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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

気鋭の振付家、リアム・スカーレットが31年ぶりに『白鳥の湖』を新演出した! 英国ロイヤル・オペラ・ハウス2017/18シネマシーズン最後の上映

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi© ROH, 2018. Ph. by Bill Cooper英国ロイヤル・バレエが31年ぶりに新演出の『白鳥の湖』を上演した。プティパ/イワノフの振付に基づいて、アンソニー・ダウエルが演出したものが30年以上経過して、新しいジェネレーションのスタッフが作り、新たなダンサーたちが踊る舞台が必要だ(ケビン・オヘア芸術監

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2018/08/16掲載

極限的な環境の変化と人類の存在の対比が、ダンスのプリミティヴな動きよって客席に突きつけられた

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi東京芸術劇場 TACT/FESTIVAL 2018『Solstice―-夏至/冬至』ブランカ・リー:振付・演出冒頭に繰り広げられるプロジェクション・マッピングは、実に迫力があった。遠くで人間たちが熔けて行く映像、地球が猛烈な温暖化により燃え尽き、大寒波が襲来して氷河期となりすべてが氷結するまでの極限的変化が映される・

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2018/08/10掲載

世界バレエフェスティバルの開幕にふさわしいウルド=ブラームとエイマンによる『ドン・キホーテ』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki第15回世界バレエフェスティバル:全幕特別プロ東京バレエ団:『ドン・キホーテ』ウラジーミル・ワシーリエフ:振付第15回世界バレエフェスティバルの幕開けを飾るべく、全幕特別プロ『ドン・キホーテ』(ウラジーミル・ワシーリエフ版)が、フェスティバルに参加する2組のペアを招いて東京バレエ団により上演された。当初は、パリ・オペラ座

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2018/08/10掲載

中村恩恵、近藤良平、首藤康之と若い3人のダンサーが踊った「3」を廻る三つの物語

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi『Triplet in Spiral』『トリプレット・イン・スパイラル』中村恩恵:構成・演出、近藤良平、中村恩恵:振付中村恩恵の構成・演出による<「3」を廻る三つの物語>というサブタイトルが付された『トリプレット・イン・スパイラル』を見た。これは中村が立ち上げた、Nakamura Megumi Choreograph

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2018/08/10掲載

セーラー服を着た3人のバレリーナが「秘密の旅」をする・・・コシミハルの魅惑的な音楽とダンスを堪能

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiフォリー・バレリーヌ「秘密の旅」コシミハル:芸術監督・音楽監督・特別出演作曲、作詞、編曲などの音楽家としてシンガーソングライターとして活躍し、その才能を武満徹や細野晴臣に愛されたコシミハルが音楽を構成し、芸術監督を務めた<フォリー・バレリーヌ>が、東京・渋谷の伝承ホールで上演された。これはチャコットが推進する「バレエ

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2018/08/10掲載

娘とお父さんが踊った心を動かされる素晴らしいダンス、伊藤郁女の『私は言葉を信じないので踊る』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi彩の国さいたま芸術劇場『私は言葉を信じないので踊る』伊藤郁女:テキスト・演出・振付伊藤郁女の『私は言葉を信じないので踊る』は、フランス、ベルギー、ドイツなどヨーロッパ諸国からカリブ海まで、既に100回も上演されているのだそうだ。今回、初めて日本語版が彩の国さいたま芸術劇場で上演された。photo/Arnold Gro

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2018/08/10掲載

海外のバレエ団で活動する若いバレエダンサーたちのエネルギー溢れる舞台、「Dance at the Gathering 2018」

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiダンス・ウエスト「Dance at the Gathering 2018」パリ・オペラ座バレエ/オニール 八菜、マーク・モロー、イングリッシュ・ナショナル・バレエ/加瀬栞、ジョセフ・ケリー他:出演ローザンヌ国際バレエコンクールなどの入賞者を始めとする、海外で活躍するダンサーたちを中心としたガラ公演「Dance at

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2018/08/10掲載

永遠の命を得る水を巡り、人間の存在と自然の摂理が渡り合う、能『鷹姫』を観る

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi世田谷バブリックシアター「狂言劇場 特別版」能『鷹姫』W.B. イェーツ:原作、野村萬斎:演出<古典芸能という枠にとどまらず「"舞台芸術=パフォーミングアーツ"としての狂言」というコンセプトに基づき2004年にスタートした「狂言劇場」>の特別版と銘打って初めて能の演目『鷹姫(たかひめ)』が上演された。『鷹姫』は、18

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2018/08/10掲載

世界バレエフェスティバル開幕直前に、東京文化会館の舞台上で開催された記者会見

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi第15回世界バレエフェスティバルの開幕を2日後に控えて、記者会見が東京文化会館大ホールの舞台上で開かれた。リハーサルたけなわの世界バレエフェスティバルに出演するダンサーたちを、一挙にこの記者会見に参加させるのには、最も近く移動が不要の場所、ということがその理由なのかもしれない。しかし、記者たちは普段は眺めている舞台上

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2018/07/31掲載

小野絢子のオーロラ姫と福岡雄大のデジレ王子のグラン・パ・ド・ドゥが素晴らしかった

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』ウエイン・イーグリング:振付(マリウス・プティパ原振付による)新国立劇場バレエ団は『眠れる森の美女』を再演した。キャストは米沢唯/井澤駿、小野絢子/福岡雄大、池田理沙子/奥村康祐、木村優里/渡邊峻郁の4組による5公演だった。イーグリング版の『眠れる森の美女』は2014年に初演され、

