ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

物語の気配に満ちた「リビングルーム」で出会う「新しい現実」とは?

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi『リビングルーム』インバル・ピント 振付・衣裳・舞台美術イスラエルを拠点に1990年代から活動を始め、その不可思議でチャーミングな作品の数々で、世界を魅了し続けている振付家・演出家のインバル・ピント。『ねじまき鳥クロニクル』など日本人アーティストとのコラボレーションも多い彼女の、初めてのデュオ作品『リビングルーム』が、5

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2023/07/18掲載

ワディム・ムンタギロフが6月に刊行した自伝について、「The Artists - バレエの輝き - 」公演について、大いに語った

ワールドレポート/その他インタビュー=香月 圭6月に自叙伝「FROM SMALL STEPS TO BIG LEAPS」を刊行したワディム・ムンタギロフは、英国ロイヤル・バレエ団の来日公演を無事終えたばかり。自身初となる著書について、また8月開催の「The Artists -バレエの輝き‐」のことや、昨秋『うたかたの恋 -マイヤリング‐』で人生に苦悩するルドルフ皇太子を演じたときの役づくりなどにつ

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2023/07/18掲載

物語の伝統と洗練された古典バレエ、ダンサーの優れた資質が活力と多様性を備えたバレエ団の"今"を提示した〈ロイヤル・セレブレーション〉

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki英国ロイヤル・バレエ団〈ロイヤル・セレブレーション〉『田園の出来事』フレデリック・アシュトン:振付/ほか英国ロイヤル・バレエ団が4年ぶりに来日した。本来は2022年に予定されていた日本公演だが、コロナ禍による影響でバレエ団としての来日が見送られたため、昨年は選りすぐりのメンバーによるガラ公演として開催された。今回は14度

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2023/07/10掲載

サラ・ラムのジュリエットとスティーヴン・マックレーのロミオ、カーテンコールでは長いスタンディングオベーションが贈られた、英国ロイヤル・バレエ団

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki英国ロイヤル・バレエ団『ロミオとジュリエット』ケネス・マクミラン:振付4年振りに来日した英国ロイヤル・バレエ団。〈ロイヤル・セレブレーション〉に続くプログラムは、ケネス・マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』だった。シェイクスピアの国の、そしてドラマティックな物語バレエを得意とするバレエ団の看板演目である。驚いたのは、

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2023/07/10掲載

バレエピアニスト蛭崎あゆみインタビュー「優れた音感を持つダンサーたちの舞台を楽しんでほしい」

ワールドレポート/東京インタビュー=香月 圭撮影:津留崎徹花新国立劇場バレエ団のバレエクラスやリハーサルなどの現場で、カンパニー・ピアニストとして活躍中の蛭崎あゆみに、どのようにダンサーと音楽を通して緊密なコミュニケーションを取っているのか、ピアニストの視点からたっぷりと語ってもらった。また、8月開催の「The Artists - バレエの輝き ‐」の出演についても話を聞いた。―― 「the Ar

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2023/06/30掲載

ギャリー・エイヴィスを迎えて行われたロイヤル・バレエ来日公演&『シンデレラ』公開記念トークショー・レポート

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki英国ロイヤル・バレエでは、カンパニーの創設振付家フレデリック・アシュトン振付の名作『シンデレラ』が初演75周年を迎え、それを記念しておよそ10年ぶりの上演が行われた。日本では「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23」で6月16日(金)〜6月22日(木)に公開され、歴代のシネマシーズンの中でも最大のヒットを記録。

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2023/06/29掲載

開幕直前!KAATキッズ・プログラム2023 伊藤郁女振付『さかさまの世界』試演会@幼稚園レポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchiヨーロッパを中心に活躍し、高い評価を得ている伊藤郁女(いとうかおり)振付・演出の『さかさまの世界』が、7月1日よりKAAT神奈川芸術劇場で開幕する。この作品は、2021年にフランスで子どもたちの想像力を集めて創作した作品の日本版。日本の子どもたちの協力を得て、新たに再構成したものだ。開幕直前の6月16日、KAATの近くに

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2023/06/29掲載

ピーター・ライトの綿密な演出とオデット/オディール デビューを果たした吉田朱里の軽やかな踊り、新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、ピーター・ライト:振付、ピーター・ライト、ガリーナ・サムソワ:演出ピーター・ライト版『白鳥の湖』(1981年初演)は、新国立劇場バレエ団では吉田都芸術監督のもとコロナ禍の試練を経て2021年10月に初演され、レパートリーにとり入れられた。吉田監督の舞踊

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2023/06/28掲載

「The Artists ‐バレエの輝き‐」に出演する英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団ヴァイオリニスト山田薫インタビュー

ワールドレポート/その他インタビュー=香月 圭8月に開催される「The Artists ‐バレエの輝き‐」で英国ロイヤル・バレエ団ソリストのベンジャミン・エラ振付による世界初演作が上演される。この作品でシベリウスの音楽を、ヴァイオリニストの山田薫とピアニストの松尾久美が舞台上で生演奏する。山田は英国ロイヤル・オペラハウス管弦楽団の第一ヴァイオリンのサブ・プリンシパルを務めている。オペラ・ハウスのオ

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2023/06/24掲載

「The Artists -バレエの輝き-」でNYCBのタイラー・ペックと共演するピアニスト滑川真希が語る、フィリップ・グラスの音楽

ワールドレポート/東京インタビュー=香月 圭8月に開催されるガラ公演「The Artists -バレエの輝き-」で、ニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパル、タイラー・ペックの振付による世界初演作に、国際舞台で活躍するピアニストの滑川真希がフィリップ・グラスとチック・コリアの作品を生演奏する。今回の公演やグラスの音楽などについて彼女に話を聞いた。―― 「The Artists -バレエの輝き-」

