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日本人ダンサーも日本語も登場したマルセイユ・バレエ団『メタポリスⅡ』


『メタポリスⅡ』
 リンカーンセンター・フェスティバルに招聘されて、7月25日、26日、27日に、マルセイユ国立バレエ団の『メタポリスⅡ』の公演が、ニューヨーク・ステート・シアターで行われました。芸術監督はフレデリック・フラモンです。プロダクション・デザインは、気鋭の女性建築家のザハ・ハディットです。この作品は、コンセプト作りの段階から、彼ら2人の共同作業で作られたそうです。
遠藤康行(ソリスト)、宮沢身江、加藤野乃花などの日本人ダンサーも出演していました。

 コンテンポラリー・ダンスですが、クラシック・バレエをベースにした表現もあり、時々トウシューズが使われていました。全体に、都市の様々なシーンを切り取って、前後の脈絡なしで次々とつなぎ合わせて、展開し続けていくという感じの作品で、速いテンポで、目まぐるしく衣装も振付も背景も変わっていきました。ヴァイオリンの生演奏も登場したり、女性ダンサーが数名、半裸で踊るシーンなどもありました。

 舞台いっぱいのサイズの大きなスクリーンに様々な画像が映されたり、舞台上にカメラが設置されていて、ダンサーがその場で撮影されてその画像が映っていました。

 舞台セットの方は建築家らしいものも登場して、地引網のような、蚊帳のような薄い網や、立体的なアーチ状になった坂のような大きい台が3個重なって出てきました。ダンサーたちはそれぞれ、その上や横、下で動き、その台を縦向きにしたり横向きにしたり、バラバラにしたり少しずつずらして動かしながら、台を最大限に舞台上で動かして使っていました。

 途中で流れるナレーションでは、日本語が多用されていましたので驚きました。このバレエ団の出演者には3名も日本人がいますし、ナレーションも日本語が多いし、日本人をエキゾチックなアクセントとして有効に使っている印象を受けました。

『メタポリスⅡ』