ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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ダンス・アフリカ----世界に寄付を忘れないように----

 毎年恒例の、ダンス・アフリカを観に行きました。この公演を初めて観た時に、その楽しさと明るさのとりこになり、それ以来毎年楽しみにしています。今年は、なんと30周年記念でした。アフリカをルーツに持つ、ニューヨークの黒人コミュニティーの大きな祭典です。5月25日から27日まで、ブルックリンのBAMで公演がありました。
 基本的に、みんなアフリカの民族衣装を着て、アフリカンドラムスの大人数の生演奏に合わせて、たくさんの黒人女性ダンサー達が踊りまくります。すごい迫力で、圧倒されて、パワーをもらえます。

 私が観たのは、5月25日の晩の公演です。
 主催者と芸術監督ののババ・チャック・デイヴィスという大きな明るい男性がでてきて、挨拶をして盛り上げました。元気で明るい、太陽のような方です。日本人にはこんなキャラはいないなあ、と思います。
『メモリアル』は、先祖を思い出して、「私達はあなた方と、世界への寄付を忘れないようにしていきましょう!Ase!Ase!Ase!」と拍手で盛り上がりました。


 Bambaraという、ニューヨークベースのアフリカンドラムスとダンスのカンパニーがダンスと演奏を披露しました。
続いてThe Drumsong African Theatreがパフォーマンスをしました。これは、新世界の古いアフリカの声としてそのルーツを大事にしているカンパニーで、西アフリカのセネガンビアの文化をルーツにダンスや音楽を表現し続けています。「平和、愛、強さ、希望」をメッセージとして伝えています。
クル・メレ・アフリカンアメリカン・ダンス・アンサンブルは、フィラデルフィアベースのカンパニーです。

今年は、アフリカからは、ウガンダのNdere Troupという1984年創立のダンスカンパニーが招聘されていました。これが一番盛り上がったと思います。太鼓も8人もいて、ものすごく分厚いリズムセッションでした。最初はダンサーの女性たちがお尻を激しくフリフリするダンスをしていましたが、男性たちも両手にマラカスを持って激しく踊りました。

だんだんリズムが激しくなってきて、女性たちは客席にお尻を向けて、「もうこれ以上人間が早くお尻をフリフリできない!」というくらい、ものすごい早さでお尻を振っていました。この時も客席はものすごい歓声で最高潮に盛り上がりました。あのようにお尻を必要以上にものすごく左右にフリフリするには、きっと伝統的なアフリカンダンスの特徴なのでしょうね。野生的な、荒々しい感じがして、本能がむき出しになっているような印象を受けました。本当に、日本とは全然違う文化です。

そのうち、その女性ダンサーたちは、頭の上に花瓶のようなテラコッタのつぼを乗せて、お尻を激しく動かして踊りました。つぼ1つは20~30cmくらいの高さです。それを、2個、3個とその上にどんどんと乗せていって、大勢の女性たちが舞台上をお尻を振って踊り続けました。そのつぼは、最後には7個、8個となっていきました。9個乗せた人は、つぼの高さは自分の身長よりも高くなっていて、180cm~2mくらいのつぼを頭に載せていました。それでも彼女たちは1つもつぼを落とすことなく、踊り続けていて、拍手が鳴り止みませんでした。すごいです。アフリカは、女性が水を汲みに、遠くまでつぼを頭に載せて移動して持ち帰ってくるそうなので、彼女たちは頭の上に高く荷物を積んで歩くことは得意なのでしょうね。とてもアフリカらしいダンスでした。