ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Tokyo <東京>: 最新の記事

From Tokyo <東京>: 月別アーカイブ

関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2006.11.10]

近藤良平/伊藤千枝の「日本昔ばなしのダンス」

 コンテンポラリー・ダンスの人気グループ<コンドルズ>と<珍しいキノコ舞踊団>でお馴染みの振付家、近藤良平と伊藤千枝が、日本昔ばなしを題材にしたダンスを上演した。
伊藤千枝が選んだ話は『へっこきよめ』。気だてが良くて働きものだが、とてつもなくおおきなおならをする嫁の話である。おならの壮大さや、おならをした ために実家に帰されるが、おならの効用が認められて家に戻される、というストーリーを二人のダンサーが踊った。ダンサー一人では、おならをダンスで表すこ とはできなかっただろう。若い女性とおならとダンスという関係がおもしろかった。

『昔ばなしのダンス』

近藤良平は『ねずみのすもう』。貧乏なおじいさんの家のねずみは長者の家のねずみとすもうをとって連戦連敗。おじいさんが餅をついてねずみにあげると大 勝利。おじいさんのねずみは、長者のねずみに銭をもってきたら餅をご馳走するといった。その銭で貧乏なおじいさんたちは幸せにくらしました、というストー リー。近藤良平は三人のダンサーを使って、行司と二人のねずみの力士によるすもうの様子まで見せる、楽しいダンス。そのほかにも<コンドルズ>お得意の ユーモラスなパフォーマンスを演じて、子供たちも喜んでいた。他のコンテンポラリー・ダンスの振付家も、子供たちにアピールするダンスを創ってみてはいか がだろう。
(10月7日、彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場)