ワールドレポート

大阪・名古屋

ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Osaka and Nagoya <大阪・名古屋>

大阪・名古屋の記事一覧

アート・スクランブル12『人属のマチエール』

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu 舞踊家のこかチちかこが主宰するアート・スクランブル公演の12回公演には、同じくこかチが主宰するオープンセサミのこどもたちが多数参加した。オープンセサミは、障害のある子どもたちのためのダンス教室で、こうした活動を通してこかチは、狭義の芸術としてのダンスから、アートの社会貢献というダンスを社会へとつなげる活動を展開している

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2006/12/10掲載

第5回ナゴヤ・テアトル・ド・バレエ公演『ダフニスとクロエ』ほか

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu ナゴヤ・テアトル・ド・バレエ公演は、塚本洋子バレエ団が中心となり、バレエ団のしがらみに縛られることなく他の所属あるいはフリーのダンサーも参加できる場として定着し、今回で5回目をむかえた。今年は名古屋出身の振付家・深川秀夫を芸術監督に迎え、3つの演目を上演した。『White Suites』は、山本美樹子がアダンの音楽で、

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2006/12/10掲載

越智インターナショナルバレエ『白鳥の湖』公演

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu『白鳥の湖』 越智インターナショナルバレエの秋の公演は、新プロデュースによる『白鳥の湖』だ。同バレエ団がはじめてこの作品に取り組んだのは、半世紀以上も前のことだというから、再演にあたっての思いも深いというもの。そして今またこの名作に取り組むにあたって、越智實の念願だったプロローグの場面など、いくつかの場面で改訂された新プ

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2006/12/10掲載

単独バレエ団としては日本初演 法村友井バレエ団『アンナ・カレーニナ』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna『アンナ・カレーニナ』 トルストイの大長編『アンナ・カレーニナ』。この大人の恋---不倫物語を、日本人が上演して陳腐にならないものだろうか?正直なところ、そんな心配を抱きつつ劇場に向かった。---というのも、このアンドレ・プロコフスキー振付の『アンナ・カレーニナ』、日本ではこれまで日本バレエ協会の公演で2度上演さ

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2006/12/10掲載

千日前青空ダンス倶楽部『水の底』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 千日前青空ダンス倶楽部、演出・振付は紅玉。彼は、この作品が上演された大阪のコンテンポラリーの拠点、アートシアターdB(DANCE BOX)のエグゼクティブ・プロデューサーである大谷燠と同一人物、演出・振付としては紅玉というわけだ。千日前青空ダンス倶楽部『水の底』の出演は、稲吉、てるてる、ぽん太、あやめ、小つるの

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2006/12/10掲載

青少年に送る舞台鑑賞会バレエ『ドン・キホーテ』全幕

ワールドレポート/大阪・名古屋桜井 多佳子text by Takako Sakurai 主催は大阪市と(財)大阪都市協会。文化・芸術、特にバレエへの支援は、ほとんどなかった大阪市としては画期的な催しだった。プログラムは、松田敏子らによるバレエ解説のあと、矢上恵子作・振付『Gebet』と柳原麻子&法村圭緒主演の『ドン・キホーテ』上演。チケットが発売とともに売り切れたというのも納得できる。『Gebet

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2006/12/10掲載

オリジナル全幕初演、地主薫バレエ団『アリババと40人の盗賊』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 新しい作品というと、1時間以内くらいの作品はよく創られるが、数時間の全幕はそんなに多くは創られない。また、創られたとしても良い作品は、その中でもほんの一部ではないだろうか。 今回の『アリババと 40人の盗賊』は、地主薫が演出・振付、芸術監督のすべてを担当し、ストーリーの構成から、音選び、振付を自ら行った作品。さ

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2006/11/10掲載

珍しいキノコ舞踊団『3mmくらいズレている部屋』

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu珍しいキノコ舞踊団の新作が、ちょうど開館2年がたった金沢21世紀美術館で発表された。オーストラリアと日本の交流年として、双方の国のアーティストたちがレジデンスで作品を創作するプロジェクト「オーストラリア~日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006」の一環である。ダンスを核として、共同制作のパートナーをオーストラリアの

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2006/11/10掲載

豊田シティバレエ団『シンデレラ』

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu  日本でも珍しいNPO法人によるバレエ団が、ウズベキスタン国立ボリショイバレエ団との交流10周年を記念して選んだ作品は、世界中の大人でも子どもでも、誰もが知っている夢物語の『シンデレラ』。 今回のプロコフィエフによる音楽による初演は、1945年のロシア、振付はザハーロフで、豊田シティバレエ団ではこの版を踏襲し、諏訪等が

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2006/11/10掲載

オハッド・ナハリン作『BLACK MILK』、貞松浜田バレエ団

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna「中ホールでは席数が少なすぎるのでは?」と思えてしまう盛況だった貞松浜田バレエ団の『創作リサイタル 18』。幕開けは、今年各コンクールの創作部門で入賞した、竹中優花、武藤天華、瀬島五月のソロ3作品。3つとも良かったが、特に竹中優花の『あなたの声が聞こえる』を観ていると、この人は美しいだけのバレエ・ダンサーではない

