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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

大人は、子ども時代の自分と仲良くなれるか? 豊かに花開く森山版『星の王子さま』の世界

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya SakaguchiKAAT DANCE SERIES『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』森山開次:演出・振付『星の王子さま』は、くっきりと明瞭でいて、余白の多い物語だと思う。読者の中で少しずつ異なる育ち方をし、様々な花を咲かせる"種"のような言葉が選ばれ、行間には風刺もたっぷりと含まれている。森山開次演出・振付『星の王子さま』(

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2023/02/27掲載

バランシン、ドウソン、ノイマイヤーなどが踊られた2023年「ニューイヤー・バレエ」、新国立劇場バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi「ニューイヤー・バレエ」新国立劇場バレエ団『A Million Kisses to my Skin』デヴィッド・ドウソン:振付、『眠れる森の美女』より グラン・パ・ド・ドゥ マリウス・プティパ:振付、『ドン・ジュアン』(抜粋)ジョン・ノイマイヤー:振付、『シンフォニー・イン・C』ジョージ・バランシン:振付2023年、

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2023/02/10掲載

平田桃子と牧村直紀、馳麻弥と三木雄馬が踊った谷桃子バレエ団の『ドン・キホーテ』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi谷桃子バレエ団『ドン・キホーテ』マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー、スラミフ・メッセレル:原振付、谷桃子:脚本・演出・振付、髙部尚子:再演出谷桃子バレエ団の2023年新春公演『ドン・キホーテ』全3幕を観た。バレエ『ドン・キホーテ』は、マリウス・プティパがボリショイ劇場からの依頼を受けて振付け、1869年に

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2023/02/10掲載

7組のスターダンサーが踊る『ロミオとジュリエット』、そしてウィールドン、ズゲッティ、アシュトン、バランシンの秀作を上演、英国ロイヤル・バレエ団来日公演

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki英国ロイヤル・バレエ団が、この夏、4年振りに来日し、伝統的なレパートリーに最新作を組み合わせた〈ロイヤル・セレブレーション〉と、ケネス・マクミランの代表作『ロミオとジュリエット』という二種のプログラムで公演を行う。英国ロイヤル・バレエ団の日本公演は、もともと2022年に予定されていたが、コロナ禍のためにバレエ団としての来

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2023/02/09掲載

選考から舞台までが体感できる「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展が好評開催中!

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei KazukiBunkamuraとローザンヌ歴史博物館主催による「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展が2月3日〜2月15日、Bunkamura Galleryで開催中だ。昨年2月から5月までローザンヌ歴史博物館にて「Envol(飛翔)」と題して開催されていた展覧会の日本巡回展となる。初日にはオープニング・セレモニーが行われ、冒頭に主催者

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2023/02/06掲載

環境破壊へ警鐘を鳴らすシルヴェストリンと渡辺レイの意欲作 が上演された、K-BALLET Opto「プラスチック」

ワールドレポート/その他香月 圭 text by Kei KazukiK-BALLET Opto「プラスチック」『ペットボトル迷宮』アレッシオ・シルヴェストリン:振付『ビニール傘小町』渡辺レイ:振付Bunkamuraオーチャードホール フランチャイズカンパニーであるK-BALLET COMPANYとBunkamuraが古典作品にとどまらないダンスの多彩な魅力を放つ新たな作品を共同プロデュースするK

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2023/01/23掲載

様々な世代の舞踊家たちの表現のコントラストが浮かび上がった興味深い公演、苫野美亜プロデュース Dance Performance LIVE #8「mid/point」

ワールドレポート/その他香月 圭 text by Kei KazukiDance Performance LIVE #8「mid/point」苫野美亜:企画・制作・振付・プロデュース尾本 安代、松岡 大、高瀬 瑶子、横山 翼、片山 夏波ほか:出演コンテンポラリー・ダンス作品の創作を精力的に続けている振付家の苫野美亜が、八回目となるプロデュース公演を行った。テーマに掲げた「mid/point」とは「

