すずな あつこ text by Atsuko Suzuna
[2005.04.10]
From Osaka -大阪-
●第6回『大阪プリ・クラシックバレエ・コンクール』
「近畿2府5県に在住もしくは、同圏内のバレエスクールに在籍するもの」と参加資格の地域を限定したこのコンクール。宿泊を伴わなくても気軽に参加できるということもあり、初めて参加するコンクールに選ぶ例も多いようだ。参加者数は年々増加しており、今年は、昨年の595名からさらに増え、656名の参加を得て盛大に開催された。 部門は小学3年生~中学1年生のジュニア第2部、中学2年生~9月1日時点で21歳以下の2部門。各部門での表彰と共に、ロシア、サンクトペテルブルクのワガノワ・バレエ学校に1年間留学出来る“大阪プリ・スカラスップ”が決選出場者の中から1名に与えられる。これは、大阪市とロシアのサンクトペテルブルク市との姉妹都市親善の一環として行われるもの。コンクール当日には、日本バレエ協会関西支部の審査委員と共に、ワガノワ・バレエ学校の教師マリヤ・グリバーノワさんも審査にあたった。 ジュニア第2部第1位に選ばれたのは寺田翠(12歳 『ダイアナとアクティオン』よりダイアナのヴァリエーション 田中バレエ・アート所属)。枝のように細い手足を持つ彼女、要所要所のポーズもきちんと美しく決まっていた。途中、若干滑りかけたものの上手く持ち直した。「先生にはしょっちゅう“アンディオールに”って注意されていました」と彼女。その点もきちんと気をつけて踊っているのが感じられた。 隣でインタビューを受けるスカラシップに決まった樋口さんへの質問の流れから留学についての思いを聞かれ、「いつか、海外にも行きたいです」と将来の夢を語った。 ジュニア第1部第1位と同時にワガノワ・バレエ学校へのスカラシップも手にしたのは樋口有香(17歳『眠れる森の美女』よりオーロラ姫のヴァリエーション 法村友井バレエ学校)。スタイルが良く、足の甲もきれいで、上品な雰囲気を持つ彼女。とても落ち着いて踊っているように見え、オーロラの雰囲気にぴったり。惜しいことに、最後の着地に若干グラついたものの、踊り全体を総合的に見て認められたものだろう。 「最初は別のヴァリエーションを選ぼうと思ったのですが、教えていただいている法村牧緒先生の薦めで“オーロラ”にしました。ワガノワ・バレエ学校に行きたいという思いはずっとあり、この3月には春休みを利用してワガノワ・バレエ学校へ二週間の短期留学の予定なんです」と、1年間のスカラシップを「予想もしていなかった」と言いつつも、とても喜んでいた。「ゆくゆくは表現力をつけて、バレエを知らない人にも、楽しんで、感動してもらえるバレリーナになりたい」と話した。 |  | | 結果 | | ジュニア第2部 | | 第1位 | 寺田翠 12歳 ダイアナとアクティオンよりダイアナのVa. (田中バレエ・アート) |  | | 第2位 | 木岡多真美 13歳 ドン・キホーテ第2幕よりドルシネアのVa. (本田道子バレエスクール) | | 第3位 | 杉浦沙苗 12歳 ダイアナとアクティオンよりダイアナのVa. (村瀬沢子バレエスタジオ) | | ジュニア第1部 | | 第1位 | 樋口有香 17歳 眠れる森の美女よりオーロラ姫のVa. (法村友井バレエ学校) |  | | 第2位 | 松田奏 18歳 ドン・キホーテ第3幕よりキトリのVa. (佐々木美智子バレエスタジオ) | | 第3位 | 松田ちなみ 14歳 パキータよりVa. (蔵本誠子バレエスクール) | (予選:2月19日、20日 決選:3月6日) |