ロイヤル・バレエ団は5月17日より、『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』と『真夏の夜の夢』を上演。
『ダンシズ・アット・ア・ギャザリング』は、振付家ジェローム・ロビンズの没後10年を偲び、70年代以来久々のリバイバル上演となった。
ロイヤル・バレエ団は、NYCBによる世界初演の翌年にあたる1970年に同作品を初上演。当時のバレエ団といえばルドルフ・ヌレエフやアントニー・ダ ウエル、デイヴィド・ウォールら綺羅星のような男性スターがひしめいていた時分。バレリーナもリン・シーモア、アントワネット・シブレー、現芸術監督のモ ニカ・メイソンがおり、技巧と個性豊かなスター・ダンサーを多数必要とするこの作品の上演にはもってこいの時代であった。
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| カスバートソン | コジョカル、コボー | コジョカル、ハーヴェイ |
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| コボー、ハーヴェイ | コボー | ハーヴェイ |
作品にはこれといった物語はなく、ショパンのピアノ曲をスコアに男女各5人のダンサーが踊る趣向。役名はそれぞれのダンサーが着ている衣装の色からとられている。
今回のリバイバルにあたって、バレエ団は初演時にグリーン・ガールを踊ったフランス人バレリーナ、ヴィオレット・ヴェルディやロビンス作品トラストのベン・ヒュイスを指導に招いた。
また海外から男女各1名のゲスト・プリンシパルを招き、公演前半と後半に変化を与えた。女性はNYCBのイヴォンヌ・ボレ、男性はシュツットガルト・バレエ団のジェイソン・ライリーである。
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| ボネッリ | ポルーニン | モレーラ、ポルーニン |
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| コジョカル、ハーヴェイ | コジョカル、モレーラ、 ハーヴェイ、ボネッリ | コジョカル、ロッホ、ラム |
5月21日と28日に2キャストで見る。
21日はピンクをNYCBのイヴォンヌ・ボレ、モーヴ(淡い紫)をローレン・カスバートソン、アプリコットをラウラ・モレーラ、グリーンをリアン・ベン ジャミン、ブルー・ガールをサマンサ・レイン、男性陣はブラウンをカルロス・アコスタ、パープルをマーティン・ハーヴェイ、グリーンをフェデリコ・ボネッ リ、ブリック(れんが色)をリッカルド・セルヴェーラ、ブルーをヨハネス・ステパネクが踊った。
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| コジョカル、ロッホ、ラム | コジョカル、ロッホ、ラム |
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| コボー、コジョカル | ラム、ハーヴェイ |
女性ではグリーンを踊ったベンジャミンの円熟、モーヴを踊ったカスバートソンの音楽性とエレガンスが観客の目を奪った。男性では英国初演時にヌレエフと ウォールが受け持った役を受け継いだ、アコスタとハーヴェイの男2人の掛けあいが見事であったし、グリーンを踊ったボネッリの音楽性と四肢の見事なコー ディネーションが素晴らしかった。また優れた音楽性とダイナミズムを共有する、モレーラとセルヴェーラによるアプリコットとブリックも作品を引き締め、ア コスタ、ハーヴェイと共に観客にこの作品を見る醍醐味を教えてくれた。NYCBより客演のボレは、オペラ・ハウス・デビューに緊張していたのであろうか、 ソロでも男性陣とのデュエットでも自らの美質をアピールすることができず残念であった。
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| ボネッリ、マルティン、ハーヴェイ、コジョカル、ラム |
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| ラム、コジョカル、ハーヴェイ、ボネッリ、マルティン |
28日はピンクをマリアネラ・ヌニェス、ブルーをサラ・ラム、モーヴ、アプリコット、グリーンは21日と同じくカスバートソンとモレーラ、ベンジャミン が踊ったほか、男性はブラウンをヨハン・コボー、ブリックをセルゲイ・ポルーニン、ブルーをホセ・マルティン、パープルとグリーンは21日と同じくハー ヴェイとボネッリが踊った。
作品にはピンクとブルーの女性2人がブラウン・ボーイと戯れ踊る場面があるが、ピンクを緊張からか始終硬い表情のボレが踊った21日に比べ、28日のヌ ニェスとラムの2人はそれぞれチャーミングで、コボーと共に観客の目を楽しませた。また今シーズン入団のセルゲイ・ポルーニンがブリックに抜擢された。新 人であるにもかかわらず、バレエ団の主要ダンサーに混じってひけをとるところは何一つとしてない。これに経験とスター性が伴えば、スティーヴン・マック レーと共に将来のロイヤル・バレエを牽引する主要男性ダンサーに成長するであろう。
残念だったのは5月16日の最終ドレス・リハーサルと、翌17日にピンク・ガールを踊って、愛らしさと類まれな身体能力をみせたアリーナ・コジョカル が、故障から以降この作品を降板してしまったことである。バレエ団との過密スケジュールと、自らの名前で行ったチャリティ・ガラの準備や主演など無理がた たったのであろうか。コジョカルの一刻も早い回復を祈りたい。
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| ラム、ハーヴェイ、ボネッリ、コジョカル、マルティン |
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| ハーヴェイ、ラム、モレーラ、ボネッリ、ロホ、マルティン |