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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2018.02.13]

名古屋を代表するダンサーたちが集結して『パキータ』&島﨑徹振付『Absence of Story』を上演

日本バレエ協会中部支部「コンテンポラリーダンス&バレエ公演」
『パキータ』マリウス・プティパ:振付、再振付;松岡璃映、『Absence of Story』島﨑徹:振付

実力あるダンサーが次々と育っている中部地区、バレエ協会所属の団体が力を合わせ、名古屋市文化振興事業団(芸術創造センター)主催で合同公演を行った。ふだんクラシック・バレエに力を注ぐダンサーたちが『パキータ』に加えて、島﨑徹振付のコンテンポラリー『Absence of Story』にも挑戦した。

nagoya1802_paquita20_1.jpg 『パキータ』佐々部佳代、ワディム・ソロマハ
撮影:杉原一馬(すべて)

20日、21日の2日公演で『パキータ』はキャストを変えての上演。私が観た20日は、パキータを、Kバレエカンパニーで活躍後、名古屋に戻っている佐々部佳代、リュシアンをワディム・ソロマハ、パ・ド・トロワを加藤満里、渡辺朋子、越智友則が踊った(21日は、パキータを西田悠乃、リュシアンを碓氷悠太、パ・ド・トロワを高橋莉子、吉村菜奈子、市橋万樹、ソリストやコルフェ、コール・ド・バレエも別キャスト)。
もう少し踊り込む時間があったらもっと良くなったのではないかと感じる部分もあったが、ヴァリエーションを踊った若手の中に伸びしろがありそうなダンサーが多く、それぞれの踊りを楽しんだ。ソロマハがプロらしく表情も伸びやかに観せてくれたのはもちろん、佐々部が華のある踊りで、夢見るような表情も自然に、エトワールらしく観客を惹きつけた。2日とも主要キャストに良いダンサーが揃っていたように思える。

nagoya1802_paquita20_2.jpg 『パキータ』パ・ド・トロワ nagoya1802_paquita21_1.jpg 『パキータ』西田悠乃、碓氷悠太(21日公演)

そして、コンテンポラリー『Absence of Story』は2日間同キャストで。ロングワンピース姿での女性ばかりの群舞、女性らしいたおやかさを見せたかと思うと、怒り、脱力感・・・と、さまざまに変化する感情が伝わってくる。最後の後ろ向きに手を広げた姿を観て「1人もいいんじゃないか」と、そんな言葉が頭にふと浮かんだ。観た人それぞれがそれぞれの受け止め方ができる良い作品だなと感じた。
(2018年1月20日 名古屋市芸術創造センター)

nagoya1802_absenceofstory1.jpg 『Absence of Story』 nagoya1802_absenceofstory2.jpg 『Absence of Story』
nagoya1802_paquita21_2.jpg 『パキータ』西田悠乃、碓氷悠太(21日公演) nagoya1802_paquita21_3.jpg 『パキータ』パ・ド・トロワ(21日公演)