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2018/07/14掲載

舞踊とドラマが自然に融合した素晴らしい『ライモンダ』、牧阿佐美バレヱ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『ライモンダ』テリー・ウエストモーランド:演出・振付(マリウス・プティパによる)三谷恭三:改訂演出振付英国ロイヤル・バレエやスウェーデン・ロイヤル・バレエなどで活躍したテリー・ウエストモーランドは、1979年、『ライモンダ』全3幕を牧阿佐美バレヱ団に初めて振付けた。彼はその後、牧阿佐美バレヱ団に『眠れ

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2018/07/14掲載

ブルメイステルの意図を尊重した完成度の高い舞台、東京バレエ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『白鳥の湖』ウラジーミル・ブルメイステル:改訂振付東京バレエ団が、ブルメイステル版『白鳥の湖』を2年振りに再演した。2016年2月にバレエ団として初演し、極めて高い評価を得たプロダクションだが、この時は装置こそ東京で製作したものの、衣裳はこの版を初演したモスクワ音楽劇場から借りたものだった。レパートリー化を確

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2018/07/14掲載

踊る喜びに溢れるアメリカのバレエの楽しさを教えてくれたNBAバレエの「ショート・ストーリーズ 9」

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi SekiguchiNBAバレエ団「Short Stories 9 ー BALLET INCREDIBLE」『La Vita』佐藤圭:振付、『ケルツ』ライラ・ヨーク:振付、『11匹わんちゃん』宝満直也:振付、『ブルッフ ヴァイオリン交響曲第1番』クラーク・ティペット:振付 他NBA バレエ団の『ショート・ストーリズ 9 ー バレエ イン

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2018/07/14掲載

ブランカ・リー『Solstice----夏至/冬至』に出演する日本人ダンサー、菅野由衣からのメッセージが届いた

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi東京芸術劇場がTACT/FESTIVAL2018の目玉公演として、パリを拠点に活発な舞台活動を行っているブランカ・リーとそのダンスグループを招聘。昨年9月にパリの国立シャイヨー劇場で発表して多くの話題を集めた『Solstice(ソルスティス)----夏至/冬至』を日本初演する。ブランカ・リーはスペインのグラナダ生まれ

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2018/06/28掲載

1年間に450回ほどショーを行いますが、その日に一番美しい『キュリオス』を作ります

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi『キュリオス』アーティスティック・ディレクター:レイチェル・ランカスター=インタビュー――イギリスのラバン・センターでダンスを学ばれたそうですが、卒業するとすぐ現場で仕事ができるものですか。ランカスター もちろん、個人によって違います。トレーニングはカンパニーに入るためのものですが、カンパニーとしてはもっと経験のある

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2018/06/24掲載

東京バレエ団の上野・柄本、川島・秋元、新プリンシパの沖・宮川が踊るブルメイステル版『白鳥の湖』-----開幕直前レポート

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 text by Mieko Sasaki東京バレエ団が、ドラマティックな演出で評価が高いブルメイステル版の『白鳥の湖』を2年振りに再演する。公演まであと2週間少しという6月12日、初めてオデット/オディールとジークフリート王子を務める沖香菜子と宮川新大のペアによる第3幕のリハーサルを公開した。熱のこもったリハーサルの後、二人は斎藤友佳理・芸術監督に伴われて記者

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2018/06/16掲載

ルグリが目指す舞台をダンサーたちが理解し、華やかで統一感のある『海賊』全幕、ウィーン国立バレエ

ワールドレポート/東京関口 紘一 text by Koichi SekiguchiWIENER STAATSBALLET ウィーン国立バレエ団"LE CORSAIRE" Choreography Manuel Legris after Marius Petipa, et al.『海賊』マニュエル・ルグリ:振付(マリウス・プティパに基づく)2012年に続いてマニュエル・ルグリ率いるウィーン国立バレエ

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2018/06/11掲載

伝説のダンサーヌレエフの芸術とスピリットをマニュエル・ルグリが継承発展させたガラ・コンサート

ワールドレポート/東京関口 紘一 text by Koichi SekiguchiWIENER STAATSBALLET ウィーン国立バレエ団NUREYEV GALA『ヌレエフ・ガラ』その精悍な容貌と動物的とも言える瞬発力から「黒豹」とも言われた20世紀の伝説的ダンサー、ルドルフ・ヌレエフ。彼は旧ソ連から亡命した後、オーストリア国籍を取得し、1964年、ウィーン国立バレエ団(当時はウィーン歌劇場バ

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2018/06/11掲載

平田桃子の精緻なステップと入念なマイム、エイマンのしなやかなジャンプ、見応えあった『リーズの結婚』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 text by Mieko SasakiBirmingham Royal Ballet 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『La Fille mal gardee』Choreography by Frederick Ashton『リーズの結婚』フレデリック・アシュトン:振付英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BYB)が3年振りに来日した。演目は、BYBの看

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2018/06/11掲載

木村優里がオデット/オディールを踊って見事なコントラストを見せた、新国立劇場バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』マリウス・プティパ、レフ・イワノフ:振付、牧阿佐美:演出・改訂振付(コンスタンチン・セルゲーエフ版による)新国立劇場バレエ団の2017 - 18シーズンでは、『白鳥の湖』が4月30日より5月6日まで7公演が行われた。コンスタンチン・セルゲーエフ版による牧阿佐美のヴァージョンである。オデッ

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2018/06/11掲載

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