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ニューヨーク・シティ・バレエの「オール・ロシアン・プログラム」

4月25日から6月25日まで、リンカーンセンターのニューヨーク・ステート・シアターにて、ニューヨーク・シティ・バレエの公演シーズンでした。今回は、6月8日のオール・ロシアン・プログラムを観に行きました。
『ジェズアルドのための記念碑』は1960年初演、『ピアノとオーケストラのためのムーヴメンツ』は1963年初演で、ともにストラヴィンスキー作曲の音楽を使い、ジョージ・バランシンが振付けた作品です。バランシンらしい、エレガントなクラシック・バレエでした。
『ロミオとジュリエット』は、1991年初演のわりと新しい作品で、ショーン・ラバリー振付です。男女ペアの踊りで、古典バレエの長編作品の『ロミオとジュリエット』の中のワンシーンです。ロミオが夜、ジュリエットの住む家のバルコニーの下まできて、ジュリエットが外にでて2人で踊ります。最後、ジュリエットがまた家に戻って、バルコニー越しに下にいるロミオと名残惜しく別れるという有名なシーンです。
『ロシアン・シーズンズ』は、今年初演の作品で、アレクセイ・ラトマンスキー振付です。12のシーンに分かれていて、次々に移り行く季節を表現しています。ロシアは冬が極寒で長いのですね。ヴァイオリンのソロとメゾ・ソプラノ歌手が登場して歌い、それにあわせて踊ります。バレエだけでなく、ソプラノの歌も楽しめる、総合的な舞台でとてもよかったです。

『ロシアン・シーズンズ』


『ロシアン・シーズンズ』
『火の鳥』は、以前のレポートにも書きましたが、私の大のお気に入りの作品です。今回で見たのは3回目ですが、またもや鳥肌が立つほど感動しました。いい作品は、何度も観るたびに新しい発見があって、解釈も深くなっ いきます。この作品は、何度でもずっと観続けたいと思いました。
ストラヴィンスキー音楽、ジョージ・バランシン振付です。衣装と舞台セットのデザインは、巨匠の画家シャガールで、1945年に彼がデザインしたものです。舞台いっぱいの大きなスクリーンに、シャガールの描いたシーンの絵が映し出され、観客はおとぎ話の世界に入り込んだ、夢心地の錯覚に陥ります。「火の鳥」の踊りの振付も圧巻で、激しい情熱的な感じがよく出ている踊りです。素晴らしい作品です。NYCBのこの演目は、ぜひ皆様も機会があればご覧ください。