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「大野一雄 舞踏パレード3週間」

観劇しても書ききれなかった公演の中から、興味 深かった公演について追加で書きます。

去年10月9日から27日まで、100周年を迎えたジャパン・ソサエティーで開催された、「舞踏家大野一雄101歳 舞踏パレード3週間」は、ニューヨークで話題になっていて、チケットも早々にソールドアウトの日もありました。
「BUTOH」というジャンルを世界に知らしめた、日本が世界に誇る舞踏家の、大野一雄の101歳誕生日(10月27日)を祝う、3週間の舞踏パレードです。

壺中天+麿赤児、エイコ&コマ、笠井 叡、US舞踏マラソン、大野慶人の公演が、3週間繰り広げられました。
私が観劇したのは、最終日の10月27日の公演です。US舞踏マラソンの後半と、大野一雄のご子息である、大野慶人の公演です。最終日の公演後は、大野一雄の101歳の誕生日を祝って、日本の縁日の出店を再現したレセプションが用意されていました。観客に、飲み物や昔懐かしい駄菓子がふるまわれました。

大野慶人のソロ公演は、もちろんソールドアウトでした。頭はスキンヘッド、顔も手も白塗りで、白いスーツを着て、開演する前から舞台に出ていて、後ろを向いて軽く会釈した姿勢でじっとしていました。
バッハのオルガン曲が始まり、それでもじっと動きません。静止し続けることも振付としているのでしょう。ちょっと右肩が上に上がったくらいです。
音楽が終わって静かになると、少しずつ動き始めました。右回転で正面を向くと、少しずつ歩き、舞台上を放射線沿いに走りだして、少し手を広げて飛んでいるような動きをしはじめました。風の音が鳴り始め、無表情のままたくさん不思議な動きをして、舞台ソデにパッと消えました。

今度は長いオフホワイトの幅広いキュロットか袴のようなものを着て上半身は裸で出てきました。ギターの音楽にあわせて肩を揺らしながらやわらかい動きをして、放心状態の顔をしていました。激しい動きをして真ん中に立ち、静かなキタロウのような曲にのって、少しずつしゃがんでまた立って、ぐるぐるゆっくり回転して、オルゴールのように動いて、また舞台ソデに消えました。

このような、舞踏独特の不思議な動きをし続けて、最後の方は舞台後方のスクリーンいっぱいに、101歳の大野一雄がベッドで寝ているスライドが映し出されました。次々と写真が映し出されて、大野さん親子がベッドで一緒に写っているものもありました。
やがて、上下黒服を着た大野慶人が舞台上で、左腕に大野一雄の布製人形のパペットを付けて、動かしていました。それが、舞台上のスクリーンに同時に大きく映し出されて、動きが重なっていました。


前号でもお知らせしましたが、総合法令出版から、『「運命の人」と結ばれる宇宙の法則~愛と幸福を引き寄せる30のルール~』(ブルーシャ西村/著)が発売中です。ニューヨークでは、書店でサイン会を開催することになりました。2月15日金曜日、午後5時から、NY紀伊国屋で行います。