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2006/11/10掲載

ポーランド、ドイツ公演も盛況、桧垣バレエ団『TAIKO』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna この秋、ポーランドのワルシャワ国立劇場、ビトム市シレジアン・ダンス・シアター、ドイツのハレ・オペラハウスでの公演も盛況だったという『TAIKO 太鼓「絵姿女房」より』。このバレエ団が良いのは、日本文化の良さをきちんと知った上で、クラシック・バレエの中で違和感なく、その日本文化の良さを活かしていることだといつも思

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2006/11/10掲載

DANCE BOX 10周年記念祭『Dance Circus100連発!』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 大阪でコンテンポラリー・ダンスを上演し続けている「DANCE BOX」の10周年。7日の前夜祭では、10年間の活動を振り返り、検証し今後を考察する報告会&座談会+パフォーマンスが行われ、8日には、8分程度のダンスが1ラウンドで9~11組程度、1日5ラウンドに渡って上演された。 私は時間の関係で8日の14:45~

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2006/11/10掲載

10回目を迎えたバレエスタジオミューズ『秋のコンサート』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna ミューズの秋のコンサートは、大人になってバレエを始めた人から、プロまでもが同じ舞台に立つコンサート。小さな子供の出演はなく、技量や経歴はさまざまでも、出演者はジュニア(高校生程度?)を少し含むものの"大人"ばかりの舞台だ。 今回、幕開けの宗田静子振付の『アマデウス』は、黒と白のチュチュが半々でのクラシックのテク

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2006/11/10掲載

今岡頌子・加藤きよ子ダンススペース『STAGE 渦』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 前後左右360度客席のある舞台を使っての、ダンス(ムーブメント)、ピアノ、歌、語りを、合わせて行った公演。演出・振付は、加藤きよ子。 谷川俊太郎の詩をモチーフにした『歩くうた』が、スーッと心にしみ入った。言葉では表せないことを表現する"ダンス"という世界で、"言葉"を取り入れるのは、とても難しいことだと思う。そ

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2006/10/10掲載

イベントークPart15 ジャパン・ミュージック・コネクション:ジャン・サスポータス&齋藤徹デュオ

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu ピナ・バウシュのソリストダンサーとして知られたジャン・サスポータスと、奇才コントラバス奏者、齋藤徹によるスペシャル・デュオに、愛知では、特別ゲストとして小鼓の久田舜一郎が加わった、豪華なコラボレーション公演が開催された。 既存のジャンルにとらわれることのない3人ならではの、ジャンルを超えた名作に立ち会った、そんな心地よ

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2006/10/10掲載

高岸直樹演出振付による、野間バレエ団『くるみ割り人形』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna とても独創的で見応えのある『くるみ割り人形』だった。2004年の野間バレエ団『ドン・キホーテ』で初めて演出振付に挑戦した高岸直樹。二年ぶりに手掛けたのは『くるみ割り人形』。 クララを野間景、王子を高岸直樹が踊り、音楽は稲垣宏樹指揮で大阪シンフォニカー交響楽団。 バレエファンには見慣れたこの物語を、最初から最後ま

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2006/10/10掲載

愛知県美術館の「愉しき「家」」展関連企画 <息づく家> パフォーマンス

ワールドレポート/大阪・名古屋唐津 絵理text by Eri Karatsu愛知県美術館で開催されている「愉しき「家」」展に合わせて、3つのダンス・パフォーマンスが開催された。展覧会場に設置された異なる3つの家の作品を、ダンサーの動きと音楽が関わることによって、いきいきとした、息づく家へと変貌させようという試みのこのパフォーマンス。入場無料ということもあって、午前、午後それぞれ90分の2回の公演

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2006/10/10掲載

蔵本誠子バレエスクール40周年記念公演、『ボレロ』ほか深川秀夫作品

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 1966年、伊丹の地で開設された蔵本誠子バレエスクール。現在、尼崎市の武庫之荘を本部に、着実に良い生徒を育てており、バレエコンクールでの入賞者も増えてきている。いつもは発表会がメインの舞台だが、今回40周年ということで特別に公演が行われた。 最初に『表彰セレモニー』の幕が開くと、真ん中に小さな男の子。可愛らしく

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2006/10/10掲載

クラシカル・バレエ・シアター第5回公演『ジゼル』

ワールドレポート/大阪・名古屋すずな あつこtext by Atsuko Suzuna 田中規子が代表をつとめるクラシカル・バレエ・シアター公演も5回目を迎えた。今回の演目は『ジゼル』。田中は以前、バレエスタジオミューズ公演で、ドレスデン・バレエのディレヴィヤンコ振付による『ジゼル』のベルタ(ジゼルの母親)役をしており、今回その時の経験がよく生きているように見えた。 主役ジゼルを踊ったのは長尾さや

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2006/10/10掲載

佐々木美智子バレエ団公演『卒業記念舞踏会』ほか

ワールドレポート/大阪・名古屋桜井 多佳子text by Takako Sakurai (社)日本バレエ協会の承認を得て、横瀬三郎の指導、橋浦勇の監修のもと6年ぶりに上演された『卒業記念舞踏会』は、同バレエ団にとても良く似合う作品だ。特に即興第1ソロの佐々木美織が芸達者で、どんな仕種も笑わせる。第2ソロの富田遥も一見大人しそうながら、表情はとても豊か。佐々木のパートナー、秋定信哉の活き活きとした演

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2006/09/10掲載

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