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2023/01/23掲載

「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展開催! スターダンサー誕生の瞬間を写真と映像で振り返る

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki2月3日(金)〜15日(水)、Bunkamura Galleryで「ローザンヌ国際バレエコンクールの50年」展が開催される。プロへの道を志す才能豊かな若いバレエダンサーを支援することを目的とするローザンヌ国際バレエコンクール (Prix de Lausanne)が今年50周年を迎えることを記念して、本拠地ローザンヌ歴史博物館で開催

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2023/01/13掲載

寺田宣弘が新芸術監督に就任したウクライナ国立バレエの『パキータ』、嵐のような喝采に迎えられた

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiウクライナウ国立歌劇場(国立バレエ、国立歌劇場管弦楽団、国立歌劇場)が来日し、オペラ『カルメン』バレエ『ドン・キホーテ』『第九』「新春オペラ・バレエ・ガラ」などの公演を23年1月15日まで行なった。1月3日に開催された「新春オペラ・バレエ・ガラ」を観ることができた。第1部は「名曲アリア・歓喜の歌」でウクライナ国歌「ウ

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2023/01/10掲載

豊かな詩情と飄逸で奥深い人間性、田中泯が造型した良寛が250年の時を跨いで命のリズムを刻んだ

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi東京芸術劇場『外は、良寛。』田中泯:踊り部開幕冒頭、客席で大声をあげて争う男たち、彼らが消えると、舞台には赤い着物の女性が一人、幻影ででもあるかのように漂っている。背景は冬の日本海が眩い白い光に照らされて輝いていたり、果てしなく暗い茫漠とした雪空が広がっていたり、モノトーンの世界が見える。越後の厳冬の山野に渡る音が微

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2023/01/10掲載

『Der Wandererーさすらい人』公演で演出振付家と舞踊家をつなぐNoism国際活動部門芸術監督 井関佐和子にきく

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki2004年の設立以来、日本初の公共劇場専属舞踊団として活動してきたNoismは、これまでの歩みを振り返って新潟市が明文化したレジデンシャル制度に基づき、9月より新体制となった。井関佐和子が国際活動部門芸術監督に就任、学校などへのアウトリーチや市民向けのオープンクラスなどを運営する地域活動部門の芸術監督は山田勇気、双方を見据えてNo

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2022/12/26掲載

『星の王子さま』が再演される、森山開次×小㞍健太にインタビュー

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi2020年秋に初演され、美しい身体表現と美術・音楽の魅力が結集した独創的な世界観で観客を魅了したKAAT DANCE SERIES『星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙-』が、2023年1月21日よりKAAT神奈川芸術劇場で再演される(滋賀、広島、熊本公演あり)。リハーサル開始を前に、演出・振付・出演の森山開次、飛

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2022/12/22掲載

新芸術監督寺田宣弘、プリンシパルダンサーのオリガ・ゴリッツァとニキータ・スハルコフが記者会見を開催、ウクライナ国立バレエ団来日

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiロシアの侵攻が長期化し、過酷な冬を迎えつつあるウクライナの首都キーウの国立歌劇場(旧キエフ国立歌劇場)が来日した。12月17日より23年1月15日まで、ウクライナ国立バレエ団(旧キエフ・バレエ)『ドン・キホーテ』、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団「第九」、ウクライナ国立歌劇場(旧キエフ・オペラ『カルメン』、ウクライナ国立

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2022/12/19掲載

マニュエル・ルグリ、スヴェトラーナ・ザハロワを始めとする12名のスーパースター・ダンサーが一堂に会したガラ公演「スーパースター・ガラ2022」

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi「スーパースター・ガラ2022」パトリック・ド・バナ:芸術監督 マニュエル・ルグリ、スヴェトラーナ・ザハロワ、マチュー・ガニオほか出演「スーパースター・ガラ2022」が、マニュエル・ルグリ、スヴェトラーナ・ザハロワを中心にパリ・オペラ座バレエのマチュー・ガニオ、ローマ歌劇場バレエのエレオノラ・アバニャート、英国ロイヤ

