ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

美しい軌跡を描いて踊る勅使川原の動きを観客は固唾を飲んで見守った、アップデイトダンス『ペトルーシュカ』

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiアップデイトダンス No.92『ペトルーシュカ』勅使川原三郎:演出・照明・出演、佐東利穂子:出演勅使川原三郎がこの作品の原型としたバレエ『ペトルーシュカ』は、フォーキンの振付により1911年パリ・シャトレ座でバレエ・リュスが初演した。ニジンスキーが演じたペトルーシュカ、カルサーヴィナが扮したバレリーナのほかに彼女と恋仲になるムーア

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2022/04/11掲載

上野水香(東京バレエ団 プリンシパル)が第72回芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞した

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiphoto/Toru Hasumi東京バレエ団のプリンシパル、上野水香が、令和3年度(第72回)芸術選奨舞踊部門で文部科学大臣賞を受賞した。新国立劇場バレエ団のプリンシパル、奥村康祐と同時受賞で、ほかに新国立劇場バレエ団プリンシパルの井澤駿が文部科学大臣新人賞を受賞した。上野の受賞理由は、「類まれなプロポーションと柔軟性

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2022/03/19掲載

集中力と情感を研ぎ澄まして『アルルの女』のフレデリを踊りきった水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)に聞く

ワールドレポート/東京インタビュー=関口紘一――伊達コンペティションで審査員特別賞、NBAのバレエコンクールで入賞され、スカラシップでウィーン国立バレエ学校に行かれましたね。これはどういう経緯ですか。水井 スカラシップをいただいたときに選んでいただいたのが、ウィーン国立バレエ団の先生でした。「アルルの女」水井駿介撮影/鹿摩隆司――まだ、マニュエル・ルグリがウィーン国立バレエ団の芸術監督に就任してい

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2022/03/18掲載

崇高さが感じられた小野絢子のジュリエットに感動、フリードマン版『ロミオとジュリエット』NBAバレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi SekiguchiNBAバレエ団『ロミオとジュリエット』マーティン・フリードマン:振付・演出NBAバレエ団がマーティン・フリードマン振付・演出の『ロミオとジュリエット』を5年ぶりに再演した。前回上演では、マリインスキー・バレエ団のウラジーミル・シクリャーリョフをゲストに招いて上演された。今回上演では新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野

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2022/03/10掲載

素晴らしい劇的演出と厳かな雰囲気を醸すキンクルスカヤの舞台美術、東京バレエ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『白鳥の湖』ウラジーミル・ブルメイステル:改訂振付/第2幕:レフ・イワーノフ/アレクサンドル・ゴールスキー(三羽の白鳥)東京バレエ団が、ロシアで新たに製作した舞台装置でブルメイステル版『白鳥の湖』を上演した。ブルメイステル版『白鳥の湖』は、斎藤友佳理が芸術監督に就任後、初めて手掛けたビッグプロジェクトで、20

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2022/03/10掲載

開場25周年を迎えた、新国立劇場バレエ団の2022/23シーズン バレエ ラインアップが発表された

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi吉田都 舞踊芸術監督3月1日、新国立劇場の2022/23シーズンラインアップ発表の記者会見が行われ、演劇・舞踊・オペラの3部門の芸術監督が揃って登壇した。舞踊については、吉田都舞踊芸術監督からそれぞれの演目についての紹介があった。冒頭、日本からは離れているとはいえ、ロシアがウクライナに攻め込みミサイルが飛翔すると言う

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2022/03/03掲載

〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉が披露する三つの素晴らしいプログラム

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki新型コロナ禍にあって、シュツットガルト・バレエ団はドイツの国家機関の要請により3月に予定していた日本公演を断念したが、これに代わるものとして、バレエ団の精鋭たちによるガラ公演が、3月19〜21日、東京文化会館で開催されることになった。題して〈シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち〉。「ボレロ」 © Stuttgar

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2022/02/15掲載

<スリルとスピードの中に生まれる美しい間>Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』公演レポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi熊川哲也Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』熊川哲也:演出・振付2005年に初演された熊川哲也演出・振付のKバレエ版『くるみ割り人形』は、精緻に組み上げられた「仕掛け絵本」のような作品だと思う。先へ先へと観客の気持ちを引っ張っていく布石や複線がたっぷりと詰め込まれ、観るたびに発見がある。2021年12月2日、17:30開

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2022/02/12掲載

新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」はバランシン『テーマとヴァリエーション』とビントレー『ペンギン・カフェ』で開幕

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」『テーマとヴァリエーション』ジョージ・バランシン:振付、『ペンギン・カフェ』デヴィッド・ビントレー:振付『テーマとヴァリエーション』米沢唯、奥村康祐 撮影/鹿摩隆司『テーマとヴァリエーション』は、1947年、ジョージ・バランシンがチャイコフスキーの管弦楽組曲第3番の最終楽章「

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2022/02/10掲載

谷桃子バレエ団の『ジゼル』に寄せる心が深く浸透し美しく花開いた舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi谷桃子バレエ団『ジゼル』谷桃子:脚本・演出・振付、高部尚子:再演出、ジョン・コラーリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ:原振付谷桃子バレエ団の『ジゼル』公演は7年ぶりという。2014年に行われた前回は新人公演だったが、谷桃子は総監督として健勝であり、彼女が関わった最後の『ジゼル』全幕だったのではないかと思う。今回

