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ジョイスシアターに10年ぶり登場したネザーランズ・ダンス・シアターII

NEDERLANDS DANS THEATER II
ネザーランズ・ダンス・シアターII
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4月9日から11日まで、ジョイスシアターでネザーランズ・ダンス・シアターIIの公演がありました。1978年に創立されました。このカンパニーは3つのグループから構成されていて、IIは17歳から22歳までの若手ダンサーたち16名のグループです。
彼らがニューヨークのジョイスシアターに招聘されるのは10年ぶりだそうで、私は特にイリ・キリアンの作品を楽しみにしていました。9日は立ち見席まで満員で、平日でもチケットはソールドアウト状態で大人気でした。

演目は4つの小品集でした。
『セイド・アンド・ダン』はポール・ライトフット&ソル・レオン(振付家デュオ)振付の2001年の作品です。音楽はバッハで『トッカータ&フーガ』などです。とても個性的な振付で、右回転と左回転を交互に繰り返していて、中心の軸を保って踊るのが難しそうな作品です。アティテュードやアラベスクのまま外向きに回転していたところが多かったです。
 

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『スリープレス』はキリアンの2004年の作品です。舞台セットもキリアンによるものです。音楽はモーツァルトのアダージョを基いて作曲したダーク・ハウブリッヒによるものです。
舞台上には畳一畳くらいの白い布が6枚くっつけて連続でピンと張られ、斜めに立てられていました。
最初は時計のネジのような音だけが響き、舞台上手端でコルセットとレオタードを着けた女性がソロで動きました。女性ダンサーの動きのシルエットが、セットの布に斜め前に映っていました。その布の間にこの女性ダンサーが入っていって消えました。
そして今度は男性ダンサーが布の間から顔だけを出して、手も出して、何度か出したり引っ込めたりを繰り返し、この男性も出てきて踊り始めました。布の間からダンサー6人分の手だけが縦の列になって出てきて、ハッとしていると今度は足だけが数人分も出てきました。男性ダンサーは寝転がって、また別の女性ダンサーが出てきて動き出しました。
そしてだんだんに様々なダンサーたちが出てきて踊っては布の奥に引っ込んでいき、自然な連続した振付で次々に踊っていきました。
ダンサーたちが増えて8名で、男性2人とか男女のペアでリフトも多用して踊っていました。
最後は最初の女性が一人になり始まりの時と同じ振付で動いて終わりました。
キリアンの振付はとても個性的で面白いです。

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『シャッターズ・シャット』は、ポール・ライトフット&ソル・レオン振付の2003年の作品です。男女2名がでてきて、ナレーションだけの音声にあわせてパントマイムのような作品でした。上半身中心の動きでした。すごく速い動きを繰り返して展開していて、目が離せませんでした。

『サッド・ケース』は、やはりポール・ライトフット&ソル・レオンの1998年の作品です。音楽はペレス・プラードのマンボなどです。舞台真ん中に4つのライトが配置されていました。男女たちが会話するような感じで小グループずつ踊りが展開していき、激しさのある振付でした。 
(2009年4月9日夜 ジョイスシアター)