヤル・バレエの元プリンシパルで、バレエ公演のプロデューサーとし

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2019/04/11掲載

オデット/オディールのジルベール、ジークフリートのマルシャン、そしてロットバルトのアリュが印象的だったヌレエフ版『白鳥の湖』

ワールドレポート/パリ三光 洋 Text by Hiroshi SankoBallet de l'Opera national de Paris パリ・オペラ座バレエ団"Le Lac des Cygnes" Rudolf NOUREEV 『白鳥の湖』ルドルフ・ヌレエフ:振付パリ・オペラ座バレエ団の今シーズン最後のクラシック作品『白鳥の湖』が、2月16日から3月19日まで上演された。今回オデット&オ

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2019/04/10掲載

オペラ座ダンサー・インタビュー:シルヴィア・サン=マルタン

ワールドレポート/パリ大村 真理子(在パリ・フリーエディター) Text by Mariko OMURASilvia Saint-Martin シルヴィア・サン=マルタン(スジェ)昨年末、オペラ・バスチーユで公演があった『シンデレラ』。エトワールのアリス・ルナヴァンの主役降板により、代役のシルヴィアはフランソワ・アリュをパートナーに舞台で3回踊るチャンスに恵まれた。その後、リドベルグの『婚礼』で彼

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2019/04/10掲載

バイエルン国立歌劇場がバランシンの『ジュエルズ』(バイエルン国立バレエ)をSAATSOPER. TV で配信

ワールドレポート/ミュンヘンニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパル・ダンサー、アシュレイ・ボーダーやマリインスキー・バレエのプリンシパル、アリーナ・ソーモアとともにバイエルン国立バレエ団が踊る、バランシン振付の大作『ジュエルズ』が、オンデマンド配信される。フォーレの曲に「エメラルド」、ストラヴィンスキーの曲に「ルビー」、チャイコフスキーの曲に「ダイヤモンド」と、構成された珠玉のバレエである。バ

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2019/04/10掲載

コンプレクションズの25年の歴史を集大成し、一望のもとに構成したバレエ

ワールドレポート/ニューヨークブルーシャ 西村 Text by BRUIXA NISHIMURAComplexions Contemporary Balletコンプレクションズ・コンテンポラリー・バレエ"FROM THEN TO NOW" by Dwight Rhoden 「フローム・ゼン・トゥー・ナウ」 ドワイト・ローデン:振付2月19日から3月20日までチェルシーのジョイスシアターで、コンプレ

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2019/04/10掲載

伝説のバレリーナ、スペシフツェワの軌跡に基づいてメリル・タンカードが振付けた"TWO FEET" をオシポワが熱演した

ワールドレポート/オーストラリア岸 夕夏 Text by Yuka KishiAdelaide Festival アデレード・フェスティバル"TWO FEET" Choreographed by Meryl Tankard『二本足』メリル・タンカード:振付AF 2019 "Two Feet" Natalia Osipova Photo by Regis Lansac南オーストラリア州のアデレードで

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2019/04/10掲載

小野絢子のニキヤ、米沢唯のガムザッティ、福岡雄大のソロルがそれぞれの人物像を見事に描き切った、新国立劇場バレエの『ラ・バヤデール』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』マリウス・プティパ:振付、牧阿佐美:演出・改訂振付新国立劇場バレエ団が牧阿佐美の演出・改訂振付による『ラ・バヤデール』(初演は2000年11月)を再演した。3月2日の初日の配役(3月9日ソワレも同じ)、小野絢子のニキヤ、米沢唯のガムザッティ、福岡雄大のソロルで観た。米沢唯のニキヤ、

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2019/04/10掲載

ルグリとスミルノワが初めて踊った『OCHIBA』ほか、音楽とバレエの濃密な舞台が繰り広げられた

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko SasakiManuel Legris 『Stars in Blue』 Ballet & Musicマニュエル・ルグリ「スターズ・イン・ブルー」バレエ & ミュージック「Manuel Legris 『Stars in Blue』 Ballet & Music」という長いタイトルの公演が、東京や名古屋など4都市

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2019/04/10掲載

ダンサーの気迫が感じられ、グランド・バレエの醍醐味を堪能した東京バレエ団の『海賊』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『海賊』アンナ=マリー・ホームズ:振付(プティパ、セルゲイエフに基づく)東京バレエ団が、創立55周年シリーズの第1弾として、同時に、昨年のマリウス・プティパ生誕200年記念シリーズの掉尾を飾るものとして、アンナ=マリー・ホームズ版『海賊』をバレエ団として初演した。1856年、パリでジョゼフ・マジリエの振付によ

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2019/04/10掲載

牧阿佐美 振付による自作の『Anniversary』をYOSHIKIが青山季可ほかと共演した、プリンシパル・ガラ

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki牧阿佐美バレヱ団〈プリンシパル・ガラ2019〉『Anniversary』牧阿佐美:振付、ほか牧阿佐美バレヱ団が、古典バレエから現代作品、牧が自らYOSHIKIの音楽に振付けた新作まで、多彩な5作品を並べた〈プリンシパル・ガラ2019〉を上演した。話題はもちろん、X JAPANのリーダーとして世界で活躍するYOSHIKIが

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2019/04/10掲載

「身体の記憶」を掘り起こす、劇場への愛にあふれた舞台

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi一柳慧×白井晃 神奈川芸術文化財団芸術監督プロジェクト『Memory of Zero』一柳慧:音楽、白井晃:構成・演出、遠藤康行:振付ロビーに入ると、観客は緞帳のおりた舞台の上に通される。機材を吊るバトンやむき出しのダクトなど「舞台裏」を間近から眺めるのが楽しい。舞台上にひな壇状の特設席がつくられ、配られたビラには白井か

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2019/04/10掲載

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