EXPO 2025 大阪 関西万博のオープニングイベントとして上演された針山愛美率いるAwaji World Ballet『鶴の恩返し』
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ワールドレポート/大阪・名古屋
すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna
Awaji World Ballet
『鶴の恩返し』針山愛美:振付
4月13日に開幕した2025関西万博。その開幕日、4月13日に行われたオープニングイベントで針山愛美振付『鶴の恩返し』が上演された。この作品は、昨年6月にAwaji World Balletとして淡路島で初演し、その後、昨年12月にラトヴィア国立歌劇場でも上演、淡路島での再演も経ての今回の上演。
この作品、私たちがよく知る民話『鶴の恩返し』をもとにしているが、バレエ版として創るにあたって、針山はオリジナリティーのあるストーリーを組み立てて脚本を作っている。まず、主人公は、針山愛美が踊る一会(いちえ)=鶴と、倉智太郎が踊る一期(いちご)。一期が鶴と出会うのは、「心の優しいものにしか立ち入ることのできない幻の湖」、また、一会が織った布には不思議な力があり、怪我人を治し、争いを解決し、様々な悲しみを拭い去る。
一会(いちえ):針山愛美 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
一会(いちえ):針山愛美、一期(いちご):倉智太郎
撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
その脚本を元に、ウクライナから淡路島に避難しているダンサーたちも多数出演する、国際色豊かなキャストたちによる和のバレエに仕上げた。また、映像を駆使、分かりやすく、華やかさも持った作品になっていた。
ダンサーも見応えのある実力派たちで、針山のたおやかさとオーラを持った踊り、倉智太郎の、男性の高テクニックで湧かせるとともに主役としての心情表現にも満足できる踊りを中心に、民衆の群舞、鶴の群舞も観客を惹きつけた。
(2025年4月13日 2025関西万博会場内 EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」)
一期(いちご):倉智太郎 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
一会(いちえ):針山愛美 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
一会(いちえ):針山愛美 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
一会(いちえ):針山愛美 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)
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