ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2007.07.10]

平山素子の『Life Casting---型取られる生命----』/新国立劇場

平山素子の構成・振付による『Life Casting----型取られる生命----』が初演された。
第1部は「Twin Rain」。美術を担当している渡辺晃一が制作した平山自身の彫像と踊る。これは、3Dデジタル画像を使って光樹脂で動きの瞬間を彫像として造るもの。ほ とんど重力を感じさせないクリーンな半透明の樹脂で型取られていて、今、そこから身体が抜けて出て行ったかのような印象を与える。
平山はその像から、生命を宿した身体が抜け出るような踊り。シャドーを効果的に使って、身体と生命を区分するかのような表現を創って、身体に宿った生命をダンスによって浮かび上がらせる。生命は身体の型を発見して認識し、熱い口づけを交わす。
 身体の中に生命が宿っているのか、身体という型自体が生命なのか。
第2部は『un/sleepless』。
酒井はなほか8名のダンサーが、舞台中央に置かれたガラスの大きなボックスを巡って踊る。バレエ・リュスの『青列車』などに登場した20世紀初頭に流行したようなヘア、メイクのスタイルがモダン趣味で面白かった。