ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

永久メイの踊りの美しい流れに思わず感じ入ってしまった『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ『白鳥の湖』マリウス・プティパ、レフ・イワノフ:振付、コンスタンチン・セルゲイエフ:改訂振付・舞台監督マリインスキー・バレエの『白鳥の湖』は、プティパ、イワノフ版に基づいて1950年に初演されたものが受け継がれている。おそらくこのヴァージョンが一つのスタンダードと目されて、世界中で多く上演されて

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2019/01/10掲載

プロコフィエフの名曲と共鳴する振付・演出、愛の奇蹟を見事に表した『シンデレラ』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiキエフ・バレエ ータラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエー『シンデレラ』ヴィクトル・リトヴィノフ:振付・演出キエフ・バレエータラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエーが来日し、『シンデレラ』『くるみ割り人形』『白鳥の湖』という3作の全幕バレエを全国21公演を行なった。中でも『シンデレラ』は、1990年と

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2019/01/10掲載

技法やスタイルの異なる作品を見事に踊り分けたダンサーたちに感心、東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ 2>

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団〈20世紀の傑作バレエ 2〉『スプリング・アンド・フォール』ジョン・ノイマイヤー:振付、『イン・ザ・ナイト』ジェローム・ロビンズ:振付、『小さな死』イリ・キリアン:振付、『ボレロ』モーリス・ベジャール:振付古典名作だけでなく優れた現代作品の上演にも定評のある東京バレエ団が、20世紀後半にバレエの世界を刷新した

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2019/01/10掲載

歌舞伎や文楽の技法を巧みに採り入れバレエと融合させたベジャールの傑作『ザ・カブキ』、初演の「香り」を大切に上演された

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ザ・カブキ』モーリス・ベジャール:演出・振付東京バレエ団がモーリス・ベジャールの『ザ・カブキ』を2年振りに上演した。東京バレエ団から委嘱を受けたベジャールが、「仮名手本忠臣蔵」を基に、作曲家の黛敏郎とコラボしながら、歌舞伎や文楽の技法や所作を巧みに採り入れて創り上げた傑作で、1986年の初演以来、日本の伝統

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2019/01/10掲載

木村優里と渡邊峻郁による素晴らしいグラン・パ・ド・ドゥ、イーグリング版『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』ウエイン・イーグリング:振付2017年11月に初演した新国立劇場バレエのウエイン・イーグリング振付『くるみ割り人形』が、今年も上演された。初演は小野絢子、福岡雄大のペアで観たので、今回は木村優里(クララ・こんぺい糖の精)と渡邊峻郁(ドロッセルマイヤーの甥、くるみ割り人形、王子)のコ

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2019/01/10掲載

太田朱音、山本達史、中川郁が踊った楽しく明快な物語、牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』レフ・イワーノフ:振付、三谷恭三:演出・改訂振付牧阿佐美バレヱ団の『くるみ割り人形』は、レフ・イワノフの振付に基づいて、芸術監督の三谷恭三が演出・改訂振付を行なっている。私は金平糖の精/太田朱音、王子/山本達史、雪の女王/中川郁というキャストで観た。(他日は織山万梨子・清滝千晴・青山

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2019/01/10掲載

米沢唯と渡邉峻郁が踊った二つのパ・ド・ドゥが印象に残った、新国立劇場バレエ団の『不思議の国のアリス』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』クリストファー・ウィールドン:振付バレエ『不思議の国のアリス』は2011年にルイス・キャロルの同名の小説(1865年)に基づいて、クリストファー・ウィールドンが英国ロイヤル・バレエ団に振付けたもので、作曲はジョビー・タルボット、台本はニコラス・ライトだった。このバレエは少女の夢

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2018/12/10掲載

切なく甘美なデュットとともにジークフリート王子の悲劇を描いたクランコ版『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko SasakiTHE STUTTGART BALLET シュツットガルト・バレエ団"Swan Lake" John Cranko 『白鳥の湖』ジョン・クランコ:振付ドラマティック・バレエの名門、シュツットガルト・バレエ団が、3年振り11度目の日本公演を行った。同団は、この9月、長年にわたってプリンシパルとして活躍したタマシュ・デートリ

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2018/12/10掲載

50年という時を越えて輝く『オネーギン』、ゲストにヴィシニョーワ、ガニオを迎え、シュツットガルト・バレエ団が上演

ワールドレポート/東京原 桐子 Text by Tohko HaraTHE STUTTGART BALLET シュツットガルト・バレエ団"ONEGIN" John Cranko 『オネーギン』ジョン・クランコ:振付今シーズンから就任した新芸術監督、タマシュ・デートリッヒが率いるシュツットガルト・バレエ団は3年ぶりに来日した。前回来日時と同じ『オネーギン』と日本では久しぶりとなる『白鳥の湖』2演目を

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2018/12/10掲載

伊藤範子の演出・振付に確かな手応えを感じさせた、谷桃子バレエ団「創作バレエ・15」のダブルビル

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki谷桃子バレエ団「創作バレエ・15」『HOKUSAI』『道化師〜パリアッチ〜』伊藤範子:演出・振付谷桃子バレエ団の「創作バレエ・15」は、文化庁の海外特別研修員として、2016年11月からイタリアのミラノ・スカラ座バレエ団で演出・振付・教授法を学んできた伊藤範子の新旧2作品によるダブルビル。ミラノで研修中に見た「HOKUS

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2018/12/10掲載

時代と共に生き、ダンスを創造した藤井公、若松美黄、庄司裕の作品が踊られた、ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2018

