ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

白鳥の女王としての気品ある踊りを見せたエフセーワ、バレエ協会『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi日本バレエ協会アレキサンドル・ゴルスキー版『白鳥の湖』マリウス・プティパ/レフ・イワノフ:原振付、アレキサンドル・コルスキー:改訂振付、ワレンチン・エリザリエフ:監修日本バレエ協会が2013都民芸術フェスティバル参加公演として、アレクサンドル・ゴルスキー版『白鳥の湖』を上演した。バレエ協会はかつて、小牧正英、島田廣、コ

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2013/04/10掲載

音楽性豊かなバレエを一流のダンサーが踊った「NHK バレエの饗宴 2013」

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNHK バレエの饗宴2013『コンチェルト』ケネス・マクミラン:振付 小林紀子・バレエ・シアター『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』マニュエル・ルグリ:振付 橋本清香&木本全優『春の祭典』モーリス・ベジャール:振付 東京バレエ団『ラプソディ』からパ・ド・ドゥ 吉田都&ロバート・テューズリー『コッペリア』から第3幕 石井清子:

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2013/04/10掲載

原典を尊重した優美な振付によるクラシック・バレエ、牧バレヱ『眠れる森の美女』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』テリー・ウエストモーランド:演出・振付(M.プティパによる)牧阿佐美バレヱ団の『眠れる森の美女』はテリー・ウエストモーランド版をレパートリーとしている。このバレエは、フランス ルイ14世時代の宮廷文化を背景に、善と悪、光と闇、生と死の対立を、シャルル・ペローの有名な童話に託して描いてい

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2013/04/10掲載

傑作の上演でベジャールの普遍性を改めて確認し、ユーモラスなジル振付作品も堪能

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko SasakiBEJART BALLET LAUSANNE モーリス・ベジャール・バレエ団A:"DIONYSOS(SUITE)" "BOLERO " by Maurice Béjart "SYCOPE" by Gil Roman『ディオニソス組曲』『ボレロ』モーリス・ベジャール:振付/『シンコペ』ジル・ロマン:振付B:"LIGT" by

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2013/04/10掲載

衣裳、装置、演出、そして音楽と振付が見事に調和して、素敵な「シンデレラ」が誕生した

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK-BALLET COMPANY『シンデレラ』熊川哲也:演出・振付K-BALLET CAMPANYの『シンデレラ』は、熊川哲也のオーチャードホール芸術監督就任を記して、昨年2月に世界初演された。熊川にとっては9作目にあたるグランド・バレエの演出・振付作品である。この魔法のファンタジーは、ロイヤル・バレエの大先輩のアシュ

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2013/04/10掲載

ナイフによって愛の情念の極北を描いたスペイン舞踊劇の傑作『メディア』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiスぺイン国立バレエ団『グリート』アントニオ・カナーレス:振付、『セビリア組曲』アントニオ・ナハーロ:原案、振付、演出、『ホタ〜スペインのオペラ「ラ・ドローレス」より』ピラール・アリソン:振付、『ファルーカ〜フラメンコ断章』フアン・キンテーロ:振付、『ボレロ』『メディア』ホセ・グラネーロ:振付スペイン国立バレエ団が6年ぶ

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2013/03/11掲載

首藤康之が兵士を見事に演じ小尻健太の悪魔が躍動した、中村恩恵振付『兵士の物語』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi2012 ART DANCE KANAGAWA No.9『兵士の物語』中村恩恵:振付ART DANCE KANAGAWAの9回目は、中村恩恵が振付けたイーゴリ・ストラヴィンスキー作曲の『兵士の物語』。この作品はストラヴィンスキーがロシア革命によって領地を失い、経済的苦境に陥った第1次世界大戦後に、小規模の楽器編成と小劇

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2013/03/11掲載

ディアギレフのバレエ・リュスが甦るフォーキンの4作品をNBAバレエ団が上演

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNBAバレエ団『ル・カルナヴァル』ミハイル・フォーキン:振付、セルゲイ・ヴィハレフ:復元『ポロヴェッツ人の踊り』オペラ「イーゴリ公」より ミハイル・フォーキン:振付、セルゲイ・ヴィハレフ:復元(ロプホフ版による)『ショピニアーナ』ミハイル・フォーキン振付、セルゲイ・ヴィハレフ:復元(ワガノワ版による)『クレオパトラ』ミ

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2013/03/11掲載

クリメントヴァとムンタギロフが息の合ったパートナー・シップをみせた『ジゼル』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ジゼル』コラリ,ペロー、プティパ:振付、コンスタンチン・セルゲーエフ:改訂振付新国立劇場バレエ団がレパートリーとしている『ジゼル』は、コンスタンチン・セルゲイエフ版。オーソドックスな演出・振付であり、ロマンティック・バレエらしい雰囲気のあるヴァージョンである。今回は長田佳世、ダリア・クリメントヴァ、

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2013/03/11掲載

獅子を踊る森山開次と能管と和太鼓が共鳴して神秘的な浄土のイメージが浮き立った

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi伝統と創造シリーズ vol.5第1部「石橋」(半能)第2部ダンス『Shakkyou』森山開次:演出・振付・出演、津村禮次郎:出演、松田弘之:笛、佐藤健作:和太鼓セルリアンタワー能楽堂の「伝統と創造シリーズ」のVol.5は、能『石橋』に触発された森山開次が『Shakkyou』を振付け、踊った。2011年に能楽師津村禮次郎

