ユース・アメリカ・グランプリ・ファイナル 2026の授賞式が行われ全日程終了
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ワールドレポート/ヒューストン
針山 真実 Text by MAMI HARIYAMA
ユース・アメリカ・グランプリ・ファイナル2026の授賞式が行われ、全日程が終了した。
今回のファイナルを通して改めて感じたのは、この舞台に選ばれてきたダンサーたちは皆、優れた素質や高い基礎力を備え、さらに並外れた努力を重ねているということだ。どの出演者からも、日々積み上げてきた鍛錬の証が感じられた。
その中でも特に印象的だったのは、日本、韓国、中国、シンガポールなどアジア出身ダンサーたちのレベルの高さである。踊りの質、基礎力、安定感、完成度はいずれも非常に高く、舞台上での集中力や身体コントロールにも際立つものがあった。
バレエの上達は努力なくして成し得ない。しかし同時に、その努力の積み重ね方やトレーニング環境によっても大きな差が生まれるのだろうと感じた。
特に近年の韓国バレエ界の成長には目を見張るものがある。ここ数年、ユース・アメリカ・グランプリをはじめとする国際バレエコンクールでは、韓国出身ダンサーたちが常に上位に名を連ねている。今回のファイナルでも韓国勢の存在感は非常に大きく、技術力と表現力の両面で高い完成度を見せていた。
韓国では近年のバレエ人気の高まりとともに、教育環境や指導体制も年々充実してきていると思われ、優れた教師が集まり、若いダンサーたちが成長できる土壌が整いつつあることを、今回の舞台からも強く感じた。
今回の受賞者にも、日本や韓国をはじめアジアにルーツを持つダンサーたちが多く名を連ねた。彼らが今後どのように成長し、世界の舞台で活躍していくのか非常に楽しみだ。
YAGP 2026 ヒューストンに参加した日本人ダンサーたちの中から聞くことができたコメントを下記にまとめた。
●ジュニア部門
佐居勇星
ユース・アメリカ・グランプリは、8歳の時にラリッサ先生に出会い、声をかけてもらったことがきっかけで9歳の時から毎年出場している特別なコンクールです。ここでは毎日マスタークラスやデフィレのリハーサルがあり、とても楽しいです。ヒューストンに来るまではレッスンからコンテンポラリーなど毎日たくさん練習をして努力をしました。今回グランプリをいただいてとても嬉しくて信じられない気持ちです。今後はロイヤル・バレエ学校に留学します。ロイヤル・バレエ学校に入って勉強してバレエ団で活躍することを目標に頑張ります。
高橋杏
ヒューストンでのファイナルは、毎日が感動の連続でした。世界中から集まった素晴らしいダンサーの皆さんと出会い、同じ時間を共有できたことを本当に幸せに思います。
バレエを愛する先生方や参加者のみんなが私に更なる夢や希望を与えてくれました。
舞台に立てたこと、支えてくださったすべての方々に心から感謝しています。この経験を大切に、これからも夢に向かって挑戦を続けていきたいです。

佐居勇星 Photo:The LK Studio

高橋杏 Photo:The LK Studio
河合摩乃
私にとって最初で最後のYAGP、とても楽しかったです。
予選と決戦の会場が同じ子もいれば、私のように会場が異なり、明るい中での予選から決戦では暗い中で踊る子もいて、その辺りの調整が少し難しかったですが、日本では経験したことのない大きな声援の中でのコンクールはとても刺激的でした。
また、海外のダンサーとたくさん交流できたことも素晴らしい経験になりました。
支えていただいた皆様に感謝を忘れることなく、次の目標に向かい進んでいこうと思います。
寺西創汰
今回の大会ではジュニア男性部門で1位という素晴らしい賞をいただき、とても嬉しくて今でも信じられず驚いています。
しかも今回、ジュニア一年目で出演番号は一番で出たので、さらにとても嬉しく思います。
踊っている最中の客席からの反応がとても良く、気持ちよく踊ることができてとても楽しかったです。さらにモナコとベルリンの学校からフルスカラシップをもらえて光栄です。
海外の友達もたくさん出来てとっても楽しかったです。
さらに今回のガラ・パフォーマンスにも兄弟で参加させていただき、とてもいい経験が出来たと実感しています。
とにかく踊ってる最中もどんな時もヒューストンは楽しかったです!