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiダンス・アーカイヴ in JAPAN 2018『砂漠のミイラ』藤井公・利子:構成・演出・振付、『獄舎の演芸』若松美黄:構成・振付、『八月の庭』庄司裕:構成・振付このシリーズの第3回目、ダンス・アーカイブ in JAPAN 2018では、藤井公『砂漠のミイラ』(1993年)、若松美黄『獄舎の演芸』(1977年)、庄司裕

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2018/12/10掲載

マリインスキー・バレエ 日本公演 2018 記者会見、ダンサーたちの言葉

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ団の3年ぶりの来日公演はすでに幕を開けているが、東京公演を翌日に控えた11月27日、東京文化会館で主要ダンサーが揃って記者会見が行われた。今回のマリインスキー・バレエ団の来日は、プティパ生誕200年ということもあり、『ドン・キホーテ』(22年ぶりの上演)『白鳥の湖』の全幕2作と、「マリインスキー

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2018/12/02掲載

K バレエ カンパニーとBunkamuraがフランチャイズ契約を結ぶ、熊川哲也芸術監督と中野哲夫社長が記者会見で発表

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki複合文化施設「Bunkamura」運営する東急文化村は、2018年11月1日付けで、熊川哲也率いるKバレエ カンパニーと5年間のフランチャイズ契約を締結した。この契約締結について11月26日、東急文化村代表取締役社長・中野哲夫と、Kバレエ芸術監督・熊川哲也が記者懇談会を開いた。契約の概要は、東急文化村はKバレエのオーチャ

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2018/12/01掲載

勅使川原三郎と佐東利穂子が『月に憑かれたピエロ』を踊る!

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi勅使川原三郎の近年の活躍ぶりは、誠に目覚しい。その凄まじい踊るエネルギーにはただただ圧倒されるばかりだ。今年に限って見ても、本拠地のカラス・アパタラスの [アップデイトダンスシリーズ] で、『ピグマリオン・人形愛』『青い花』『白痴』『火傷の季節』『幻 ファンタスム』『読書』『特性のない男』12月13日からは『黒旗 中

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2018/11/28掲載

一周忌を前に......薄井憲二バレエ・コレクション特別展によせて

ワールドレポート/東京関 典子(薄井憲二バレエ・コレクション・キュレーター/ダンサー/神戸大学准教授)Text by Noriko Seki――「あなたはダンサーでもあるのね? 僕もそう。現場の人間。踊る者だから、わかることがある。」これは、2014年の夏、新キュレーターの候補者として、初めて薄井憲二先生にお会いした時に、掛けていただいた言葉です。私は現在、コンテンポラリー・ダンスを専門に、研究・

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2018/11/22掲載

音楽そのものになる喜び――東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ II > 「スプリング・アンド・フォール」公開リハーサルレポート

ワールドレポート/東京坂口 香野 Text by Kaya Sakaguchi東京バレエ団が、古典バレエと並ぶレパートリーの柱として育んできたのが、20世紀の巨匠たちの傑作だ。11月30日に初日を迎える「20世紀の傑作バレエⅡ」は、さながらそのベストアルバム。ノイマイヤーの『スプリング・アンド・フォール』はドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」、ロビンズの『イン・ザ・ナイト』はショパンの「ノクターン」

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2018/11/22掲載

阿部裕恵と清瀧千晴が初役に挑戦した、牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』三谷恭三:演出・振付(プティパとイワノフのオリジナル振付及びテリー・ウエストモーランド版に基づく)第1幕 撮影/山廣康夫(すべて)牧阿佐美バレヱ団の『白鳥の湖』は、1895年に初演されたマリウス・プティパ&レフ・イワノフ版に基づいて英国ロイヤル・バレエ出身のテリー・ウエストモ-ランドが演出

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2018/11/12掲載

小野絢子がライモンダの人物像を浮き彫りにして見事に踊った、世田谷クラシックバレエ連盟公演

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi世田谷クラシックバレエ連盟 第21回公演『AMERICAN DREAM』岩上純:振付、『モーツァルティアーナ』石井竜一:振付、『ライモンダ』第3幕祝宴の場 マイレン・トレウバエフ:振付ル・コルビジェに学び、上野の東京文化会館を手がけたことでも知られる建築家、前川國男が設計し、1959年に建設された世田谷区民会館。ここ

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2018/11/12掲載

闊達な動きと踊り、素晴らしいギターの音色と見事な唄、イスラエル・ガルバンの楽しく洒脱な舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiイスラエル・ガルバン『LA EDAD DE ORO 黄金時代』イスラエル・ガルバン:演出・振付・出演スペインは舞踊の大国だ。マリウス・プティパ、セルジュ・デアギレフ、レオニード・マシーン、モーリス・ベジャール・・・名だたる舞踊家がスペイン舞踊に魅了されて、自身の舞踊活動に反映させている。そしてアントニオ・ガデスは、フ

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2018/11/12掲載

11月と12月に『イン・ザ・ナイト』『スプリング・アンド・フォール』『小さな死』、そして『ザ・カブキ』で主要な役を踊る東京バレエ団プリンシパル、秋元康臣に聞く

ワールドレポート/東京インタビュー/佐々木 三重子東京バレエ団のプリンシパルとして目覚ましい活躍を続ける秋元康臣が、11月30日〜12月2日に新国立劇場・中劇場で開催される〈20世紀の傑作バレエ2〉で、ロビンズ、ノイマイヤー、キリアンという全く作風の異なる振付家の作品に出演するのに続き、12月15、16日には東京文化会館で上演されるベジャールの『ザ・カブキ』に主役の由良之助とその主君の塩冶判官を日

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2018/11/08掲載

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