ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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モンゴリア:ミュージック、ダンス&バラード

 


モンゴリアのコンサート&ダンスもリンカーンセンター・フェスティバルに招聘されていて、7月23日から28日までクラーク・ストゥーディオ・シアターで公演がありました。

 とても小さなシアターで、客席も少なく、舞台上にモンゴル民族の人たちが8人、横1列にイスに座って、歌と演奏と踊りを繰り広げていきました。舞台の上手端の小さなスクリーンに英語の字幕が映りました。出演者の衣装も楽器も、モンゴル民族独特の伝統的なものでした。出演者はみんな、とても親しみやすい感じの方々で、楽しそうにニコニコしながらパフォーマンスをしていました。観ているこちらもほほえましく感じました。

 ダンスのことはモンゴルではBiyelgeeと言って、上半身、胸、頭の動きで表現します。肩と腕の調和された動きが特色だそうです。

 ダンス一つ一つには意味があって、例えば、先祖の霊たちを敬う儀式の踊りや、鷲や馬の踊り、若い男性を表した踊りなどです。踊っていたのは男性ダンサーたちで、その中にはとてもお年を召した老人もパフォーマンスしていたので驚きました。

 このような本格的な民族舞踊を観る機会はめずらしいですが、そのお陰で、踊りとは太古の昔から音楽と共に生活の中にあったものなのだと再確認できました。ご先祖を敬うことも、身体で踊って表現して、儀式として捧げていたのですね。踊りは、決してダンサーたちだけが踊る特別なことではなく、本来は太古から生活の中に溶け込んで日常的にあったものなのだと思います。