河合摩乃 Photo:The LK Studio

寺西創汰 Photo:The LK Studio
寺西悠人
今回の大会ではジュニア男子の部門でtop12をいただき、とてもうれしかったです。
1番嬉しかったことはベルリンとモナコの学校から年間スカラシップをもらえたことです。まだ実際に留学に行くかどうかは全然決まって無いですが、すごく嬉しい気持ちです。
また、兄弟2人でガラにも参加できて、今までにないぐらい幸せな気持ちでいっぱいでした。
舞台で踊るときは日本とは違い、客席からの歓声もすごく気持ちよく、ダイナミックに踊れた気がします。
これからも感謝の気持ちを忘れずにバレエをより頑張っていきたいと思いました。
●シニア部門
中島かれん
世界中から優秀なダンサーのみなさんが集まっていて、まるで自分とはかけはなれたスタイル、振る舞い、強さを間近で感じ、不安で押し潰されそうになった初日でしたが、先生や仲間がかけてくれた言葉のおかげで、今まで練習してきたことをやればいい、今は自分の踊りに集中、と思えるようになりました。
決戦の舞台では、緊張感もありましたが、先生が側にいてくださり、そして今この場所に立てているという喜びが勝り、これまでのバレエ人生の中で最も幸せをかみしめながら踊る最高のステージとなりました。日本とは違う熱気や現地の素晴らしい環境の中で踊れたことは、私にとって大きな財産です。
また、踊ることができる楽しさを改めて強く感じることが出来ました。バレエ大好きです。
ここまで温かく根気強く私を育てご指導くださった先生方、支えてくれた家族、そして応援してくださった全ての皆様に深く感謝して、頑張ろうと思っています。
●プリコンペティティブ部門
片山大岳
YAGPヒューストンファイナルを終え、世界1位となり、心が満たされています。本番前は腹筋をし、周りを見ず、自分に集中しました。自分に自信を持てるよう、集中できるようサポートしてくださったみほり先生のお陰で、本番も音楽に身を委ね、基本を大切に、気持ちを込めて踊ることができました。周りは本番前に僕にたくさん話しかけてくるのですが、「今はやめてくれ」と言えました(笑)。
日本とは違う雰囲気に緊張しましたが、名前を呼ばれるといつも通りスイッチが入り、踊る喜びしかありませんでした。完璧な踊りではありませんが、何があっても挫けず、また僕は強くなったと思います。
これからも日頃のレッスンを大切に学び、進化し続けます。
川端真司
YGPファイナルのプリコンペティティブ部門で3位をいただきました。
一番印象に残ったのは、練習を重ねるうちに緊張が消え、踊りにも自信を持てるようになったことです。
今回の舞台は上手な人がいっぱいいて緊張しましたが、なんとかその中で踊り切ることができました。僕もプロのようにもっと上手くなりたいし、今回の経験を活かして、これからも、もっと練習を頑張りたいです!

片山大岳 Photo:The LK Studio

川端真司 Photo:The LK Studio

三上佳純 Photo:The LK Studio

塚本花梨・浅田良舞 Photo:The LK Studio
《YAGP 2026 ヒューストン・ファイナル決選 日本人入賞者》
【ジュニア部門】
◆ユースグランプリ - 佐居勇星 Leon Yusei Sai(14歳)Southland Ballet Academy(アメリカ、カリフォルニア州)
◆ジュニア女性
第1位 - 高橋杏Anne Takahashi(13歳)Flora Ballet(東京)
第3位 - 河合摩乃Mano Kawai(12歳)バレエスタジオRISE(東京)
◆ジュニア男性
第1位 - 寺西創汰 Sota Teranishi(12歳)森高子バレエ教室〈パンダバレエスクール〉(愛知)
【プリコンペティティブ部門】
◆クラシック 女性
第3位 - 三上佳純 Kasumi Mikami(11歳)BALLET LE COEUR(神奈川)
◆クラシック男子
第1位 - 片山大岳 Daigaku Katayama(11歳)白鳥バレエ学園(長野)
第3位 - 川端真司Shinji Kawabata(11歳) 厘奈クラシックバレエカンパニー (岐阜)
【パ・ド・ドゥ部門】
◆クラシカル・ジュニア&プリコンペティティブ
第2位 - 塚本花梨Karin Tsukamoto (15)・浅田良舞Ryoma Asada (13) シンフォニーバレエスタジオ(東京)『ラ・シルフィード』よりパ・ド・ドゥ
【コンテンポラリーアンサンブル部門】
第3位 -『Le Lac Des Cygnes Mini』(磯見源 振付)Gen Contemporary Project (兵庫県)
ジュニア部門グランプリの佐居勇星はYAGPニューヨーク・ファイナルローザンヌ国際バレエコンクール2026で第5位 入賞。ロイヤル・バレエスクール・アッパースクールに進学予定。
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