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●NYCB バランシン、マーティンス、エイフマンの4作品

 4月26日から6月26日まで、ニューヨーク・シティー・バレエの春のシーズンが始まりました。

 私は、5月11日の公演を観ました。ニューヨーク・シティー・バレエのバレリーナたちは、いつ観ても、手足が長くスタイル抜群で、美しかったです。4つの小品集です。一つ目は、1956年初演の、ジョージ・バランシン振付の、『アレグロ・ブリリャンテ』です。薄くふんわりしたパステルカラーのオーガンジーの美しい衣装でした。優雅で美しい振付で、静止してポーズを見せるシーンがとても多かったのが特徴です。

『タランティラ』は、1964年初演の、ジョージ・バランシン振付です。民族衣装を着て、タンバリンを持って鳴らしながら踊るポルカでした。男性のソロの時に、タンバリンを鳴らしながらとても高いジャンプを繰り返していて、観客はどよめいていました。バレエとはちょっと違う趣向の、面白い振付でした。

『Tala Gaisma』は、ピーター・マーティンスの振付で、今年5月が初演の新作です。とても長い作品でした。クラシックベースですが、コンテンポラリーに近い新しいスタイルの振付です。3人の女性は肌色っぽい全身のレオタードのみ、一人の男性は黒の全身レオタードで登場しました。全員、スタイルが抜群で、とてもカッコよかったです。音楽は、リズム無しの、ストリングスのみのものでした。次々に、女性を替えて、一人の男性がペアで踊るシーンが多かったですが、それぞれに振付の雰囲気が違っていて、工夫がされていました。

『Musagete』は、ボリス・エイフマンの作品で、2004年6月初演のものです。とても長い作品でした。これは、舞台装置が凝っていました。巨大な透明の筒状のものが、真ん中で2つに割られたような感じでした。最初、下に小さな車輪がついて滑るようにしてあるイスが真ん中に置かれてあり、その上でダンサーが動いて踊りました。静かなゆっくりした曲で始まりました。やがて奥の黒いカーテンが下だけ開いて、9人のバレリーナたちがバーのレッスンをしている足だけが見えていました。

 バレリーナたちが消えた後、男女のペアの踊りがありました。その後、だんだんとたくさんのダンサーたちが出てきて、色々な振付の踊りが展開されていきました。現れた長い黒い布の上にダンサーが乗り、その布に引っ張られて舞台袖に途中で消えたり、バーが出てきてそれを使って男女ペアでレッスンのような振付を踊ったところが、とても個性的でした。



『タランティラ』

『Tala Gaisma』

『Musagete』