ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2007.07.10]

NBAバレエ団のトゥール・ヴィヨン公演

NBAバレエ団の第4回トゥールヴィヨン公演が行われた。今回は、芸術監督の安達哲治振付の『カレイドスコープ』、ノースウエスト・フロリダ・バレエ団 などアメリカで活躍するトッド・アレン振付の『ディメンションズ』、そしてトワイラ・サープ振付の『ナイン・シナトラソングス』が上演された。

『カレイド・スコープ』は、クラシック・バレエの様々なテクニックを駆使して、変幻するフォーメイションを見せる舞台。背景に映す色に変化を与え、チュ チュの軌跡を美しく描く。原嶋里会とヤロス・サレンコ、猪俣陽子と秋元康臣の二組のカップルを中心に、52名におよぶ全出演者が一糸乱れず、流麗な流れ展 開した。
一転してトッド・アレンの『ディメンションズ』は、現代のアメリカのダンスらしく、レオタードを着けたダンサーたちの身体が描くラインを強調してみせる。身体そのものへの限りない探究心が感じられるダンスである。
『カレイドスコープ』

舞台のほぼ中央に大きなフレームをセットし、女性4人と男性4人のダンサー様々な動きの変化を作る。するとフレームの内と外に、微妙な違いが現れ、動きの見え方が変わってくるのである。

『ディメンションズ』

サープの傑作『ナイン・シナトラソングス』も上演された。ヒールの高い靴を履き、柔らかいドレスを纏った女性ダンサーとタキシード姿の男性ダンサーが、 7組のカップルとなって、めくるめく踊り回る。女性をリフトし、振り回し、回転させて、まるでアイスダンスのようなアクロバティックな技も随所に見られ た。  
『ナイン・シナトラソングス』

シナトラのムーディな感情を揺さぶるような歌にのせて、時にコミカルでもあるがじつにすぐれた振付が展開された。
それにしても、サープが振付けるとなぜこんなにダンサーがセクシーに見えるのあろうか。

(6月1日、メルパルクホール)