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●パスカル・リオルト・ダンス・シアターの4作品

 5月4から9日まで、ジョイスシアターにて、パスカル・リオルト・ダンス・シアターの公演が行なわれました。パスカル・リオルトは、フランス・ノルマンディー生まれで、86年にマーサ・グラハムのカンパニーに参加し、プリンシパル・ダンサーを務め、在籍中の89年から振付活動を始めた。91年と92年に、ニューヨークのシアター・オブ・ザ・リバーサイドで初めて彼のプロデュース公演を行った。94年には、彼自身のダンス・カンパニーを創り、独自の振付活動に集中している。

今回上演された作品は、初演の『火の鳥』と『フーゲ・フォー・メン』の2作品と、『ブラック・ダイアモンド』と『ボレロ』の計4作品。

振付が一番気に入った作品は、バッハの曲を使った『フーゲ・フォー・メン』。舞台前方に、7本の白い布の柱があり、その後ろを4人のダンサー達が踊りました。競輪のような青いひざ上のスパッツをはいた男性達で、全員、特にスタイルが良く均整の取れた美しい体つきでした。ひじを伸ばして動く特徴があり、体操のような振付でした。

『ブラック・ダイアモンド』は、女性ダンサー2人によるもので、大きな2台の台の上にそれぞれ1人ずつ乗って踊るところから始まりました。手のひらとひじを一直線にまっすぐ伸ばして踊る、体操のような振付でした。音楽はストラヴィンスキーです。
『火の鳥』は、ロシアの魔法の昔話にインスパイアされた、ストラヴィンスキーの有名な音楽による作品です。男女8人のダンサー達のほか、火の鳥のシンボルとして羽を持って9歳の女の子が出てきました。男性が女性を抱えていると音楽が止まり、手を離して女性を床に落とした振付は驚きました。多少は痛い振付だと思います。

『ボレロ』は、ラヴェルの音楽によるものです。衣装はピチピチのシルバーの上下で、男女8人のダンサー達が踊りました。カクカクした硬く直線的な振付でした。