ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2008.06.10]
From Osaka -大阪-

障がいのある人もない人も、"にあいこーる"ーーDANCE BOX

『≒2(にあいこーるのじじょう)』
 動物園前のフェスティバルゲートから、新大阪の元東淀川勤労者センター内に拠点を移して活動中のDANCE BOXに初めて足を運んだ。
 今回の『≒2(にあいこーるのじじょう)』は、2007年10月~12月のワークショップの後、今年2月から本格的に創作されたもの。美術は視覚障がい者、ダンスは身体障がい者、音楽は障がいの有無にを問わずに参加者を募って、ナビゲーターである3人のアーティスト(ダンス、音楽、美術)のもと作品づくりに取り組んだ。参加したのは5歳~60歳という幅広い年代のさまざまな人たち。
 昔の学校を思い出しそうな建物の中を移動しながら、パフォーマンスを観る。はじまりはロビーで、紙飛行機をいくつもゆっくりと折る車イスの女性。フワッと飛ばされた飛行機に対する周囲の反応は、どこまでが観客なのか分からなくなるようなーーその場全体が融合していくようだった。その後、劇場と思えるスペース、カーボンフレームの車イスをスピーディに操る若い男性、不思議な独特の味があるさまざま人々ーー。
 優劣とは無縁の魅力、素直に“自分” を表現するということ。たまたまだが、ちょうどこの頃、別の所でダンスのコンクールを続けて観ている狭間で、それとの目指すものの対照的とも言える違いを痛感しながら、「人を感動させる」ということにおいては、どちらがーーということは、ないのかも知れないと思った。

『≒2(にあいこーるのじじょう)』『≒2(にあいこーるのじじょう)』

(4月28日、29日 Studio dB)