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ノーザンバレエで活躍中の脇塚優のチャーミングでテクニカルな踊りなどをカンパニーでこぼこがオーケストラとともに──第10回記念ニューイヤー祝祭コンサート

ワールドレポート/大阪・名古屋

すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna

カンパニーでこぼこ

「ニューイヤー祝祭コンサート」脇塚力:振付

10回目を迎えた「ニューイヤー祝祭コンサート」。例年、お正月1月3日に拝見しているが、今年のカンパニーでこぼこの出番は1月8日。ローザンヌ国際バレエコンクール4位、アメリカのヒューストン・バレエを経て、現在、イギリスのノーザン・バレエで活躍している脇塚優も一時帰国して踊りを観せてくれた。
守山俊吾指揮のニューイヤー祝祭オーケストラとともに、ピアノやヴァイオリンのソロ、オペラ歌手の歌などが披露される中、カンパニーでこぼこのバレエも。ここではバレエについてご紹介したい。

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『美しく青きドナウ』
撮影:Art Link 正木万博

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『エスメラルダ』岡田倖奈、脇塚力
撮影:Art Link 正木万博

1部ではまず、新春と言えば、のヨハン・シュトラウス2世作曲『美しく青きドナウ』を中嶋美晴と榎本心を中心に、爽やかなパステルトーンの衣装で。新年の喜びが伝わった。
岡田倖奈と脇塚力は『エスメラルダ』のパ・ド・ドゥを。キュッと口を結んでジプシー女の強さを演じた岡田、脇塚は新春コンサートらしい華を持った踊り。

2部、『パ・ド・カトル』は、今井歩、福井友美、松田えりか、岡田倖奈。アダージオ、コーダを楽しませてくれた。そしてラストは『レッドリバーバレイ ~赤い河の谷間~』。西部劇の一節のような飄々とした空気感が脇塚優によく合う。やんちゃな雰囲気で遊ぶように踊る鮮やかなテクニックの数々は、本当に観に来て良かったという感じ。つくづく舞台に引き込んでくれる魅力あるダンサーだと思う。パートナーの松田えりかもコケティッシュで良い感じ。群舞とともに、カンパニーでこぼこによく合う演目だ。
(2025年1月8日 ザ・シンフォニーホール)

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『美しく青きドナウ』中嶋美晴、榎本心
撮影:Art Link 正木万博

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今井歩、福井友美、松田えりか、岡田倖奈
撮影:Art Link 正木万博

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『パ・ド・カトル』
今井歩、福井友美、松田えりか、岡田倖奈
撮影:Art Link 正木万博

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『レッドリバーバレイ 〜赤い河の谷間〜』松田えりか
撮影:Art Link 正木万博

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『レッドリバーバレイ 〜赤い河の谷間〜』
松田えりか、脇塚優
撮影:Art Link 正木万博

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『レッドリバーバレイ 〜赤い河の谷間〜』脇塚優
撮影:Art Link 正木万博

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