ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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船引怜美 text by Remi Funabiki 
[2004.06.10]

●世界的に注目を集めるるダンス教育機関 ラバン、ロンドン

ラ バン(旧ラバン・センター、ロンドン)はモダン・ダンスの父と呼ばれるルドルフ・フォン・ラバンが、イギリスに亡命した後に設立したコンテンポラリーダン スの総合教育機関です。ラバンは身体運動の科学的分析(幾何学、数学、解剖学など)を通してダンスを研究し、コレオロジーやキネマトグラフィー(ラバノー テーション)と呼ばれる記譜法を考案しました。彼の功績は現在に至るまでのダンスの発展に大きな影響を与えていることは言うまでもありません。ラバンが設 立したダンス教育機関は1948年にイギリス・マンチェスターに始まり、1975年サウス・ロンドンのニュークロスゲートに校舎を移し、ダンス総合教育機 関(学士、修士、博士課程コース、ディプロマコースを含む)として発展してきました。

ヨーロッパ最大のダンス教育機関 ラバン

2002年、ダンス界のみならず建築界に大きな衝撃を与えた新校舎がサウス・ロンドンのデプトフォードに建てられました。テート・モダン、青山の PRADAで有名なスイスの建築家ヘルツォーク&ドゥ・ムーロンがデザインを手がけ、英王立建築家協会(RIBA)の建築賞「Stirling Prize 2003」を受賞しました。ヨーロッパ最大教育施設と言われるラバンには、ダンスに関わる様々な分野を学ぶ最高の環境(スタジオ、劇場、図書館、ヘルスケ アー施設(トリートメント、ピラーティス、ダンスサイエンス実験室)など)が整っています。

卒業生はダンサー、コレオグラファー、デザイナー、アーティスト、研究者、ライター…として世界中のダンス界で活躍しています。現在最も有名な卒業生は、 マシュー・ボーンかもしれません。マシューは学士課程でダンスに関わる様々な知識、パフォーマー、コレオグラファーとして、自分の求めるべきものを学んだ と語っています。現在日本で注目されるコンテンポラリーダンス・コレオグラファー、岩淵多喜子、黒田育世などもラバンで学んだ経歴をもっています。
詳細:http://www.laban.org