ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

男性ダンサーと女性ダンサーが競い合うかのように闊達に踊った、熊川哲也版『海賊』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK バレエ カンパニー『海賊』熊川哲也:演出・再振付、マリウス・プティパ:原振付K バレエ カンパニーが熊川哲也版『海賊』を15周年記念公演のクライマックスとして3年振りに上演した。初演は2007年だった。『海賊』というバレエは、メドーラとアリのパ・ド・ドゥだけが踊られてきて、決定的なヴァージョンが残されておらず、歴史

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2015/07/10掲載

米沢唯がムンタギロフとパートナーを組んで踊った、新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』牧阿佐美:演出・改訂振付、マリウス・プティパ、レフ・イワノフ:振付新国立劇場バレエ団の『白鳥の湖』は牧阿佐美の演出・改訂振付、装置・衣裳は南アフリカ出身でイギリスで踊り、バレエのデザインを手掛けるようになったピーター・ガザレットである。2006年に初演され、新国立劇場バレエ団のレパートリー

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2015/07/10掲載

爽やかにこころ楽しくゲストとスタジオのダンサーたちが踊った、チャコットのバレエ発表会

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiBallet!Ballet !! Ballet !!! Vol.1 〜Harmonie〜チャコット・カルチャースタジオ 渋谷スタジオ発表会 中島伸欣:芸術監督チャコット・カルチャースタジオ 渋谷スタジオ発表会「Ballet! Ballet!! Ballet!!! vol.1〜Harmonie〜 」を観た。以前にも様々な

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2015/06/10掲載

様々なジャンルのプレミアムなダンサーが集結して、愛と平和と復興をテーマに踊った!

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiPREMIUM DANCE GALA プレミアム・ダンス・ガラジャパン・ダンス・イノベーション 西島数博:芸術監督西島数愽が代表を務めるJ. D. I. が主催したノンジャンルのダンス公演「プレミアム・ダンス・ガラ」が開催された。 J. D. I. とは「国内外で活躍中の異ジャンルのダンサーやアーティストが集う革新的な

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2015/06/10掲載

裸足でシンデレラの心を活き活きと綴った平田桃子、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『シンデレラ』デヴィッド・ビントリー:振付4年振りに来日した英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団。前芸術監督、ピーター・ライトの振付による『白鳥の湖』(1981年初演)に続く演目は、現芸術監督、デヴィッド・ビントリーによる『シンデレラ』(2010年)で、こちらは日本初演だった。ビントリー

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2015/06/10掲載

チャイコフスキーの原典に立ち返って演出・振付けられたモスクワ音楽劇場の『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi国立モスクワ音楽劇場バレエ『白鳥の湖』ウラジーミル・ブルメイスティル:振付・演出チャイコフスキーの三大バレエといっても『白鳥の湖』と『眠れる森の美女』では、作曲の過程は異なっている。『眠れる森の美女』はプティパのシーンごとの指示にしたがって作曲されたが、『白鳥の湖』は元々チャイコフスキーが幼い姪や甥のために、いわば遊び

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2015/06/10掲載

踊る姿が絵になっていっそうドラマティックに胸に響いた、モスクワ音楽劇場の『エスメラルダ』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi国立モスクワ音楽劇場バレエ団『エスメラルダ』ウラジーミル・ブルメイスティル:振付・演出ヴィクトル・ユーゴーの長編小説『ノートルダム・ド・パリ』に基づくグランド・バレエは、いくつか創られている。ジュール・ペローの台本と振付、チェザーレ・プーニの音楽により、1844年にロンドンで初演された舞台、プティパ版、「ディアナとアク

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2015/06/10掲載

今を時めく6人の女性ダンサーと笠井叡が競演した、ダンスの極北に到達する試み「今晩は荒れ模様」

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi『今晩は荒れ模様』笠井叡:構成、演出、振付笠井叡、上村なおか、黒田育世、白河直子、寺田みさこ、森下真樹、山田せつ子:出演笠井叡の構成・演出・振付による最新作『今晩は荒れ模様』を観た。6人の今を時めく「希有な」女性ダンサーと笠井自身が踊る、という今日的な意欲溢れる舞台である。笠井は「戦争とは、過去の男性文化の最も醜悪な遺

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2015/05/13掲載

Noismの新作と牧阿佐美バレヱ、新国立劇場バレエ、下村由理恵バレエアンサンブルが響宴を飾った

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNoismの新作と牧阿佐美バレヱ、新国立劇場バレエ、下村由理恵バレエアンサンブルが響宴を飾った牧阿佐美バレヱ団『パキータ』プテイパ:振付、ダニロワ、牧阿佐美:改訂振付、Noism1『supernova』金森穣:演出振付、下由理恵バレエアンサンブル『カルメン』抜粋、篠原聖一:演出・構成・振付、新国立劇場バレエ団『眠れる森

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2015/05/13掲載

ラストシーンが衝撃的だった『白鳥の湖』、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki英国バーミンガム・バレエ団『白鳥の湖』レフ・イワノフ、マリウス・プティパ、ピーター・ライト:振付 ピーター・ライト、ガリーナ・サムソワ:演出/英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が4年振りに来日した。もともとはロンドンの英国ロイヤル・バレエ団と前身を同じくする姉妹カンパニーである。ツアーカンパニーとして活動した時期などを経

