ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From London <ロンドン>: 最新の記事

From London <ロンドン>: 月別アーカイブ

守屋光嗣 text by Koji Moriya 
[2007.02.10]

『The Wind in the Willows』のあら筋

 1月に入って、前号で間に合わなかった今回のキャストの写真がリリースされたので、このプロダクションの物語を、公式プログラムを参考にご紹介する。

屋根裏部屋にいるミステリアスな人物が、昔を回想する場面から物語は始まる。




 麗らかな春、もぐらは彼の家を出て、ウサギやフレンドリーなかわうそが集う川岸をみつける。彼らが川岸で戯れているのを見ていると、川ねずみが舟を漕い で現れた。川ねずみに誘われたもぐらは船に乗り込む。かえるの館を過ぎたあたりで彼らは岸辺でピクニックを楽しむ。川ねずみは昼寝を始め、アヒルたち、蝶 やとんぼが川辺にあつまり、みんなが幸せそう。

 






 そんな平和なひとときは、カエルの突然の登場で破られた。カエルは、彼が今、夢中になっている馬車にもぐらと川ねずみを誘う。彼らが過ぎ行く風景を楽しんでいると、一台のスポーツカーが、彼らを驚かせた。スポーツカーにすっかり魅入られてしまったカエル。





 秋、アナグマが散歩をしていると、スポーツカーを傍若無人に乗り回すカエルに追いかけられる。そこにたまたま居合わせたウサギの郵便員とアナグマは何とか逃げ切る。アナグマは、もぐらと川ねずみに手紙を書き、カエルの暴走を止めるよう頼む。







 手紙を受け取ったもぐらは、一人で出かけるが、秋の森は安全な場所ではなかった。森で迷ったもぐらは、いたち達に追いまわされる。川ねずみが駆けつけ、いたちを追い払い、二匹はアナグマの家に到着した。







 暖炉で暖まった部屋に二匹を迎えいれるアナグマ。バジャーが二匹に、彼の迷路のような家を案内していると、玄関に聖歌隊が到着し、雪が降り始める。





 スポーツカーを盗んだ罪や他の罪により、カエルは懲役20年を言い渡される。監獄の中で悲しみにくれるカエ ル。そこに看守の娘がやってきた。彼女はカエルのことを好いているようだ。自分の洋服を着させて入れ替わり、カエルの脱獄を助ける娘。追っ手を振り切り蒸 気機関車に飛び乗ったカエルは、何とか仲間の住む川岸にたどり着く。





 再会を喜んだもの束の間、カエルは自分の館がいたち達にのっとられているのを知り、落胆する。どうやって取り戻すか彼らが何度も議論しているとき、偶然、秘密のトンネルがあることがわかり、川ねずみ、もぐら、アナグマ、そしてカエルは館を取り戻す戦いを決意する。




 いたち達が、豪華な夕食を楽しんでいるとき、4匹は館になだれ込む。激しい戦いの後、彼らはいたち達を追い払い、カエルは漸く館に戻ることが出来た。

 冒険が終わると、アナグマ、川ねずみたちはそれぞれの家路につく。寂しげだったもぐらも、彼らとの再会を胸に自分の家に戻っていく。