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2022/12/12掲載

牧阿佐美の初期から『ア ビアント』までの5作品とアシュトンの『誕生日の贈り物』を上演した「ダンス・ヴァンドウ」公演

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団「ダンス・ヴァンドウー牧阿佐美の世界ー」『誕生日の贈り物』フレデリック・アシュトン:振付、『トリプティーク』『カルメン』『シンフォニエッタ』ほか 牧阿佐美:振付日本のバレエに大きな足跡を記した牧阿佐美の逝去から1年が過ぎた。一般財団法人牧阿佐美バレヱ団では盛田正明、三木谷晴子に続いて三谷恭三が理事長に

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2022/12/12掲載

ダンサーもろとも世界のすべてが消えていく見事な演出とピアノ連弾によるヴィヴィッドな動き、新国立劇場バレエ『春の祭典』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『半獣神の午後』平山素子:演出・振付、『春の祭典』平山素子 柳本雅寛:振付新国立劇場バレエ団が平山素子振付の2作品、新作の『半獣神の午後』と『春の祭典』を上演した。『半獣神の午後』は初演で新国立劇場バレエの男性ダンサーによる、群舞、デュオ、ソロで構成されている。音楽は笠松泰洋作曲の「Expirati

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2022/12/12掲載

<結婚における幸せ>を高度なテクニックを駆使し、ダイナミックな踊りと洒脱なタッチで描いた傑作、モンテカルロ・バレエ団『じゃじゃ馬馴らし』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiモナコ公国モンテカルロ・バレエ団『じゃじゃ馬馴らし』ジャン=クリストフ・マイヨー:振付© Kiyonori Hasegawaなんとスタイリッシュで楽しい舞台だったろう。振付の鬼才、ジャン=クリストフ・マイヨーに率いられて7年振りに来日したモンテカルロ・バレエ団による『じゃじゃ馬馴らし』である。もともと2020年に来演する

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2022/12/12掲載

《パリ・オペラ座バレエ シネマ フェスティバル》トークイベント、宮尾俊太郎がフランス・バレエの魅力を語った

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei KazukiYEBISU GARDEN CINEMA再オープンを祝して12月2日(金)からスタートしている《パリ・オペラ座バレエ シネマ フェスティバル》の開幕に際して、現在ミュージカル『ハリー・ポッターと呪いの子』などに出演し、俳優としても活躍中の宮尾俊太郎をゲストに迎えて、舞踊評論家の森菜穂美とのトークイベントが開催された。登壇した宮尾は

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2022/12/09掲載

ラファエル前派的美しい色彩に彩られた舞台で、しばしば白鳥がドレスを纏った女性に変わる幻惑的な展開、ヒューストン・バレエ『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiヒューストン・バレエ団『白鳥の湖』スタントン・ウェルチ:振付日本人ダンサーも多く関わっているヒューストン・バレエが初めて来日し、芸術監督のスタントン・ウェルチが振付けた『白鳥の湖』を上演した。ウェルチはオーストラリア出身。オーストラリア・バレエ団のレジデント・コレオグラファーとして『蝶々夫人』や『シンデレラ』ほかを振

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2022/12/06掲載

ジョン・ノイマイヤーがハンブルク・バレエ団を率い、2023年3月、芸術監督として最後となる日本公演を行う

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasakiバレエ界の巨匠、ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団が、2023年3月に5年振り9度目の来日公演を行う。ノイマイヤーの芸術監督在任50周年記念と銘打っているが、2024年にそのポストを退くことが決まったため、芸術監督として最後の日本公演になるという。そう聞くと、待ち望んでいた公演だが、1986年にバレエ団が初来

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2022/12/02掲載

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