ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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皆様、こんにちは。NYもすっかり春らしくなりました。昼間はポカポカととても暖かく、花が満開で緑もいっぱいです。夜はかなり肌寒い日が続いています。  私は今頃になって再びダンスの血が騒いできて、せっかくNYに住んでいることもあり、タップダンスのレッスンを受けています。タップも楽しいですよ。  5月は、ニューヨーク.シティ・バレエ(NYCB)もアメリカン・バレエ・シアター(ABT)もシーズンが始まるので、この時期にNYに旅行に来られる方は、ぜひバレエを鑑賞してみてください。

小規模だがレベルの高いジェームズ・スウェル・バレエ

 4月4日から9日までジョイスシアターにて、ジェームズ・スウェル・バレエの公演がありました。このカンパニーは、ジェームズ・スウェルによって1990年にニューヨークで創立され、93年に彼の故郷であるミネソタに拠点を移しました。小さなコンテンポラリーのダンスカンパニーにしては、女性ダンサーたちの実力のレベルがとても高かったので驚きました。女性たちはトウシューズで踊っていました。すべての振付は、ジェームズ・スウェルによるものです。

 ジェームズ・スウェルは17歳でニューヨークに引っ越し、スクール・オブ・アメリカン・バレエで学びながら、ABT IIで踊り始めました。その後、フェルド・バレエで6年間リードダンサーを務めました。NYCBでもゲスト・アーティストとして出演しました。彼は1982年から、50以上のバレエ作品の振付をしました。

 1つ目の作品は『アナグラム』。2004年7月初演の作品で、振付はジェームズ・スウェルです。ジェームズ・スウェル本人も最初だけ少し出てきて踊っていました。振付はクラシック・バレエ・ベースですが、コンテンポラリーの要素も混ざっています。個性的で面白かったです。

 次は、『インボリューション』で、2005年4月の作品です。暗闇にスモークがたかれていて、ライトが舞台の斜め前から一筋当てられているだけでした。踊るのがとても難しそうな振付で、音楽のリズムも一定ではないし、ケイレンしたり不規則な動きをしたり。音は速くなったり遅くなったり、メリハリのある構成でした。振付はとてもよかったです。スモークが消えてバックには虹色のライトがあたり、両横からは朝日のように照明のすじが差し込んでいた光景は、特に印象に残っています。

 3つ目は、『ガイ・ノアール:ザ・バレエ』で、2005年9月の作品です。演劇風の物語のある作品で、歌のないミュージカルのようなものでした。衣裳もおとぎの国のロボットのようで、絵本の中の世界みたいでした。一味違う個性的で変わった作品で面白かったです。


『アナグラム』

『ガイ・ノアール:ザ・バレエ』
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