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2013/03/11掲載

著しい進境を見せた笠井端丈が上村なおかと踊った『海とクジラ』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki笠井端丈×上村なおか『海とクジラ』笠井端丈:構成・演出・振付/ピアノ演奏:高橋悠治このところ充実した活躍が目立つダンサー・振付家の笠井端丈が、実生活のパートナーでもある上村なおかと組み、異色の作曲家・ピアニスト、高橋悠治を迎えて、70分の新作『海とクジラ』を発表した。二人にとっては『青空散歩』に続く4年ぶり2作目のデュオ作

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2013/03/11掲載

海に沈んだかも知れない母国との対話、アクラム・カーン『デッシュ』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiAkram Khan Company アクラム・カーン・カンパニー"DESH" by Akram Khan 『デッシュ』アクラム・カーン:演出・振付・出演アクラム・カーンの『デッシュ』を観た。ロンドンでバングラデシュ系の家族の元に生まれたカーンは、英国とバングラデシュの二つの文化を生き、自身のアイデンティティにこだわっ

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2013/02/12掲載

ソリストの充実ぶりを感じさせる華やかな『くるみ割り人形《お伽の国》』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi貞松・浜田バレエ団『くるみ割り人形』貞松融/浜田蓉子:演出、貞松正一郎/長尾良子:振付平成24年の新国立劇場地域招聘公演は、貞松・浜田バレエ団のAプロ『くるみ割り人形』とBプロはキリアン『6DANCES』、森優貴『Memoryhouse』、ナハリン『DANCE』だった。『くるみ割り人形』は、貞松・浜田バレエ団では二つの

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2013/02/12掲載

趣向を凝らしヴァラエティに富んだ構成が楽しかった、西島千博の新春特別公演

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiエヌディプラス 西島千博西島千博ソロ特別公演~世界にひとつだけの華達~西島千博が個人事務所エヌディプラスを立ち上げ、「西島千博ソロ特別公演〜世界にひとつだけの華達」という旗揚げ公演を行った。久しぶりに西島自身をフューチャーしたプログラムを組み、大いに気合いが入った。演目を順番に並べたガラ公演ではなく趣向凝らして、西島が

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2013/02/12掲載

音楽に乗ってダイナミックに踊られたバランシン、ビントレー、サープのトリプルビル

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「ダイナミック・ダンス」『コンチェルト・バロッコ』ジョージ・バレンシン:振付、『テイク・ファイヴ』デヴィッド・ビントレー:振付、『イン・ジ・アッパールーム』トワイラ・サープ:振付2013年の新春を飾る新国立劇場ダンス公演はダイナミック・ダンスで、ヨハン・セバスチャン・バッハ/ジョージ・バランシンの『コ

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2013/02/12掲載

勅使川原三郎が佐東利穂子のために創った詩『ダンサーRの細胞』

ワールドレポート/東京浦野 芳子text by Yoshiko Urano『ダンサーRの細胞』 勅使川原三郎:監修・演出・振付・美術・照明・衣裳出演:佐東利穂子 ジイフ 鰐川枝里 加藤梨花 林誠太郎 U18(ダンスワークショップ・プロジェクト参加者)天井から白い糸が吊るされている客席に座る。やがて、糸越しに見つめる暗闇の舞台を光の糸が横断し、その細い、頼りない糸から落ちないように体をこわばらせなが

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2013/02/12掲載

世界文化賞を受賞して、ダンサー森下洋子の積極的な姿勢が際立った舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi松山バレエ団新『白鳥の湖』清水哲太郎:構想・構成・台本・演出・振付毎年恒例となっている、松山バレエ団新春公演の新『白鳥の湖』。今回は設立65周年と森下洋子の高松宮殿下記念世界文化賞の受賞とトリプルのお祝いが重なった。森下洋子のオデット、オディールと鈴木正彦のジークフリードというキャストで観ることができた。森下洋子はすで

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2013/02/12掲載

ドラマとしてバレエとして楽しかった谷桃子バレエの『くるみ割り人形』新春公演

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi谷桃子バレエ団『くるみ割り人形』望月則彦:芸術監督・演出・振付、レフ・イワーノフ:原振付谷桃子バレエ団が『くるみ割り人形』を芸術監督の望月則彦が、イワーノフ版に基づき新たに演出・振付け、初演した。振付に関しては伊藤範子、岩上純、鈴木和子が部分的に参加している。金平糖の女王が林麻衣子と佐藤麻利香、くるみ割り人形の王子は齊

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2013/02/12掲載

フィリピエワとマトヴィエンコの息の合ったパートナーシップ、キエフ・バレエ

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiウクライナ国立キエフ・バレエ『白鳥の湖』プティパ、イワノフ、ロプホフ:原振付、ワレリー・コフトゥン:振付・演出、『眠りの森の美女』プティパ:原振付、ヴィクトル・リトヴィノフ:振付・演出タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立キエフ・バレエ団が来日し、『くるみ割り人形』『ジゼル』『眠りの森の美女』『白鳥の湖』ほかを上演し

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2013/02/12掲載

「中国の役人」になりきって木村和夫が好演、踊り納めになるのが惜しまれる

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki東京バレエ団「ベジャール・ガラ」『ドン・ジョヴァンニ』『中国の不思議な役人』『ギリシャの踊り』モーリス・ベジャール:振付東京バレエ団が、〈モーリス・ベジャール没後5周年記念シリーズ〉の第2弾として、年末の『くるみ割り人形』に続き、〈ベジャール・ガラ〉を2日にわたって行った。記念の年にかかわらず、同バレエ団はしばしばベジャー

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2013/02/12掲載

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