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[2010.06.10]
From Osaka -大阪-

有馬龍子振付『屏風』とともに堀内充、矢上恵子、ヤンヤン・タン作品が上演された

堀内充『ロゼット』 矢上恵子『Ado』 ヤンヤン・タン『カルメン』
有馬龍子、安達哲治『屏風』
バレエ団創立60周年記念特別公演II京都公演
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一週間前の5月9日には東京公演も行われた有馬龍子バレエ団創立60周年記念特別公演IIを、本拠地京都公演で観た。どちらの土地でも4演目上演されたのだが、パリ・オペラ座レパートリーの『祭りの夜』は東京のみで、矢上恵子振付『Ado』は京都のみでの上演された。

京都公演の幕開けは堀内充振付の『ロゼット』。このバレエ団の女性ダンサーたちが真っ赤なワンピースでヴィヴァルディの音楽に乗って踊る。オープニングらしい楽しげな笑顔での群舞、想い悩む姿を描いたような憂いのあるソロなどタイプの違うシーンが織り込まれた作品だ。

続いてはゲスト、ヤンヤン・タンの『カルメン』、自作自演のソロ。カルメンというと魔性の女という言葉を思い浮かべるが、これはそういうものを感じるというよりもキュートな感じ。美しいスタイルでのショー的な魅力はあったが、カルメンとしての深みとなると若干もの足りなかった気がする。

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次には矢上恵子振付『Ado』、振付の矢上自身と、その教え子で現在、新国立劇場で活躍する伸び盛りの男性ダンサー福岡雄大と福田圭吾の3人が踊った。3人の鍛え上げられ制御された身体の動きは素晴らしく、動きそのもので人を惹きつけるというダンス本来の魅力を実感するものに仕上がっていた。また、悪魔と天使を表した黒と白の衣装の福岡と福田は、まるで双子のようにとてもよく似て見える──他の踊りでそのように思ったことはないから、この作品ならではのこと──悪魔と天使がそっくり……そういうことは世の中によくあるのかも知れない、そんな思いを頭に浮かべながら観た。

ラストの演目、故・有馬龍子振付の“和”のバレエ『屏風』に関しては、From Tokyoのページに東京公演のレビューが掲載される予定なので、ここでは一言だけ。カルメンでは表現に物足りなさを感じたヤンヤン・タンだったが、こちらではさすがに“びょうぶの女”の妖しさをとてもよく表現していて、太一役の佐々木大とともに作品を高いレベルに引き上げていた。
(2010年5月16日 京都会館第2ホール)

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撮影:岡村昌夫(テス大阪)/文元克香(テス大阪)
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