ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Tokyo <東京>: 最新の記事

From Tokyo <東京>: 月別アーカイブ

関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2008.02.11]

井手茂太と康本雅子による「日本昔ばなしのダンス」

井手茂太の振付・出演、康本雅子の出演による『かみなりむすめ』と、康本雅子の振付・出演、井手茂太出演の『さんねんねたろう』が、第2回目の「日本昔ばなしのダンス」として上演された。
『かみなりむすめ』は、子供たちと遊びたくなって地上に降りて来た、かみなりむすめに扮した康本雅子がなかなかチャーミングだった。動きも楽しく、セットも凝っていた。
『さんねんねたろう』は、すぐに布団にもぐりこんでグーグー寝てしまう、ねたろうがユーモラスで、客席のそこここの子供たちから笑い声があがった。
言葉を使わないダンスを、子供たちは意外とよく見ている。動き方の中に自分の感覚や気持ちを素早く発見できるのだろう。私たちが、慣れて見失いがちな日 常の動きの中に、彼らとコミュニケーションを交わせる要素があるはず。この企画はそれを教えてくれただけでも有意義なものだった。
ただ、もう少し思い切って子供たちを楽しませるための試みがあってもいいのではないか。子供たちにダンスを教えるというより、子供たちが踊りだしてしまう、きっかけを作る公演であってほしい、とも思った。
(1月20日、彩の国さいたま芸術劇場 小ホール)