堀内元がアメリカと日本のバレエ経験のすべてを投入するプロジェクト「堀内元 セントルイス・バレエ プロフェッショナル・トレーニング・プログラム・イン・東京 2023-2024」

ワールドレポート/東京

関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi

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NYCB芸術監督ジョナサン・スタフォードと堀内元

ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)は、9月のシーズンから創立75周年記念公演を開催するにあたり、記念レセプションを開催した。1989年よりプリンシパルとして活躍した堀内元(セントルイス・バレエ芸術監督)はもちろん、招待されて参加し、多くの著名な舞踊家たちとの交流が実現した。この記念公演の内容については、間も無くアップする記事で詳しく紹介する予定。
そして、この晴れがましい席に招待された堀内元は、今、最も注目すべきプロジェクトを企画し進行している。
それは、ジョージ・バランシン自身に見出されてニューヨーク・シティ・バレエに入団し、プリンシパルに抜擢され活躍したこと、ブロードウェイの大ヒット、ミュージカル『キャッツ』に出演し、驚異的なスピード回転で一世風靡したこと、アメリカ、セントルイス・バレエ団の芸術監督に就任して起死回生の発展の道を拓いたこと、日本とアメリカのバレエを融合する企画公演を2010年より12回に渡りプロデュース&出演してきたことなどなどの貴重な舞踊経験のすべてを投じて行う「堀内元 セントルイス・バレエ プロフェッショナル・トレーニング・プログラム・イン・東京 2023-2024」という7ヶ月に渡るプロジェクトである。
このプロジェクトを開始するにあたり堀内元は
「私自身、ニューヨークに滞在中(1980年より2000年)は、ニューヨーク・シティ・バレエのメンバーとしてニューヨークを中心に世界の舞台で活躍出来る機会に恵まれ、同時にマンハッタンの中心ブロードウェイ界隈の劇場で何千回ものブロードウェイ・ミュージカルの舞台を経験してまいりました。
そして2000年より現在に至るまで、アメリカのミズーリ州セントルイス市でバレエ団・バレエ学校を運営し、1000回近いバレエ公演を手掛け、同時に日本では2010年から自身の企画公演を開催してまいりました。
そのような異なる国、地域での自分の活動を何とか連携、連動出来ないものかと考え続け、そして将来バレリーナ、バレエダンサーを目指す若い才能を手助したいという思いが重なり、私自身の「セントルイス・バレエ プロフェッショナル・トレーニング・プログラム・イン・東京」を始めようと思い立ちました。」
とコメントしている。

プロジェクトは、オーディションにより指定したダンサーにクラスレッスンとリハーサル、現地リハーサルを重ね、セントルイス・バレエ『眠れる森の美女』(堀内元版)公演(4月)とセントルイス・バレエ&フレンズ東京公演(5月31日)という日本とアメリカのダンサーが同じ舞台で踊る貴重な公演に出演することができる、というもの。本番こそがダンサーにとって最も重要な成長への礎であるが、日米の舞台に立つことのできるこの稀有の機会に、「日本のホープたち」はぜひチャレンジしていただきたい。
まずは、オーディション参加申し込みの締め切りが10月10日と迫っている。
詳細は https://www.balletfuture.com
堀内元インタビュー https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/tokyo/detail015792.html

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250名以上が登壇したNYCB75周年記念公演カーテンコール(前列右側)

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