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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

ピーピング・トムが『トリプティック』で描いた、洋上を走る豪華客船の空間に錯綜する終末的絶望感に戦慄した

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchiピーピング・トム/トリプティック「ミッシング・ドア」「ロスト・ルーム」「ヒドゥン・フロア」ガブリエラ・カリーソ、フランク・シャルティエ:構成・演出ピーピング・トムの『トリプティック』が世田谷パブリックシアターで上演された。ピーピング・トムの日本公演は2009年の『土の下』以来、『ヴァンデンブランデン通り32番地』(2

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2025/10/10掲載

三島由紀夫の実人生のエピソードと代表作を掛け合わせ、思想や哲学を紐解いて提示したベジャールの絢爛たる大作『M』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『M』モーリス・ベジャール:振付/美術・衣裳コンセプト作家・三島由紀夫の生誕100年に当たり、バレエ界の巨匠モーリス・ベジャールが波乱に満ちた三島の生涯やその文学作品、独自の美学、思想を多面的に織り込んで描いた『M』(1993年初演)を、東京バレエ団が5年振りに上演した。前回は10年振りの上演とあって、ほぼ一

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2025/10/10掲載

「さがみ湖 野外バレエフェスティバル2025」で『ジゼル』『白鳥の湖』に主演する 厚地康雄インタビュー「野外舞台の美しさをお楽しみください」

ワールドレポート/その他インタビュー=香月 圭10月18日、19日に「さがみ湖 野外バレエフェスティバル2025」が神奈川県立相模湖公園野外特設ステージで開催される。18日に上野水香と『ジゼル』全幕に主演、そして翌19日の「Ballet Park」での『白鳥の湖』第2幕を佐久間奈緒と共演する厚地康雄が、今回の出演について語ってくれた。厚地は2023年に第16回宇都宮エスペール賞を受賞し、その成果披

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2025/10/09掲載

世界最大規模のコンペティション12年ぶりに東京で開催!「Youth Grand Prix 2026 JAPAN(YGP JAPAN)」記者会見リポート

ワールドレポート/その他小野寺 悦子世界最大規模の国際バレエコンクールYAGPが、この秋12年ぶりに東京開催「Youth Grand Prix 2026 JAPAN(YGP JAPAN)」を実現。10月1日~10日まで立川各所を舞台に予選が繰り広げられ、10月11日にはジュニア・シニアのファイナルラウンドが、さらに10月12日にはBunkamuraオーチャードホールで「YGPオーチャード・ガラ」が

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2025/10/07掲載

勅使川原三郎の新作『記憶と夢』に出演するダリオ・ミノイアが語る「サブローと同じ空間で空気を共有できることが楽しみです」

ワールドレポート/東京インタビュー=香月 圭10月25日から11月3日まで、東京・荻窪のKARAS APPARATUS(カラス アパラタス)にてアップデイトダンスNo.115『記憶と夢』が上演される。演出・照明は勅使川原三郎、アーティスティックコラボレーターは佐東利穂子、出演は勅使川原と佐東のほか、2024年に勅使川原がバーゼル・バレエ団に振付けたプロジェクト『Verwandlug』で出会った南イ

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2025/10/07掲載

舞踏やバレエで特攻隊兵が見た幻影を描く、K-BALLET Opto『踊る。遠野物語』リハーサル・レポート

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiダンスを通して社会と心の深層に迫る作品を発信しているBunkamuraとK-BALLET TOKYOによるプロジェクトK-BALLET Opto。第4弾は、森山開次の演出・振付・構成による『踊る。遠野物語』。12月末の東京公演を皮切りに、来年1月には山形、秋田、青森、岩手、北海道と巡演する。8月末にK-BALLET TOKYOスタ

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2025/09/25掲載

高田茜が自身が出演した『フールズ・パラダイス』(「バレエ・トゥ・ブロードウェイ」クリストファー・ウィールドン振付)について語った

ワールドレポート/東京高田茜(英国ロイヤル・バレエ プリンシパル)インタビュー=香月圭「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」2024/25シーズンの最後を飾る「バレエ・トゥ・ブロードウェイ」は、バレエ『不思議の国のアリス』やミュージカル『MJ』などを手がけた現代随一のヒットメーカーであるクリストファー・ウィールドンの多彩な4作品を束ねたプログラム。デュエットやトリオなどでダンサーたち(高田

