ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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三光 洋 Text by Hiroshi Sanko 
[2009.10.13]

オペラ座のバランシン『ジュエルズ』、トリシャ・ブラウンの3作品ほか

Ballet de l’Opera national de Paris
パリ国立オペラバレエ団

George Balanchine  "JOYAUX" 『ジュエルズ』
振付/ジョージ・バランシン、装置と衣裳/クリスチャン・ラクロワ
「エメラルド」
音楽/ガブリエル・フォーレ『ペレアスとメリザンド』(抜粋)およびスカイロック
「ルビー」
音楽/イゴール・ストラヴィンスキー『ピアノとオーケストラのためのカプリッチオ』
「ダイアモンド」
音楽/チャイコフスキー』交響曲第3番作品29』(抜粋)
ケヴィン・ローデス指揮パリ国立オペラ管弦楽団
プルミエ10月21日19時30分。10月22・26・27・28・31日 11月2・5・9・12・16・17・18日19時30分開演 11月1・8日のみ14時30分開演   
10月21・22日は公演に先立ってパリ・オペラ座バレエ団の「デフィレ」。

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Theatre national de Chaillot シャイヨ国立劇場
Trisha Brown Dance Company トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー
『Set and Reset 』(1983)  
『You can see us』(1995)
『L’amour au theatre 劇場への愛』(2009)フランス初演
公演日 10月15日から18日 20時30分開演 日曜日のみ15時30分開演
トリシャ・ブラウンはニューヨークの屋根、ファサード、ギャラリーといったそれまでに使われなかった空間を探訪し、アメリカのポスト・モダンダンスに大きな影響を与えた。『Set and Reset 』は照明に浮き上がった彫 刻家ラウシェンベルクによるオブジェの間をぬってダンサーが動き、ローリー・アンダーソンの音楽が流れる抽象的な作品である。『You can see us』はテンションによって導かれるデュオだ。 『L’amour au theatre』はフランス18世紀バロック音楽の大家ジャン・フィリップ・ラモーの傑作オペラ『イポリットとアリシー姫』に触発され、一時は彼女が作品から一切排除した物語へと回帰している。トリシャ・ブラウンの三つの異なる時期の作品を時間を追ってたどる夕べとなる。
注)10月21日から25日に予定されていたフランソワーズとドミニック・デュピュイ/トラヴェルス劇団の公演は振付家が病気のため、2010年1月28日から31日に公演が延期された。

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Theatre de la Ville パリ市立劇場 
(会場は全てパリ市立劇場)開演はいずれも20時30分

Francois Verret/Compagnie FV フランソワ・ヴェレ/FVカンパニー
『Do you remember, no I don’t』(仮題、世界初演)
公演日10月13日から16日
ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーのテキストを出発点として、舞台装置家からダンサーにいたる創作チームとの密接な共同作業から生まれた作品。

Anne Teresa de Keermaeker/Rosas アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマケール/ローザス
『Zeitung』(2005)
公演日10月19日から21日
『Rosas danst Rosas』(1983) 
公演日10月23日から29日
アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマケールの代表作二つが再演される。
ローザスが設立された年に制作された『Rosas danst Rosas』。4人の女性ダンサーがチェリー・ド・メイとペーター・フェルマーシュの音楽の乾いたリズムに乗って踊る。作品は4つの部分からなり、フランドルのダンスに固有の神経症的な動きを避け、シンプルな日常の動作から作られている。昨年の初演された『Zeitung』は未来に開かれたマニフェストである。9人のダンサーがバッハ、ヴェーベルン、シェーンベルクの音楽に乗ってメランコリックな躍動感に満ちた複雑な動きを見せる。

Brice Leroux/Continuum ブリス・ルルー/コンティヌオム
『Solo#2』(世界初演)
公演日11月2日から5日
ブリス・ルルーの新作は上半身と下半身とを完全に切りはなれたものとして扱っている。ムーヴマンの基本的な原則を見出すことと、普通には目で見ることのできない現象を垣間見させることが目指されている。