ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2009.01.13]

内田香が率いるRoussewaltz の『Flower』

 2003年1月に「赤毛のワルツ」の意を込めて、内田香が結成したRoussewaltzが5周年を記念して、5つの代表的作品とともに新作『Flower』を上演した。
第1部は、真紅のロングキャミソールを着けた長身の女性ダンサーたちが華やかに踊って、舞台をredに染める『彼女の red な味』。一転して2004年の作品『SPUR』は色とりどりのドレスの踊り。『na mi da』は、深い緑色のヴェルヴェッドのロングキャミソールを着けて、大きな真珠のようなメタリックな輝き珠を持って踊った。内田香の振付らしく、爛漫のお 花畑を吹き抜ける風のように華やかでアーバンな感覚のダンスだった。

  第2部のオープニングは『冷めないうちに召し上がれ』。「ボナペチ」と言われた時の何とも言えない胸の高まりを踊って、全員がピンクの衣裳になると、天か ら赤いテーブルクロスが降ってくる。テーブルと椅子とテーブルクロスを使った立体感のあるフォーメーションが千変万化して、仄かに官能的なムードも漂っ た。次の『door』はリズミカルな曲を使ってコミカルな動きを見せる。グレーのスーツもRoussewaltzのダンサーたちには良く似合う。
そしての最後は新作『Flower』。ローズピンクをあしらった白いフェミニンな衣裳で、香しいばかりの花々、花粉が舞ってむせかえるような濃密な花園の生命力が踊られた。内田のソロも闊達で女性らしいしなやかさが迫ってくるような舞台だった。
(2008年12月16日 セシオン杉並)