ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2006.12.10]

KAyM 2回目の公演は三木雄馬演出「青いフルーツ」

 今年4月、若くいきのいい男性ダンサー6人が集まって、「囚われた野性」を踊って注目を集めたKAyM(カイム)。桑原文生、三枝宏次、佐藤洋介、辻本知彦、三木雄馬、山田茂樹がそのメンバーである。
演出は三木雄馬、振付はKAyMとなっているから、ダンサーそれぞれが振りは考えたのであろう。コンセプトは五感プラスワン、つまり視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚、と第六感のせめぎ合いがダンスになったということだった。
舞台やや奥のテーブルに果物が盛りあげられ、6人のダンサーがそれぞれの場所に立っている。数本のキャンドルが灯された中でごくゆるやかな動きがあり、キャンドルが消されたり灯されたりして、しだいに動きが大きなり、欲望が潜在するような感覚が辺りに漲ってくる。
それぞれの感覚、いくつかの感覚の絡み合いが、子供の遊びのようなシーンや5人対1人の闘いの中で描かれる。ただ、どれがどの感覚なのかはよく読み取れなかったが。最後は、「幸せなら手をたたこう」の歌とともにエンディングとなった。

それぞれのダンサーがよく動き、鋭いダンスをみせたが、私には、三木雄馬のロシアのクラシック・バレエ仕込みの端正な動きと、辻本知彦の優れた身体能力を感じさせるダンスが印象的だった。
(10月26日、渋谷O-WEST)