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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2005.08.10]
ボッレ&フレンズが、愛・地球博のエキスポドームで公演
From Nagoya -名古屋-

●「踊るサテュロス」で話題のイタリア館がインターナショナル・バレエ・ガラ

 世界バレエフェスティバルなどで度々来日しているロベルト・ボッレ。彼が中心となった「ロベルト・ボッレ&フレンズ」が、愛・地球博のイタリアパビリオンの主催により、インターナショナル・バレエ・ガラ公演をEXPOドームで行った。

 公演の前日には記者会見が開かれ、ボッレがイタリアパビリオンで話題を集める2400年前のブロンズ像「踊るサテュロス」の前でポーズをとってみせるなど、EXPOらしい華やかな雰囲気が漂った。

 公演はパート1と2に分かれ、お馴染みのクラシック・バレエのパ・ド・ドゥから、ノイマイヤーやフォーサイスの作品、さらにはイタリアらしく『エクセルシオール』の抜粋も踊られた。

 パート1では、英国ロイヤル・バレエ団のゼナイダ・ヤノウスキーとボッレが踊った「黒鳥のパ・ド・ドゥ」が目を惹き付けた。ヤノフスキーのゆったりと伸びやかな踊りと、ボッレの堂々たる身体が圧巻であった。ハンブルク・バレエ組のシルヴィア・アッツォーネとアレクサンダー・リアブコはノイマイヤーの『椿姫』。悲劇のクライマックスをショパンのピアノにのせて情感たっぷりと見せた。

ロベルト・ボッレ

 パート2では、バランシンとストラヴィンスキーの『アポロ』。これはもちろんボッレが、身長190cmのギリシャ彫刻そのままの美しい身体でアポロを踊った。豪華なプロポーションとともに、アポロ的なスピリットのこもった演技を披瀝した。ミューズはミラノ・スカラ座バレエ団のマルタ・ロマーニャ。

 ラストは19世紀のロマンティック・バレエ時代の末期に、ミラノ・スカラ座で初演された、超スペクタクル・バレエ『エクセルシオール』。スエズ運河開通などの人類の文明の進歩を詠いあげた作品である。モニカ・ペレーゴとボッレが踊った。

 イタリア出身のバレエダンサーを中心とした一座だったので、明るい人間的な魅力が感じられる楽しい雰囲気の一時だった。EXPOシーズンだけでなく、また開催して欲しい公演のひとつである。
(7月17日、愛・地球博EXPOドーム)