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入団わずか1年でソリストに昇進したアメリカン・バレエ・シアターの三宅啄未インタビュー

ワールドレポート/ニューヨーク

インタビュー=針山真実

2024年7月にアメリカン・バレエ・シアター(ABT)に正式入団し、入団インタビューをさせていただいた三宅啄未が、今年7月、入団後1年にして早くもソリストに昇進されました。
今、世界のバレエ界から注目を集める新進気鋭、話題のダンサー、三宅啄未にソリスト昇進直後にインタビューしました。

――ソリスト昇進の発表を受けた瞬間の気持ちを教えてください。

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© Gene Schiavone

三宅 まだカンパニーに正式に入団して1年目でした。昇進するとは全く思っていなかったので、とても驚きました。でも、昇進したんだと分かった時には本当に嬉しかったです。

――ソリスト昇進の発表があった後、まずは誰に報告しましたか。

三宅 時差があって日本は深夜だったのですが、母にすぐに電話しました!

――周りの反応はいかがですか。

三宅 みなさん、発表後におめでとうと言ってくれました。家族もとても嬉しいみたいですし、良かったと思います。

----昨年インタビューさせていただいてからこの1年間は、どのようなシーズンでしたか。印象に残っていること、良かったこと、大変だったことなどを教えてください。

三宅 とてもいいシーズンだったと思います。いろいろな役を踊らせてもらって、いろんな経験を積むことができました。『エチュード』ではプリンシパルを踊らせていただきましたし、『冬物語』ではCrownという役も踊らせていただきました。多くの役を踊ることによって、とても良い勉強させていただきましたし、凄くやりがいのあるシーズンでした。

ーーABTは三宅さんにとってどんなカンパニーですか。

三宅 とても温かいカンパニーだと思います。
ABTはツアーカンパニーなので、どこかに行って公演をすることが多く、ダンサーたちと一緒にすごす時間もとても長いので、ダンサー同士の仲もとてもいいです。先輩たちからいろいろと教えてもらうこともありますし、毎日がとても充実しています。

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© Gene Schiavone

ーーもうすぐ始まる秋からのシーズンについて教えてください。

三宅 今年の秋のシーズンは、ABTが85周年を迎えるということもあって、いろいろな演目やイベントが詰め込まれたシーズンになってます。プリンシパル・ダンサーのミスティ・コープランドの引退公演もこの秋のシーズンにあります。
演目もクラシック・バレエからコンテンポラリーまで多様なものを上演する予定なので、とても見応えがあると思います。

ーーソリストになって感じていること、また今後の抱負などを教えてください。

三宅 ソリストになって一つ一つの公演で、以前よりももっと良いものを観客に届けなければいけないという責任も感じています。一つ一つの役を楽しんで踊ることが出来れば良いかなと思っています。

ーー秋のシーズンからソリスト・ダンサーとして踊る舞台がとても楽しみです。また、Dance Cubeでも公演の舞台をご紹介させていただきたいと思います。
本日はお忙しいところ、お時間をとっていただきましてありがとうございました。

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