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2022/02/10掲載

英国ロイヤル・バレエのシネマシーズンの再開はピーター・ライト版『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新型コロナウィルス感染拡大のため休止していた、英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22が再開される。今シーズンはバレエが『くるみ割り人形』(ピーター・ライト振付)『ロミオとジュリエット』(ケネス・マクミラン振付)『白鳥の湖』(マリウス・プティパ、レフ・イワノフ振付、リアム・スカーレット演出)、オペ

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2022/02/07掲載

マラーホフが光源氏を踊った『アルテア』他、エネルギーと創作の意欲に満ちた針山愛美プロデュース「One heart」

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi「One heart 〜With hope and dream 夢と希望と共に」針山愛美プロデュース公演『アルテア』〜源氏物語より〜 中村恩恵:振付 ウラジーミル・マラーホフ、針山愛美:出演 他伊豆半島の根本付近に位置し、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とも関係の深い静岡県伊東市。久しぶりに観るマラーホフが光源氏に扮する

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2022/01/12掲載

3役を踊った井澤駿とチャイコフスキーの曲と融合した米沢唯の踊りが光った『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』ウエイン・イーグリング:振付新国立劇場バレエ団のウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』は、2017年11月に世界初演され、その後も再演を重ねている人気の公演。今シーズンは全12公演が12月18日から2022年1月3日まで開催された。開幕はクララ(中島さや)の子供部屋。フリッツ(

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2022/01/11掲載

チャイコフスキーの名曲に丁寧に寄り添って振付けられた、牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』レフ・イワノフ・振付、三谷恭三:演出・振付牧阿佐美バレヱ団の『くるみ割り人形』が12月25日〜26日まで3公演行われた。牧阿佐美先生が10月20日にお亡くなりになってから、バレエ団として初めての主催公演となり、会場のメルパルクホールは哀悼の心を胸に秘めたバレエを愛する観客たちで超満員

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2022/01/11掲載

「その音で私を踊らせて・・・」伊藤郁女と笈田ヨシの『綾の鼓』は忘れ難い舞台となった

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi『Le Tambour de soie 綾の鼓』伊藤郁女、笈田ヨシ:演出・振付・出演舞台前中央には鼓がひとつ置かれ、下手にはパーカッションがセットされている。背景には劇場空間と現実を分けるかのような幕が下がっている。上手にダンサーの楽屋。笈田ヨシ扮する掃除人が舞台を掃除しながら「苦しみ 生まれ 生きる」、といった詩の

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2022/01/11掲載

能舞台で繰り広げられる、欲望と希望の物語、『藪の中』リハーサルレポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi島地保武演出・振付のダンス作品『藪の中』が、1月13日より、東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂で上演される。出演は津村禮次郎、酒井はな、小㞍健太、東海林靖志、島地保武。去る12月27日に行われたリハーサルの模様をレポートする。謎だらけの証言ドラマをダンサーの身体だけでシンプルに描く能楽堂に入ると、松が描かれた鏡板を背景に

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2022/01/11掲載

東京の追加公演が決まった、モスクワ・クラシック・バレエの愛らしくて楽しい『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiロシア国立モスクワ・クラシック・バレエ『くるみ割り人形』ウラジーミル・ワイノーネン、ナタリア・カサトキナ、ウラジーミル・ワシリョーフ:振付モスクワ・クラシック・バレエが2017年から4年ぶりに来日、『くるみ割り人形』の公演を行った。このカンパニーからは、かつてはイレク・ムハメドフやガリーナ・ステパネンコなどが巣立ち、

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2021/12/10掲載

自然に囲まれた農村から雅な都会へ向かうまでを繊細に描いた金森穣振付『かぐや姫』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『中国の不思議な役人』モーリス・ベジャール:振付、『ドリーム・タイム』イリ・キリアン:振付、『かぐや姫』(第1幕)金森穣:振付気鋭の振付家、金森穣が、東京バレエ団のために、日本最古の物語といわれる『竹取物語』に想を得て創作した『かぐや姫』第1幕が世界初演された。東京バレエ団の斎藤友佳理・芸術監督が、海外ツアー

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2021/12/10掲載

KIRARI SHOW ACT☆「夜想曲〜ノクターン〜」ゲネプロレポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi卓越したダンス・テクニックで艶やかな存在感を放つ俳優・東山義久をリーダーとし、2003年に結成されたダンス・ボーカルユニットDIAMOND☆DOGS。同ユニットが、脚本・演出に宇治川まさなり、ゲストに元宝塚トップスターの北翔海莉を迎えておくる「夜想曲〜ノクターン〜」が、東京の博品館劇場で上演中だ。1920年代アメリカの裏

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2021/12/08掲載

ウラジーミル・マラーホフ=インタビュー

ワールドレポート/東京インタビュー=関口紘一、翻訳=針山愛美2014年にベルリン国立バレエ団の芸術監督を退任した後、ヨーロッパだけでなくロシア、キエフ、キューバ、モナコ、スロヴァキア、クロアチアなどでバレエに関わる多様な活動を展開しているウラジーミル・マラーホフ。今年の年末から来年にかけて日本の3つの舞台に登場する。新型コロナの新しい株の出現で、厳しい入国制限が実施される中、スロヴァキアで『ヌレエ

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2021/12/06掲載

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