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守屋光嗣 text by Koji Moriya 
[2007.06.10]

サドラーズ・ウェルズ劇場の新しい企画

サドラーズ・ウェルズ劇場がイギリスで有名なプロモーターと組んで、トラファルガー・スクェアからすぐの所にある、イングリッシュ・ナショナル・バレエ とオペラの本拠地、ロンドン・コリセアム劇場で独自のプログラムを、2008年春に上演することが、5月1日に発表された。
イングリッシュ・ナショナルは金銭面、マネジメントでここ数年全く良いことがなく、最近では、運営資金を調達するためにミュージカルを上演することも増 えてきている。今後は、さらに資金調達のために、マネジメントをことにするコリセアム劇場が年に数ヶ月、他の団体に劇場をレンタルする、という報道がこの 発表の数週間前にあったばかり。
サドラーズ・ウェルズ劇場がロンドンのウェスト・エンドに進出、というのはちょっと意外な印象を持つ。「Spring Dance at the London Coliseum」と銘打たれたこの企画は、プレスリリースの情報では、今後5年にわたって続く予定の企画の第一弾。だからなのか、プログラムは意欲的 だ。
スポルディング監督が昨年のインタヴューで言及していたが、ニューヨーク・シティ・バレエはサドラーズ・ウェルズ劇場が単独で企画するにはかなりコストが 高いらしい。今回、外部のプロモーターとの共同企画で、この点をクリアしたのであろう。ニューヨーク・シティ・バレエが25年ぶりにロンドンに来る。続い て、こちらは26年ぶりのロンドン公演となるシュトゥットガルト・バレエ。更にカルロス・アコスタの企画公演、ギエムとマリファントの『PUSH』が続く ことになっている。この企画で、ロンドンのバレエ・ダンス・シーンがいっそう活性化をするのは嬉しい。が、既に発売になっているチケットの料金が、サド ラーズでの通常公演ではありえないような高い料金に設定されているのは、あまり嬉しくない。