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2025/09/17掲載

東京2020パラリンピックから2025年の東京、そして未来へ繋ぐ『TRAIN TRAIN TRAIN』森山開次インタビュー

ワールドレポート/東京インタビュー=小野寺 悦子デフリンピックが開催される2025年秋、東京2020パラリンピック開会式の芸術パートで中心を担った森山開次と、その仲間たちが再集結。オーディションで選ばれたキャストと共に、障害の有無やジャンルを超えて、一つの物語をつむぎ出す。舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』で振付・演出・出演を務める森山開次に話を聞いた。森山開次 © Isamu Uehar

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2025/09/16掲載

日本バレエ発祥の地、と言われる鎌倉で開催された横浜バレエフェスティバル2025 in鎌倉

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki横浜バレエフェスティバル2025 in鎌倉 Aプロ芸術監督:遠藤康行2015年より10年間に渡って開催された横浜バレエフェスティバルは、今年3月の神奈川県民ホールの休館を受けて、鎌倉芸術館に会場を移しての上演となった。ロシアのバレリーナ、エリアナ・パヴロワが故国の革命を逃れて日本に亡命し、鎌倉の七里ヶ浜に居を構え、日本初となるバレ

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2025/09/13掲載

パリ・オペラ座バレエと英国ロイヤル・バレエのスター・ダンサーが共演した豪華版『ラ・バヤデール』、〈バレエ・スプリーム〉公演

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki〈バレエ・スプリーム〉Bプロ(オペラ座チーム&ロイヤルチーム合同公演)『ラ・バヤデール』(マリウス・プティパ:振付)よりハイライト、他世界のバレエ界の頂点に立つパリ・オペラ座バレエ団と英国ロイヤル・バレエ団の選りすぐりのダンサーによるガラ公演〈バレエ・スプリーム〉が、8年振りに開催された。2017年に第1回を開催し、20

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2025/09/11掲載

クリストファー・ウィールドンの輝かしい才能を照らす、モダンバレエ3作と『パリのアメリカ人』、英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ2024/25

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi「バレエ・トゥ・ブロードウェイ」クリストファー・ウィールドン:振付『フールズ・パラダイス』『トゥー・オブ・アス(二人)』『Us(僕たち)』『パリのアメリカ人』英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ2024/25シーズンの最後に登場するのは、今、最も充実した創作活動を展開している、と思われる振付家、クリストファー・

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2025/09/10掲載

ABTの隅谷健人と渡辺与布、ワシントン・バレエの木村綾乃と飯田慧、マラーホフと針山愛美も登場した「日本国際バレエフェスティバル・ガラコンサート2025」

ワールドレポート/東京針山 真実 Text by MAMI HARIYAMA「日本国際バレエフェスティバル・ガラコンサート2025」「世界で活躍するダンサーと、未来を担う若き才能の共演」として川崎市のカルッツかわさきで日本国際バレエフェスティバル主催のガラコンサートが行われた。日本国際バレエフェスティバルはまず8月11日から16日まで、ジョン・クランコ・スクールなど名のあるバレエ学校から教師を招き

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2025/09/10掲載

今年9月にマリインスキー・バレエに入団が決まったグジェレフ瞭舞にインタビュー

ワールドレポート/東京インタビュー=針山真実2025年9月1日、ロシアのサンクトペテルブルク名門、マリインスキー・バレエ団に入団が決まった直後のグジェレフ瞭舞(東京出身・19歳)に、憧れのバレエ団に入団したことについて聞いた。ーーバレエを始めたきっかけを教えてください。© Carlos Quezadaグジェレフ瞭舞 バレエを始めたきっかけは、両親がバレエスタジオを経営していて、小さい頃からバレエに