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2023/06/22掲載

Noism0/Noism1 「領域」公演で二見一幸振付作品に挑む 浅海侑加、中尾洸太、坪田光、庄島さくら インタビュー

ワールドレポート/その他インタビュー=香月 圭りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動するNoism Company Niigataでは、19年目のシーズンとなる夏の公演で金森穣、二見一幸によるダブルビル「領域」を上演する。Noism 芸術総監督・金森穣は今回Noism0 のための新作『Silentium』で、自身と井関佐和子によるデュエット作品を披露することになっている。一方、Noism1

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2023/06/22掲載

ジュニアのための「バレエ予備校」とは? アーキタンツ・トレーニング・プログラム(ATP)期末試験レポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi数多くのオープンクラス・レッスンを提供している東京のスタジオアーキタンツは、2020年9月より海外のバレエ学校やカンパニーを目指す若手のための育成プログラム「アーキタンツ・トレーニング・プログラム」(ATP)を開講している。地元のバレエスクールをバレエの「母校」とすれば、ATPの位置づけは、いわば「予備校」だという。3月

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2023/06/22掲載

オリジナルのキャラクターを登場させてテンポ良く進行した金森穣による『かぐや姫』第2幕

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『スプリング・アンド・フォール』ジョン・ノイマイヤー:振付/『イン・ザ・ナイト』ジェローム・ロビンズ:振付/『かぐや姫』第2幕 金森穣:振付4月末に開催された〈上野の森バレエホリデイ2023〉の一環として、東京バレエ団が趣向の異なる現代の作品によるトリプル・ビルの公演を行った。メインは、金森穣が、日本発のグラ

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2023/06/12掲載

秋山瑛のジゼルと秋元康臣のアルブレヒトの魂と魂が響き合うようなデュエット、東京バレエ団『ジゼル』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ジゼル』レオニード・ラヴロフスキー:振付(パ・ド・ユイットはウラジーミル・ワシーリエフによる改訂振付)東京バレエ団がレオニード・ラヴロフスキー版『ジゼル』を2年ぶりに上演した。東京バレエ団は、この7月にオーストラリア・バレエ団の招きにより、メルボルンで『ジゼル』を上演することが決まっており、それに先駆けての

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2023/06/12掲載

阿部裕恵と水井駿介が踊った牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』三谷恭三:演出・改訂振付(テリー・ウェストモーランド:演出・改訂振付に基づく)牧阿佐美バレヱ団の『白鳥の湖』は、英国ロイヤル・バレエ団で踊り、教師や振付家としても活動したテリー・ウェストモーランド版に基づき、芸術監督の三谷恭三が改訂振付している。周知のように今日上演されている『白鳥の湖』は

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2023/06/12掲載

金子扶生、アクリ瑠嘉ほか、日本人ダンサーが活躍した英国ロイヤル・バレエのアシュトン版『シンデレラ』が映画館で上映される

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン『シンデレラ』英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23では、アシュトン版『シンデレラ』を6月16日から全国の映画館で1週間限定公開する。周知のように『シンデレラ』は、『眠れる森の美女』とともに17世紀フランスの宮廷人であったシャルル・ペローの童話を原作と

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2023/06/12掲載

シェクスピアの悲劇と喜劇を繊細で濃密なバレエ表現によって表した、新国立劇場バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「シェイクスピア・ダブルビル」『マクベス』ウィル・タケット:振付、『夏の夜の夢』フレデリック・アシュトン:振付新国立劇場バレエ団が「シェイクスピア・ダブルビル」として、ウィル・タケット振付の新作『マクベス』とフレデリック・アシュトン振付『夏の夜の夢』を全7公演開催した。『マクベス』は新国立劇場バレエ

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2023/05/11掲載

ロンドンとニューヨークのダンサーが競演する「The Artistsーバレエの輝きー」、四つのブロックを組合せた四公演を行います。小林ひかる=インタビュー

ワールドレポート/東京インタビュー=関口紘一――公演のプログラムの内容を見せていただきましたが、すごいですね。普通の公演より複雑と言いますか、鑑賞日を選択するために観客としてはいろいろなことを考えさせられます。一般的に言って、海外バレエ団の日本公演は、パッケージツアーと言いますか、現地で組んできたプログラムに準じたものが多いと思います。ですから、プロデューサーと招聘元がこうした日本の観客に特化した

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2023/05/10掲載

クリスタル・パイトが語るキッドピボット『リヴァイザー/検察官』オンライン記者会見「劇場で観客の皆様と共に考える場を」

ワールドレポート/その他香月 圭 text by Kei Kazuki演出・振付:クリスタル・パイト Crystal Pite© Rolex by Anoush Abrarクリスタル・パイト率いるカナダの舞踊団キッドピボット(KIDD PIVOT)が5月に初来日し、『リヴァイザー(REVISOR)/検察官』を上演する。この公演に先立ち、パイトをゲスト・スピーカーに迎えてオンライン記者会見が行われた

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2023/05/07掲載

クイーン×トップバレエダンサー、再び!「ロックバレエ2023」リハーサルレポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi2021年に7月に初演され、大きな反響を呼んだ『ROCK BALLET with QUEEN』が、5月17日東京のなかのゼロホールにて再演される。演出・振付は、新国立劇場バレエ団のファースト・ソリストの福田圭吾。出演は、井澤駿(新国立劇場バレエ団プリンシパル)、今井智也(谷桃子バレエ団プリンシパル)、菊地研(牧阿佐美バレ

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2023/04/30掲載

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