ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2008.01.10]

名倉ジャズダンススタジオの「井上堯之を踊る」

  名倉加代子のジャズダンススタジオの定期公演「Can' t Stop Dancin'」は、いつも青山劇場で開催されている。しかし名倉は、観客に息遣いまで伝わるようなもっと小さな空間で、<こころを踊る>ダンスを上演したい、と願っていた。
そして、様々のキャリアを重ねて円熟の時を迎えたスタジオのメンバーと、若いダンサーたちによる
<こころを踊る>「スパーク×スパーク」公演がスタートすることになった。

第1回目は、グループサウンズ<スパイダース>のメンバーとして、解散後もギタリストとして活躍する井上堯之とのコラボレーションとなった。
2部構成で、第1部「ラプソディ」には、井上堯之の曲で綴る男と女の物語、というサブタイトルが付いている。
<月と太陽、百合とひまわり>くらいにキャラクターの異なった二人の女性ダンサー、鈴木レイ子と橋本さとみ、さらに中村しんじをゲストに迎えて構成された ダンス。歌と踊りで描く二人の女と一人の男の物語を、井上堯之の人生観を滲ませて語っていく、瀟酒なダンス・ドラマだった。  第2部は、「Takayuki on Stage」。井上の弟子で、作・編曲家、ギタリストとしてTVや舞台で大活躍の長谷川雅大とのギター連弾「Open Your Eyse」で開幕した。そして、次々と井上の曲が流れ、ダンスが踊られて行く。
ダンスのスタイルも組み立ても、フォーメーションもじつにヴァラエティに富んでいて感心させられた。
気心の知れた一座が、歌って踊ってギターを奏でるじつに楽しい、魅力的な一夜だった。
(12月14日、草月ホール)
名倉加代子井上堯之