「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展開催! スターダンサー誕生の瞬間を写真と映像で振り返る

ワールドレポート/東京

香月 圭 text by Kei Kazuki

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2月3日(金)〜15日(水)、Bunkamura Galleryで「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展が開催される。プロへの道を志す才能豊かな若いバレエダンサーを支援することを目的とするローザンヌ国際バレエコンクール (Prix de Lausanne)が今年50周年を迎えることを記念して、本拠地ローザンヌ歴史博物館で開催された展覧会を、日本人参加者の活躍ぶりを加えて再構成したものである。

一流ダンサーへの登竜門として知られるローザンヌ国際コンクールは、これまで多くの世界的ダンサーを輩出し、バレエ芸術の発展に大きく寄与してきた。日本からも多くの若き才能がコンクールに参加し、これまで熊川哲也、吉田都、上野水香、中村祥子をはじめとした80名以上のダンサーが受賞、その後、彼らは世界中で華々しい活躍をみせている。今回の展示では日本人ダンサーたちの特設コーナーが追加され 、壮大なコンクールの歴史とスターダンサーが誕生した瞬間を写真や映像、資料で振り返ることができる。候補者たちがファイナルへ果敢に挑む過程を、実際のコンクールの流れを追いながら貴重なアーカイブとともに紹介しているからである。コンクールの舞台によって、人生が一変するかもしれない、そんなプレッシャーを感じながら舞台裏で自分の出番を待つ候補者たちの緊張感、夢の晴れ舞台で自分のすべてを出し切る高い集中力やバレエにかける情熱が、身をもって体感できる構成となっている。
「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展によって、若いダンサーたちのフレッシュなエネルギーに触れて、2023年を生きる糧にしてはいかがだろうか。

「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展

●2023年2月3日(金)〜15日(水)
●Bunkamura Gallery
●10:00〜19:00 ※2月3日(金)は18:00 close ※入場無料・会期中無休
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/230203lausanne.html

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関連イベントとして、2月10日に『「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展 スペシャルトークイベント』が開催される。ローザンヌ国際バレエコンクールの模様を放映するNHKのテレビ番組の解説を担当している山本康介が聞き手となり、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場した中村祥子と小㞍健太に受賞後の環境の変化や想いについて語ってもらい、それぞれ歩んできた道のりを振り返る。また、2月4日(現地時間)に発表される今年の50周年記念コンクールの結果についてのコメントも予定されており、注目される。ローザンヌ国際バレエコンクールについて、いっそう見識を深めることができ、将来コンクールを目指している若いダンサーとその保護者にとっても参考になると思われる。

「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展 スペシャルトークイベント

●出演者
ナビゲーター:山本康介(振付・演出家)
スペシャルゲスト:中村祥子(ダンサー:1996年スカラーシップ賞、TV視聴者賞)
小㞍健太(ダンサー・振付家:1999年プロフェッショナル・スカラーシップ賞)
●日程:2023年2月10日(金)
●時間:開場 18:00〜 開始 19:00〜(1時間半程度)
●参加費:¥2,800(税込)
※開場からイベント開始までの間、1ドリンクサービス
●会場:Bunkamuraロビーラウンジ(1F・Bunkamura Gallery前)
●チケット:1月20日(金)より「MY Bunkamura」にて発売開始

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