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三光 洋 Text by Hiroshi Sanko 
[2009.09.10]

バレエ・リュスやロビンズ作品『ジュエルス』、新作『シッタルーダ』他の多彩なプログラム

Programme du Ballet de l’Opéra national de Paris 2009-2010
2009-2010年のパリ国立オペラ座バレエ団の公演予定

パリ国立オペラ座バレエ団の新シーズンは、9月24日にジョン・コラリとジュール・ペロー振付の『ジゼル』で幕を開け、2010年7月15日のアンジェラン・プレルヨカーユ振付の新作『シッダルーダ』の世界初演の最終公演で幕を閉じる。
舞踊監督のブリジット・ルフェーブルは変わらないが、パリ国立オペラ座のトップがジェラール・モルチエからニコラ・ジョエルに変わる。「パリ・オペラ座の伝統」を重視する姿勢は、開幕公演に1841年にこの劇場で初演された『ジゼル』が選ばれたことからも感じられる。
一方でオペラ座バレエ団のダンサーのニコラ・ポールが初めてバレエ団のために振付ける建築家のポール・アンドリューによる舞台装置を使った『レプリック』(11月)、現代音楽では世界最高水準との定評のあるアンサンブル・アンテルコンタンポラン演奏のバルトーク、ブーレーズ、ヴェーベルンの曲を使用するベジャール・バレエ・ローザンヌの公演(2010年1月)、キリアンの大作『輝夜姫』をレパートリーに入れること(2010年6・7月)、フランスの現代作曲家ブリュノー・マントヴァニの新作によるアンジェラン・プレルヨカーユ振付の『シッダールタ』の世界初演と話題は尽きない。
演目一覧をみれば、クラシック・バレエとコンテンポラリー・ダンスのバランスがよく考えられたプログラム構成となっていると感じられると思う。「舞台のおける美の探究」を掲げるジョエル新総監督の元で、バレエの舞台にも新風が吹き込まれるものと期待される。

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・『ジゼル』
ジョン・コラリ、ジュール・ペロー振付、アドルフ・アダン音楽
9月24日から10月12日 ガルニエ宮

・『ジュエルス』
ジョージ・バランシン振付、「エメラルド」ガブリエル・フォーレ、「ルビー」イゴール・ストラヴィンスキー、「ダイヤモンド」ピーター・イリッチ・チャイコフスキー音楽、クリスチャン・ラクロワ衣裳
10月21日から11月18日 ガルニエ宮

・『AMOVEO』
ベンジャミン・ミルピエ振付、フィリップ・グラス音楽(06年オペラ座初演)
新作『REPLIQES』ニコラ・ポール振付、ジョルジュ・リゲティ音楽
『GENUS』ウエイン・マクレガー振付、ジョビィ・タルボット&デル音楽(07年11月7日から22日 ガルニエ宮

・パリ国立オペラ座バレエ学校公演
エリザベス・プラテールのディレクションによる「デモンストレーション」
12月13・20・23日 ガルニエ宮

・『くるみ割り人形』
ルドルフ・ヌレエフ振付、ピーター・イリッチ・チャイコフスキー音楽
12月11日から1月9日 バスチーユオペラ

・バレエ・リュス

『三角帽子』レオニード・マシーン振付、マニュエル・デ・ファリャ音楽、パブロ・ピカソ美術
『ばらの精』ミハイル・フォーキン振付、C.M.V.ウエーバー音楽、レオン・バクスト美術
『牧神の午後』ワスラフ・ニジンスキー振付、クロード・ドビュッシー音楽、レオン・バクスト美術
『ペトルーシュカ』ミハイル・フォーキン振付、イーゴリ・ストラヴィンスキー音楽、アレクサンダー・ベノワ美術
12月12日から31日 ガルニエ宮

・ベジャール・バレエ・ローザンヌ
『3人のソナタ』(サルトル『出口なし』より)モーリス・ベジャール振付、べラ・バルトーク音楽
『二重の影との対話』モーリス・ベジャール振付、ピエール・ブーレーズ音楽
『ヴェーベルン作品5』モーリス・ベジャール振付、アントン・ヴェーベルン音楽
『主なき鎚』モーリス・ベジャール振付、ピエール・ブーレーズ音楽
2010年1月5日から9日 ガルニエ宮

・『椿姫』
ジョン・ノイマイヤー振付、フレデリック・ショパン音楽、ユルゲン・ローズ美術
2月2日から3月4日 ガルニエ宮

・『シッダールタ』(世界初演)
アンジェラン・プレルヨカーユ振付、ブリュノー・マントヴァーニ音楽
3月18日から4月11日 バスチーユオペラ

・パリ国立オペラ座バレエ学校公演 
エリザベス・プラテールのディレクションによるスペクタクル
『ダンス組曲』イワン・クリスティーヌ振付、フレデリック・ショパン音楽
『光の罠』ジョン・タラス振付、ジャンーミッシェル・ダマーズ音楽
『ギリシャの七つの踊り』モーリス・ベジャール振付、ミキス・テオドラキス音楽
4月8日から13日 ガルニエ宮

・ ジェローム・ロビンズへのオマージュ
『アン・ソル』ジェローム・ロビンズ振付、モーリス・ラヴェル音楽、エルテ美術
新作『トライアド』ベンジャミン・ミルピエ振付、ニコ・ムーリィ音楽
『イン・ザ・ナイト』ジェローム・ロビンズ振付、フレデリック・ショパン音楽、アンソニー・ダウエル衣裳
『ザ・コンサート』ジェローム・ロビンズ振付、フレデリック・ショパン音楽
4月21日から5月8日 ガルニエ宮

・『ラ・バヤデール』
ルドルフ・ヌレエフ振付、ルドヴィッヒ・ミンクス音楽
5月17日から6月2日 ガルニエ宮

・『かぐや姫』(レパートリ入り)
イリ・キリアン振付、石井真木 音楽、菱沼良樹 衣裳
6月11日から7月11日 バスチーユオペラ

・『ドガの踊り子』

パトリス・バール演出・振付、ドゥニ・ルヴァイヤン音楽
6月26日から7月14日 ガルニエ宮