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スティーブン・ペトロニオ・カンパニー

 4月24日から29日まで、ジョイスシアターにて、スティーブン・ペトロニオ・カンパニーの公演が行われました。以前にもレポートしたことがあるカンパニーです。1984年に創立され、25カ国で公演してきています。スティーブン・ペトロニオは、ニュージャージー出身です。

 上演された作品は5つの小品集で、世界初演の『ウィズアウト・ユー・・』、『ザ・シップ・ソング』、『バッド・スイート』、プレビューの『ディス・イズ・ザ・ストーリー・オブ・ア・ガール・イン・ア・ワールド』、『リボーン』です。『バッド・スイート』は、以前もレポートしたことがある作品です。どれも、個性的で面白い振付で、良かったです。リズムが不規則で全体にランダムな印象で、それによって何かを物語っているような詩的な作品でした。

 今回の彼の振付には独特の特徴があって、手の平と指をそろえてまっすぐにぴんと張って、ひじも伸ばしたまま手を動かすところがとても多かったです。手の平はにぎったままひじを伸ばして腕を動かすところもありました。しかし、バレエのようにいつも脇は大きく開いているので、手足は大きく伸び伸びとしているのにロボットのような動きでした。バレエの基本のように、ヒジを少し曲げて手の平をやわらかく丸く内側に向けるアンオウにすることはほぼありませんでした。脇の部分だけは開いて踊るところだけバレエと同じでした。


 

 
『バッド・スイート』

『ザ・シップ・ソング』は、男性2人、女性2人が横一列になってくっついていて、ゆっくりの曲にのって、4人それぞれが隣の人にまとわりついたりしているだけの変わった振付でした。まとわりついたまま、みんなバラバラに動いたり、もだえたり、抱きついたりしていました。踊りの動きの要素は少ないですし、空間もほとんど使っていないですが、面白いアイデアだと思いました。

『ディス・イズ・ザ・ストーリー・オブ・ア・ガール・イン・ア・ワールド』でソロを踊った黒人女性ダンサーのダヴァロス・フェアロンは、とても素晴らしいダンサーで、抜きん出ていました。筋肉に弾力性があり、ダンサーとして恵まれた肉体です。生まれつきの才能ですね。彼女は公演では、髪を全て剃って、スキンヘッドにしていました。男性のようにも女性のようにも見えました。

『ディス・イズ・ザ・ストーリー・オブ・ア・ガール・イン・ア・ワールド』 
ダヴァロス・フェアロン
『ディス・イズ・ザ・ストーリー・オブ・ア・ガール・イン・ア・ワールド』