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2015/05/11掲載

ローラン・プティのエスプリがシュトラウスの名曲に乗って活き活きと踊られた『こうもり』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『こうもり』ローラン・プティ:振付ヨハン・シュトラウスII世のオペレッタの傑作をローラン・プティが巧みに舞踊化した、新国立劇場バレエ団の『こうもり』(ヨハン・シュトラウスII世:音楽、ローラン・プティ:振付)は人気があり、度々再演されている。今回は小野絢子のべラ、ABTプリンシパルのエルマン・コルネホ

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2015/05/11掲載

新国立劇場ダンス・アーカイヴと女子体育大学自主公演、100年を隔てた日本のダンスが同日に上演された

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場「ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2015」日本の洋舞100年第2弾『機械は生きている』石井漠:振付/音楽、『マスク』石井漠:振付/衣裳デザイン、『恐怖の踊り』執行正俊:振付/衣裳デザイン、『釣り人』檜健次、『スカラ座のまり使い』江口隆哉:振付、『体(たい)』石井みどり:振付「ダンス・アーカイヴ in

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2015/04/10掲載

地球と共鳴するリズムを踊ったキミホ・ハルバートの新作"Le Sacre du Prontemps"

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiUNIT KIMIHO Vol.4"Le Sacre du Printemps"(春の祭典) "White Fields" キミホ・ハルバート:振付・演出キミホ・ハルバートが主宰するユニット・キミホは、2001年に結成され、自然への優しさと清楚な美しさを感じさせるコンテンポラリー・ダンスを発表してきた。今回が4回目とな

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2015/04/10掲載

バランシン、ドゥアトとロバート・ノースの『トロイ・ゲーム』を新制作したトリプルビル

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「トリプルビル」『テーマとヴァリエーション』ジョージ・バランシン:振付、『ドゥエンデ』ナチョ・ドァト:振付、『トロイ・ゲーム』ロバート・ノース:振付新国立劇場バレエ団の2015年最初の「トリプルビル」は、バランシン振付『テーマとヴァリエーション』から始まった。この作品は2000年に新国立劇場バレエ団の

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2015/04/10掲載

ピーター・ライトの細やかな演出を踊り、西原友衣菜がジゼルのデビューを飾った

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiスターダンサーズ・バレエ団『ジゼル』マリウス・プティパ:振付(ジャン・コラリ、ジュール・ペローの原振付に基づく)、ピーター・ライト:追加振付・演出スターダンサーズ・バレエ団の『ジゼル』はピーター・ライト追加振付・演出、ピーター・ファーマー美術の落着いたヴァージョンである。特にピーター・ライトの演出はじつにきめが細かく、

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2015/04/10掲載

マトヴィエンコと伊藤が豪華に、中川と清瀧も華やかに踊った牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』テリー・ウエストモーランド:演出・振付(M.プティパによる)牧阿佐美バレヱ団の『眠れる森の美女』は、英国ロイヤル・バレエ団で踊りスェーデン王立バレエ団のバレエマスターを務め、英国に戻ってマーゴ・フォンテーンやルドルフ・ヌレエフなども教えたテリー・ウエストモーランドの振付。ウエストモーラ

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2015/04/10掲載

品が良く可愛らしい志賀のスワニルダと闊達で楽しい橋本のフランツ、バレエ協会『コッペリア』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi日本バレエ協会『コッペリア』アルトゥール・サン=レオン:原振付、マリウス・プティパ:改訂振付(1884年)、セルゲイ・ヴィハレフ:プティパ版復元改訂振付2015都民芸術フェスティバルのひとつとして日本バレエ協会による『コッペリア』が上演された。これはキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)のプリンシパルとして踊り、

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2015/04/10掲載

『海賊』を明快なストーリーと説得力のある舞台に新制作した、谷桃子バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi谷桃子バレエ団『海賊』エルダー・アリエフ:脚本・演出・振付(M.プティパの原振付を含む)、イリーナ・コルパコワ:監修谷桃子バレエ団が『海賊』を新たに製作して上演した。キーロフ・バレエ団(現マリインスキー・バレエ)でプリンシパル・ダンサーとして踊ったエルダー・アリエフが脚本、演出、振付けたヴァージョンで、プティパの原振付

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2015/04/10掲載

ザハロワとボッレの日本初共演が実現し、珠玉の演技を披露した東京バレエ団公演

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ジゼル』レオニード・ラヴロフスキー:振付東京バレエ団が、創立50周年記念シリーズの締めくくりとして、ラヴロフスキー版『ジゼル』を上演した。一作年12月の『ザ・カブキ』で幕を開けた記念シリーズも、このロマンティック・バレエの名作『ジゼル』で10作目。昨年夏、アーティスティック・アドヴァイザーに迎えたウラジーミル

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2015/04/10掲載

加瀬栞の美しい踊りと魔法と現実がダイナミックに入れ替わる素晴らしい演出

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK-BALLET COMPANY『シンデレラ』熊川哲也:演出・振付K バレエカンパニーの熊川哲也演出・振付『シンデレラ』を加瀬栞のシンデレラ、宮尾俊太郎の王子、浅川紫織の仙女で観た。『シンデレラ』は、熊川哲也がオーチャードホールの芸術監督に就任した2012年に初演された。この作品では初めて熊川は演出・振付に徹し、出演し

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2015/04/10掲載

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