ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2007.04.10]

山崎広太が3年ぶりに東京で『Rise:Rose』を上演 

   山崎広太が3年ぶりに東京公演を行った。02年からは海外活動に重点を置いたのだろうか、シンガポール、韓国、セネガル、ニューヨークなどで作品を発表 していたそうだ。なかでもセネガルには長期滞在してルワンダジェノサイドをテ-マにした作品を創り、ニューヨークのBAMほかで上演した。現在はニュー ヨークを拠点として活動している。
『Rise:Rose』は、05年にポーランド国際フェスティバルで初演した作品である。

『Rise:Rose』

 下手の手前には、小さな四角い木枠の中に水が張ってあり、紅いバラの花びらに囲まれている。そ こには、天から水滴がゆっくりとしかし間断なく滴り落ちていて、輪廻というか命の泉を表しているようにも見える。上手奥に、白い和紙をランダムに巻いたオ ブジェが雲のように浮かんでいる。この和紙のオブジェには、ピンクや青、グリーンなどの照明が当てられ、淡く美しい色を映している。
山崎と男性ダンサー、女性ダンサーによる出入りのあるダンス。男性は白で女性は黒いコートふうの衣裳をなびかせながら踊る。山崎の速く独特のリズムを刻む動きが懐かしく感じられた。
ピンクの光を映した和紙のオブジェの下で、胎児の命を想わせる女性のソロ、三人揃って足を踏み鳴らすアフリカ的な踊りなどが速い展開で進む。
最後は死後の世界を表すスローな動きとなった。山崎は、二人のダンサーには動きを振付け、彼はその動きに応じてインプロヴィゼーションを行い、ダンスの流れを創って行く、と語っている。
(3月4日、吉祥寺シアター)