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●ジャパン・ソサエティーで行われたショー・ケース「ソロ/デュオ」

 5月20日と21日に、ジャパン・ソサエティーで、日本人ダンサーたちによる、「ソロ/デュオ」のショーケースが行われました。その名の通り、ソロと、デュオの踊りばかりでした。一人、ケガで出演をキャンセルしたダンサーもいましたので、全部で3組の作品が上演されました。北村成美、手塚ナツコ、砂連尾理&寺田みさこのデュオです。

手塚ナツコはダンサーというよりも、パントマイム出身の方です。『アナトミカル・エキスペリエンス II』という作品です。全身の筋肉を硬直させてブルブル震わせて、寝転んで始めて、次に上半身だけ上げて、だんだん立ち上がってパフォーマンスしていました。初めて見る他と似ていない振付なので、新鮮でしたが、果たしてこれはダンスなのか、何なのか、不思議でした。コンテンポラリーって、何でもありなのですね。ただ、ずっと最初から最後まで、全身を硬直させて痙攣させているので、見つめていると、何かイケナイものをこっそり垣間見ているような気分になり、気持悪くなってきてしまいました。楽しませるエンターテイメントとは全くジャンルが違います。

 砂連尾理&寺田みさこは、1991年から活動している方達です。『It Might Be Sunny Tomorro』という作品です。振付はとても簡単でしたが、息の合った踊りを披露していました。効果音に本人たちの会話や、ささやくようなアカペラの歌などが使われていて、それと踊りとの組み合わせが面白かったです。

砂連尾理&寺田みさこ
 さて、今回、ダントツに異彩を放っていたのが、北村成美です。大阪出身の方です。これは、私は本当に驚いて、ショックを受けました。こんな振付家・ダンサーが日本にいたことにもびっくりしました。独特で、彼女の世界が確立されているのにダンスの基礎はできていて、踊りは安定しています。もともとは幼少時からクラシック・バレエを学んでいた、実力派のダンサーですが、「ここまでやるか?」というくらい自分を捨てて、肉体と魂が一体化したような踊り方をします。度肝を抜く踊りです。彼女だけは、観客からため息と感嘆のかけ声がでていて、会場はどよめきました。明らかに抜きん出ています。彼女は、海外でも十分に、認められていくポテンシャルがあります。ぜひ、今後、もっともっと海外で公演するようになっていってほしいです。本当にビックリしたので、彼女にインタビューを申し込んでしまいました。次号に実現させるつもりですので、お楽しみに。

北村成美は、「アイ・ディー」という作品を上演しました。最初は黒い長いワンピースのスカートの部分を逆さにして頭にすっぽりかぶって、お尻を客席の方に向けて両手を下にして、ひざを伸ばして立っていました。大きな赤パンツをはいたお尻がこちらに向けられていて、動かして踊る、変な振付です。他の振付も、自由で、独特で、テンポも色々で、面白かったです。顔芸もあったり、奇声を発したり、ラジオ体操のような変な踊りがあったり、楽しませていただきました。