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2025/09/10掲載

モーリス・ベジャールが『ザ・カブキ』に込めた想いが結実した見事な舞台、東京バレエ団

ワールドレポート/東京佐々木 三重子 Text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ザ・カブキ』モーリス・ベジャール:演出・振付東京バレエ団が、創立60周年記念シリーズの一環として、昨年10月に上演したばかりのモーリス・ベジャールの傑作『ザ・カブキ』を、早くもこの6月に再演した。公演会場が、これまで上演してきた東京文化会館や新国立劇場の中劇場ではなく、初めて新国立劇場のオペラパレスで行うと

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2025/08/12掲載

永久メイほかルカ・マサラが育てたダンサーたちが舞台を彩った、プリンセス・グレース・アカデミー創立50周年 初東京公演

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazuki創立50周年を迎えたモナコ公立プリンセス・グレース・アカデミーが6月末、大阪・関西万博で初の海外公演を行い、その後、東京でも初となる公演を開催した。筆者が観た初東京公演では、在校生、卒業生、そして来学期からの新入生が勢揃いし、彼らがバレエダンサーとして磨かれていく過程が垣間見えたように思う。卒業生でマリインスキー・バレエのファース

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2025/08/12掲載

生と死の対比が鮮やかに浮かび上がったNoismならではの『アルルの女』『ボレロ―天が落ちるその前に』

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei KazukiNoism0+Noism1『アルルの女』『ボレロ―天が落ちるその前に』演出振付:金森 穣『アルルの女』左より兼述育見、太田菜月、糸川祐希、井関佐和子、山田勇気 撮影:松橋晶子設立から21年目のシーズンを迎えたNoism Company Niigataの夏公演『アルルの女』/『ボレロ』を観た。今年はビゼー没後150年、ラヴェル生誕1

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2025/07/28掲載

6万個の緑のボールがパリ・オペラ座のダンサーたちに降り注ぐ、 アレクサンダー・エクマンの遊び心あふれる『PLAY』ゲネプロ・レポート

ワールドレポート/東京香月 圭 text by Kei Kazukiスウェーデン出身の振付家アレクサンダー・エクマンがパリ・オペラ座のために創作した『PLAY』は、2017年ガルニエ宮で初演されて以来、驚きのシーンが繰り返され、観客を大いに楽しませる舞台だと評判を呼んでいる。その話題作が7月25日~27日新国立劇場オペラパレスで上演中だ。7月24日にはゲネプロが行われた。子どもの頃は遊ぶのが当たり

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2025/07/25掲載

デヴィッド・ビントリーが振付けた愛と魔法の『シンデレラ』、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『シンデレラ』デヴィッド・ビントリー:振付英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が来日公演を行い、ピーター・ライト版『眠れる森の美女』とデヴィッド・ビントリー版『シンデレラ』(初演2010年ヒポロドーム劇場)を上演した。私は6月27日に『シンデレラ』を、シンデレラ/平田桃子、王子/マ

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2025/07/23掲載

東京二期会オペラ劇場『くるみ割り人形とイオランタ』(ウィーン・フォルクスオーパー&ウィーン国立バレエ団と共同制作)ゲネプロ・レポート

ワールドレポート/東京小野寺 悦子東京二期会オペラ劇場『くるみ割り人形とイオランタ』が、この夏、東京で幕を開ける。ウィーン・フォルクスオーパー&ウィーン国立バレエ団の共同制作作品で、2022年にウィーンで世界初演を迎えた話題作である。開幕を直前に控え、東京公演会場の東京文化会館でマスコミに向けゲネプロが公開された。オペラ『イオランタ』とバレエ『くるみ割り人形』、チャイコフスキーの二つの名作を一つに

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2025/07/18掲載

オペラ&バレエの融合による『くるみ割り人形とイオランタ』ウィーンで評判を呼びこの夏日本へ。ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督ロッテ・デ・ベア他が記者会見

ワールドレポート/東京小野寺 悦子東京二期会オペラ劇場が、この夏ウィーン・フォルクスオーパー&ウィーン国立バレエ団との共同制作作品『くるみ割り人形とイオランタ』の上演を行う。開幕を前に記者会見が開催され、演出のロッテ・デ・ベア、指揮のマキシム・パスカルと川瀬賢太郎、振付のアンドレイ・カイダノフスキーの4名が登壇。作品への想いを語った。ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督 ロッテ・デ・ベア(右)ウィ

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2025/07/14掲載

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