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●「アスペン・サンタ・フェ・バレエ」の四つの小品集

 3月8日から13日まで、ジョイス・シアターにて、アスペン・サンタ・フェ・バレエの公演がありました。11名のダンサーたちによる、4つの小品集です。1995年創立の、アスペンとサンタ・フェを拠点としたバレエ・カンパニーです。

 すべての作品は、著名な振付家による完成度・芸術性の高いもので、どの作品も見応えがありました。とても練られた、よく考えられている振付でした。『レフト・アンセイド』(Nicolo Fonte振付)、『ファンダンゴ』(ラー・ルボヴィッチ振付)、『シナトラ・スイート』(トワイラ・サープ振付)、『ライク・ア・サンバ』(trey McIntyre振付)です。ダンサーたちも、クラシックの訓練を長年積みあげてきた底力のある実力派ばかりでした。

『レフト・アンセイド』は椅子を2つ使った振付で、男女ペア3組が次々に出てくる、クラシックベースの振付でした。『ファンダンゴ』はラベルのボレロで、ぐるぐる回っていることが多いものでした。『シナトラ・スイート』は、ミュージカルのような楽しい振付で、シナトラの曲のメドレーです。男性たちは正装でダンスシューズ、女性たちは黒のドレス・ワンピースで、ヒールのダンスシューズでした。女性の髪型は全員夜会巻きで、清潔感があり、エレガントでした。『ライク・ア・サンバ』は、アストラッド・ジルベルトの曲のメドレーで、ボサノヴァの静かな曲に乗った作品でした。これは、5人のダンサーたちによるものですが、照明の使い方がとても効果的で、美しかったです。真っ暗な舞台に、最初、一人一人に後ろからスポットが当たる照明で、暗闇に人影のくっきりしたシルエットだけが浮かぶ、影絵のようなシーンから始まりました。7曲のメドレーが続いた後、8曲目で最初の曲に戻って、同じ照明で同じ振付を繰り返して、そのあとは、順番に一人一人でてきて、フィナーレで終わりました。