ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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三光 洋 Text by Hiroshi Sanko 
[2008.09.10]
二か月にわたったフランスのバカンスもようやく終わり、パリの劇場シーズンが始まる。9月から10月までのダンス公演は早くも注目される舞台が目白押しとなっている。

パリ・オペラ座

ニューヨークシティバレエの引っ越し公演

パリ国立オペラの開幕公演はニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の引っ越し公演である。NYCBは現在90名のダンサーを擁し(芸術監督ピー ター・マーティンズ)、150作品をレパートリーに持つアメリカを代表するバレエ団。1965年にNYCBは、ジョージ・バランシンに率いられて6公演を ガルニエ宮で行って以来、43年ぶりのパリ・オペラ座登場となる。9月9日より21日までの11公演で4つのプログラム、12作品を上演する。招聘バレエ 団としては初めて2700席のバスチーユオペラを使用する。
今回中心となるのはアメリカにバレエを移植し、NYCBをリンカーン・カースティンとともに創設したジョージ・バランシンとその後継者として活躍したジェローム・ロビンズの作品である。

プログラムは以下の通り。(音楽演奏はいずれもファイサル・カルーイ指揮パリ国立オペラ管弦楽団)

『バーバー・ヴァイオリン・コンチェルト』

第1プログラム オールバランシンプログラム
9月9・11・13日
バランシン振付「ディヴェルティメント No15」(音楽モーツアルト)
バランシン振付「エピソード」(音楽ウエーベルン)
バランシン振付「ウインナワルツ」(音楽ヨハン・シュトラウス、フ
ランツ・レハール、リヒャルト・シュトラウス)

第2プログラム バランシン/ロビンズ
9月10・12日
バランシン振付「セレナーデ」(音楽チャイコフスキー)
バランシン振付「3つのムーブメントによるシンフォニー」(音楽ストラヴィンスキー)
ロビンズとトワイラ・サープ振付「ブラームス/ヘンデル」(音楽ヘンデルの主題によるブラームス)

第3プログラム
9月13・16・20日
バランシン振付「デュオ・コンチェルト」(音楽ストラヴィンスキー)
ピーター・マーティンズ振付「ハレルヤ・ジョンクション」(音楽ジョン・アダムズ)
クリストファー・ウィールドン振付「After the Rain」(音楽アルヴォ・ペルト)
ジェローム・ロビンズ振付「ダンシィズ・アット・ア・ギャザリング」(音楽ショパン)

第4プログラム
9月19・20・21日
クリストファー・ウィールドン振付「Carousel (A Danse)」(音楽リチャード・ロジャーズ)
バランシン振付「タランテラ」(音楽ルイ・モロー・ゴッツシャルク)
ピーター・マーティンズ振付「バーバー ヴァイオリン協奏曲」(音楽サミュエル・バーバー)
ジェローム・ロビンズ振付「ウエスト・サイド物語組曲」(音楽バーンスタイン)

ガルニエ宮では9月18日にパリ国立オペラ振興会とThe American friends of the Paris Opera and Balletの共催によるガラ公演がある。

バランシン振付「アポロ(音楽ストラヴィンスキー)
バランシン振付「ソナチネ(音楽ラヴェル)
ロビンズ振付「ダンス組曲(音楽バッハ)
バランシン振付「交響曲ハ長調」(音楽ビゼー)

『セレナーデ』 『ディヴェルティメント No.15』

パリ国立オペラバレエ「ジェローム・ロビンズへのオマージュ」
9月20・23・24・25・26・27・29・30日

パリ・オペラ座バレエの最初の公演は没後10周年を記念した「ジェローム・ロビンズへのオマージュ」。レパートリーの広さと音楽への造詣がうかがえる3作品が取り上げられる。
若い時にロビンズの指導を受けたバンジャマン・ミルピエが新作を師匠に捧げる。ミルピエは若手作曲家ニコ・ムーリの音楽を使い、3人のダンサーにより緻密かつ大胆なロビンズの世界を想起させる作品を目指したという。

プログラムは
ロビンズ振付「En sol」(音楽ラヴェル「ピアノ協奏曲」、装置・衣裳エルテ)
バンジャマン・ミルピエ振付「Triade」世界初演(音楽ニコ・ムーリ、振付・衣裳バンジャマン・ミルピエ)
ロビンズ振付「イン・ザ・ナイト」(音楽ショパン「ノクターン」、衣装アントニー・ドーウェル)
ロビンズ振付「The Concert」(音楽ショパン編曲クレール・グリューネマン、装置ソール・シュテンベルク、衣裳イレーネ・シャラフ)
コーン・ケッセルズ指揮パリ・オペラ座管弦楽団

『イン・ザ・ナイト』 『En Sol』